【オカルト】感想:オカルト系番組「ダークサイドミステリースペシャル 超常現象大事件ベスト10! 平成とは何か?」

謎解き超常現象

ダークサイドミステリー NHK https://www4.nhk.or.jp/darkside/
放送 NHK BSプレミアム。毎週木曜夜9時放送。

【※以下ネタバレ】
 

背筋がゾワゾワ、心がドキドキ、怖いからこそ見たくなる。世界はそんなミステリーに満ちている。未解決の事件、自然の脅威、不思議な伝説、怪しい歴史…。こうした事件の数々を徹底再検証!


人智を超えた謎に迫る「幻解!超常ファイル」を拡大スピンオフ!今度は人間や自然が生み出した謎と恐怖に満ちた事件・伝説の正体に、栗山千明志方あきこ中田譲治のダークなトライアングルで引き続き迫ります。

 

ダークサイドミステリースペシャル 超常現象大事件ベスト10! 平成とは何か? (2019年5月2日(木)放送)

 

内容

5月2日木曜
NHKBSプレミアム 午後9時00分~ 午後11時00分

ダークサイドミステリーSP「超常現象大事件ベスト10!平成とは何か?」


おぼえていますか?▽ネッシー有名写真の正体?▽人類滅亡?1999年7月にあなたは何を?▽UFOとアメリカ軍の陰謀疑惑など、平成をにぎわせた超常現象を総まくり!


超常現象ベスト10で「平成」を楽しくなつかしく振り返る2時間スペシャル!おぼえていますか?▽「20世紀最大の謎」ネッシーの有名写真、衝撃の暴露?▽「人類滅亡?」1999年7月に、あなたは何をしてました?▽UFOとアメリカ軍の陰謀疑惑。▽「空からオタマジャクシが降ってきた!?」騒動。▽世界遺産超古代文明のあれこれなど、平成30年あまり、お騒がせ超常現象とともに、変わりゆく時代をマジメに考えます。


【ナビゲーター】栗山千明,【ゲスト】皆神龍太郎,田中嘉津夫,菊池聡佐藤健寿,【語り】中田譲治,【アナウンサー】片山千恵子

 
 オカルト関係の識者たちを呼んで、平成を象徴するオカルト事件をランキングしてもらって大発表。



●「超常現象大事件ベスト10!平成とは何だったのか?」ランキング結果

第1位 平成11年 ついに1999年7月が来た ノストラダムスの大予言
第2位 平成9年 UFO問題の総決算! ロズウェル事件50周年
第3位 平成2年 科学者もビックリ! 謎のミステリーサークル騒動
第4位 平成7年 平成の大スクープ 宇宙人解剖フィルム現る
第5位 平成16年 日常をリセット!運気を変えたい!スピリチュアル・ブーム始まる
第6位 平成8年 世界史の教科書はウソだった!? 神々の指紋 超古代文明ブーム
第7位 平成6年 20世紀最大の謎 ネッシー写真の正体が!?
第8位 平成6年 行き詰まった日本人に奇跡体験!? サイババ・ブーム拡大
第9位 平成20年 古代マヤの神秘!? クリスタルスカル一斉調査
第10位 平成21年 空から降ってきた? 全国おたまじゃくし騒動

第11位 平成12年 心霊現象もグローバル化!? 岐阜ポルターガイスト事件
第12位 平成14年 月に行っていない!? アポロ計画陰謀論
第13位 平成13年 米政府が自作自演!? 同時多発テロ陰謀論
第14位 平成7年 米軍が超能力研究!? スターゲート計画公表
第15位 平成24年 マヤ暦の新解釈!? 2012年に人類滅亡!?



