【ゲームブック関係】『タイタン―アドバンスト・ファイティング・ファンタジーの世界』発売さる!

タイタン?ファイティング・ファンタジーの世界 (背景世界資料集)

 本日8月3日に「タイタン アドバンスト・ファイティング・ファンタジーの世界」というテーブルゲーム関係本が発売されました。このタイトルを見てピクッと反応した人は、最新のTRPGを追いかけている人か……、もしくは1980年代にゲームブックにドップリだった人でしょう。私はもちろん後者です。

●そもそも「タイタン」とは

火吹山の魔法使い ファイティング・ファンタジー (現代教養文庫)

 日本では1980年代に「ゲームブック」の大ブームが起きましたが、そのブームにおいて一大ブランドだったのが、社会思想社が展開していた「ファイティング・ファンタジー(FF)シリーズ」でした。特にシリーズ1作目「火吹き山の魔法使い」は日本にゲームブックブームを引き起こした作品として伝説的に有名です。

 このFFシリーズは(シリーズ名に反して)SFやホラーなども混じっていましたが、基本的にファンタジー物がメインで、そして作品は、作者は違っていてもある共通世界を舞台にしていました(※というか、後付けで全ての作品は同じ世界の話だ、ということにした)。

 その共通世界は「タイタン」と呼ばれていましたが、その世界について完全解説する伝説の本がありました。それがこちら。

タイタン ファイティング・ファンタジーの世界 (背景世界資料集) 文庫 1990/1
M. ガスコイン (著), 安田 均 (著), マーク・ガスコイン (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4390112384
ゲームブックファイティング・ファンタジー」シリーズの背景世界、タイタンについてのすべてのデーターがまとめられている本書は、タイタン世界の案内書であると同時に読みごたえのある物語ともなっている。そしてまた、実際のテーブルトークRPGの資料集としても最適の書となっている。

 
 発売されたのは1990年と既にゲームブックブームが通り過ぎてから何年も経った時期でしたが、FFファンの間では一種の伝説になっている本です。世界地図を始めとする詳細な世界設定がこれでもかと詰め込まれており、設定マニアが狂喜乱舞するような内容でした。

 その人気は2018年現在でも衰えておらず、何せアマゾンでは、最低でも7980円、高ければ2万円台、で取引されているくらいです。


●新生「タイタン」

アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版

 そんなタイタンの第二版的な本「タイタン―アドバンスト・ファイティング・ファンタジーの世界」が発売されたのは、ひとえにTRPG「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」のおかげ(?)です。

 アドバンスト~は、ゲームブックファイティング・ファンタジーを元に生み出されたTRPGで、2018年から第二版の展開が開始されたのですが、早々と世界設定資料集として「タイタン」を翻訳し直して、今再びお目見えすることになったのです。社会思想社の時もこれくらいスピーディーに仕事が進んでいれば良かったのに(T△T)
 

タイタン―アドバンスト・ファイティング・ファンタジーの世界― 単行本(ソフトカバー) 2018/8/3
スティーブ・ジャクソン (著), イアン・リビングストン (著), マーク・ガスコイン (著), 安田 均 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4883753174/

『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版』でTRPGの冒険に出かけたのなら、今度はアドバンスト・ファイティング・ファンタジーの世界を極めよう!


本書はゲームブックTRPGでおなじみの「ファイティング・ファンタジー」シリーズの背景世界「タイタン」を網羅した一冊です。かつて出版された社会思想社版から全体を訳しなおしています。大判サイズとなり、美麗になった上に地図や画像の参照性もアップしています。


本書には、タイタン世界を冒険する上で知るべきすべての情報が網羅されています。創世から初期の文明が――破滅的な〈魔法大戦〉を経て――現代の荒野や無秩序に至るまでの動乱の歴史。タイタンの3つの主要な大陸の詳細な解説や地図。神々や女神、デーモン! さらには、冒険のための品々の価格や、酒場や宿屋など身近な風物等も。 まさに、「これぞファンタジー」という圧巻の世界は、読み物として楽しめます。次の冒険に出かける前に、ぜひ「あなた」の手に!

 
 いやー、2018年になってタイタン世界本がバーンと発売されるとは。なんか1980年代のあの頃に戻ったような気持になってくるなぁ。