TVアニメ「バジリスク ~桜花忍法帖~」公式サイト http://basilisk-ouka.jp/
放送 BS11。全24話。
【※以下ネタバレ】
第24話(最終回) 桜花、咲き戻りたり (2018年6月18日(月)深夜放送)
あらすじ
並行世界に移動してしまった八郎と響だったが、目の前の成尋衆を倒すことを決意、相手の手の内を全て知っているため、成尋以外の四人を一瞬で片づける。そして桜花によって成尋も倒した。
戦い終わった八郎は、もう桜花を二度と使わないよう自らの命を絶とうとするが、響は刀を奪って自分の目を潰し、これでもう離れる必要が無いという。その後ろから死んだはずの成尋が現れる。成尋は伝説の不死身の忍者・薬師寺天膳の力を身につけていた。
八郎は響をかばって重傷を負うが、成尋に対し、忍びの力で目的を果たそうとは恥ずかしくないのか、と罵声を浴びせる。成尋はその言葉にも全く動じず、八郎の瞳術にも反応しなかったが、天膳の方が瞳術にかかり、成尋は天膳に心臓を握りつぶされて死んだ。そして八郎もこと切れた。
それから時がたち、響が一人で甲賀の里にいて、また子供の七弦やら蓮やらが遊んでいる。そこにまたまた復活した成尋が現れ響を襲うが、八郎の幽霊みたいなのが飛び出してきて成尋を叩き斬っておしまい。
総括
評価は△(もっと頑張りましょう)。
2005年に放送された超面白忍者アニメ「バジリスク ~甲賀忍法帖~」の正統続編という扱いのアニメで、前作が大好きだったので期待したのですが、まーったく駄目でした。
そもそも前作とは作者が違っていて、前作は山田風太郎原作、こっちは山田正紀原作、という事で、その時点で不安もあったのですが、的中というか、続編と名乗るのもおこがましい、ファンの稚拙な二次創作レベルの内容。そもそも前作のどのタイミングで弦之介と朧が子供を作るタイミングが有ったというのか。
その点に目をつぶっても、話がスッカスカで、24話も尺を取る意味なしでした。何かというと各人の過去回想に戻って話の流れをぶった切ってしまうし、本筋の方も薄味で全く面白くもなんともなし。甲賀忍法帖が忍者の壮絶な能力合戦で盛り上げまくったのとは比較にもならない内容でした。
それでも、キャラデザがまあ良かった、声優が豪華だった、ということと、「話が薄すぎて面白くも無いが、嫌いという感情すら生まれなかった」という事でつい最後まで見てしまいましたが、うん、最後まで逆転も何もなかったな。
こんなスカスカ企画を「甲賀忍法帖」の続編として持ち出してきた人たちは、前作の関係者に謝るべきじゃないんでしょうか。
忍法殺戮合戦、再び。
慶長の世に起きたる三代将軍世継ぎ争いは、
甲賀、伊賀の忍法殺戮合戦へと飛び火、それは凄惨を極めた。
散り行く花弁たちの中にあり、愛に生きようとした男と女もまた、
儚くも美しく散った――が、しかし。
伝え聞くところ、服部半蔵が継子・響八郎の手によって、
つかの間か、永劫か――
二枚の花弁は生を与えられ、忘れ形見をまた2つ、残したという。
甲賀八郎、伊賀響。
それぞれに父、母に良く似た眼を持って生まれた宿命の子供たち。
時は寛永、太平の世。
忍びはもはや無用の長物、行く末は陰り行くのみ。
“血”と“力”によってなんとかその礎を磐石なものにせんと、
甲賀、伊賀の者達は八郎、響にあることを望んだ。
――実の兄妹にして、二人は契りを結ぶ宿命を背負わされていた。
宿命に翻弄され、迷い生きる八郎と、
己の深き真情に従い、愛に生きる響。
二人が織り成す生の先には、未知なる現象“桜花”が生まれ、
其処に乱世の影がにじり寄る…
制作会社
セブン・アークス・ピクチャーズ
スタッフ情報
【原作】山田正紀「桜花忍法帖~バジリスク新章」(「講談社タイガ」講談社刊)
【キャラクター原案】せがわまさき
【監督】西村純二
【シリーズ構成】大西信介
【キャラクターデザイン・総作画監督】牧孝雄
【プロップデザイン】岩畑剛一
【サブキャラクターデザイン】小菅和久
【美術設定】吉原一輔
【美術監督】海津律子
【色彩設計】中尾総子
【撮影監督】北岡正
【3D】テトラ
【特殊効果】福田直征
【編集】関一彦
【音響監督】横田知加子
【音響制作】グロービジョン
【音楽】坂部剛
【音楽制作】キングレコード
音楽
オープニングテーマ 陰陽座「桜花忍法帖」
エンディングテーマ 水樹奈々「HOT BLOOD」「粋恋」
キャスト
甲賀八郎:畠中祐
伊賀響:水瀬いのり
草薙一馬:桐本拓哉
緋文字火送:山口りゅう
七斗鯨飲:チョー
遊佐天信:藤翔平
諸行枯葉:さかき孝輔
蔦法悦:茶風林
色衰逸馬:村井雄治
水蓮秋月:櫻井トオル
碁石才蔵:德石勝大
甲羅式部:落合福嗣
蜩七弦:市来光弘
根来転寝:三木眞一郎
蓮:早見沙織
涙:上田麗奈
現:佐倉綾音
滑婆:名塚佳織
孔雀啄:豊永利行
輪廻孫六:土田大
涅哩底王:佐々木梅治
夜叉至:堀江由衣
成尋:土師孝也