このサイトで、アイザック・アシモフの小説(の表紙とか)を色々紹介しているのですが、その中の「ファウンデーション」シリーズのところが懐かしかった。
現在(2019年)発売されている早川文庫版の「ファウンデーション」3部作は、私が読んだ1980年代前半頃とは表紙イラストが差し替えになっていて全く馴染めないのですが、このサイトは私が読んだバージョンの表紙絵を見せてくれてもう涙がこぼれそうになるくらい。
あと、早川書房が版権を取得する前、1960年代には東京創元社がファウンデーション三部作を「銀河帝国の興亡1」「同2」「同3」というタイトルで発売していたのですが、そっちも紹介されているのが素敵。特に内容紹介コピーは60年代ノリ(?)というか、今とは全く違うセンスが凄くイカスのです。
こんな感じですよ。
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■銀河帝国の興亡 1 (創元推理文庫 604-1) 文庫 1968/3
広大な銀河系宇宙を傘下におさめ,数百万の恒星と惑星を支配する大銀河帝国の偉容!しかし,さしもの大帝国にも,徐々に没落と崩壊のきざしが現れていた。ひとたび銀河帝国が崩壊すれば,各太陽系は小王国に分裂し,人類は再び悲惨な原始の暗黒時代に逆行する運命にある。このとき,天才的な心理歴史学者ハリ・セルダンが出現し,帝国の崩壊を予言して,その再建の方策を不可思議な方法で遺言した………。雄大な構想でつづる高らかな人類の一大未来叙事詩。不朽の名作「銀河帝国」三部作いよいよ登場!
■銀河帝国の興亡 2 (創元推理文庫 604-2) 文庫 1969/10
衰退した大銀河帝国に代わって宇宙の新興勢力となったファウンデーション。それは心理歴史学の天才セルダンが人類の暗黒時代を救うべく銀河宇宙の端に設置した科学者たちの植民地であった。彼らは旧銀河帝国の挑戦を受けてこれを一蹴した。しかし真の危機は,恐るべき勢いで銀河宇宙を併呑しつつあるミュータントの登場であった。彼は人間というよりは特異な変異体で,異常な超能力を備えていた。セルダンの天才を持ってしても,そのような異常事態を予測し得たであろうか?
■銀河帝国の興亡 3 (創元推理文庫 604-3) 文庫 1970/4
宇宙の覇王ミュールの没後,<第一ファウンデーション>は再び勢力を盛り返してカルガン太守軍と激突することとなった。しかし銀河宇宙の人間の頭には,常にあの謎めいた<第二ファウンデーション>の問題があった。<第二>はどこにあるのか?はたして実在するのか?セルダンはうそをついたのではないか?<星界の果 て>にあるという<第二>,その所在と目的は,なぜ永遠の謎に包まれているのだろう?読者よ,すべてのてがかりは与えられた。<第二ファウンデーション>,それはあなたの目の前にあるではないか!SF史上逸すべからざる不朽の三部作,待望の完結編。
うおっ、懐かしい。古本屋で昔見たわぁ。このセンスたまらん。「読者よ,すべてのてがかりは与えられた。」「それはあなたの目の前にあるではないか!」のところが頭に焼き付いて何年たっても忘れられません。