●ランキングの詳細

◆第9位 平成20年(2008年) 古代マヤの神秘!? クリスタルスカル一斉調査

 古代マヤ文明の遺産・オーパーツとして、クリスタルで作られた精巧なドクロ「クリスタルスカル」が、アメリカ、イギリス、フランスの博物館に展示されていた。

 2008年、映画「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」公開。それに合わせて(?)各国のクリスタルスカルについての科学的な調査が行われ、表面にダイヤモンドを埋め込んだ工具で削った痕跡が確認された。これをもってクリスタルスカルは、オーパーツではなく19世紀以降に作られた偽物と確定した。



◆第10位 平成21年(2009年) 空から降ってきた? 全国おたまじゃくし騒動

 2009年6月、石川県で「空からオタマジャクシ100匹が落下してきた」としか思えない現象が発生しニュースとなった。すると日本各地で「自分のところでもおきている」と何か所も名乗りを上げるという「オタマジャクシ騒動」が発生した。

 実は世界中で、太古から空から魚・ネズミ・カエル・クモ・クラゲ・ミミズなど、ありえないものが落下してくる現象が記録されている。これらは「空からの落下」(Falls from the skies)を略して

 「Falls from the skies」→「Fa fro t skies」→「Fafrotskies」=ファフロッキーズ

 と呼ぶ。このファフロッキーズの原因は、一説には「竜巻が生き物を吸い上げて別の場所に落下させる」というものがあるが、当時の石川県の天気は晴れだった。そのため、専門家は「サギ犯人説」を提唱している。サギはオタクジャクシをエサにしているし、またエサをひな鳥に与えるため飲んだものを即座に吐き出せるようになっている。飛行中のサギが何かに驚いてオタクジャクシを吐き出した可能性が高い。



◆第8位 平成6年(1994年) 行き詰まった日本人に奇跡体験!? サイババ・ブーム拡大

 1994年、日本のマスコミはインドの聖者サイババを大きく取り上げて、テレビ局は各局で特番を作成した。もっとも、サイババは本国インドでは「生き神様」という扱いだったが、日本のテレビは「超能力者かインチキか」みたいに扱い、捉え方には温度差があった。

 翌1995年、オウム真理教による地下鉄サリン事件発生。マスコミはそれまでオウム真理教の教祖・麻原彰晃を面白おかしい超能力タレントの様に扱っていたため、オウムの犯罪が明らかになると、マスコミは一斉にオカルトを題材にするのをやめた。



◆第5位 平成16年(2004年) 日常をリセット!運気を変えたい! スピリチュアル・ブーム始まる

 サイババブームから10年後。日本では「癒し」かブーム化。今度はテレビは占い師・細木数子や霊視を売りにする江原啓之をメインとする番組を作り、視聴率を稼ぎまくった。しかし、これらの番組が「霊感商法」の原因になっていると指摘され、これらの番組も姿を消した。

 代わって、もう癒してくれる人間を必要としない「パワースポット」がブームとなった。



◆第7位 平成6年(1994年) 20世紀最大の謎 ネッシー写真の正体が!?

 1934年4月21日。イギリス・ネス湖で首をもたげた首長竜にしか見えない写真が撮影され、伝説の怪獣・ネッシーを代表する一枚となった。

 しかし1994年3月。写真の撮影者が「あれは冗談だった」と告白。おもちゃの潜水艦の上に首長竜の首に似せた物を取り付けて撮影したトリック写真だった事を明かした。

 しかしそれ以後も、ネス湖にはネッシーの姿を求めて年間50万人の観光客が押し寄せている。



◆第4位 平成7年(1995年) 平成の大スクープ 宇宙人解剖フィルム現る

 1995年。イギリスで宇宙人を解剖するシーンを撮影したという触れ込みの、通称「宇宙人解剖フイルム」がテレビ放送され大反響。持ち込んだ音楽プロデューサー・レイ・サンティリは「これは1947年のUFO墜落事件にまつわる物」と謳って世界各国のテレビ局に売り込んだ。それをフジテレビが買って1996年2月に放送し、視聴率20パーセント超えの数字をたたき出した。

 もっとも10年後に、フイルムを作った関係者が「あれは冗談」とネタばらしして、インチキだったと確定した。



◆第6位 平成8年(1996年) 世界史の教科書はウソだった!? 神々の指紋 超古代文明ブーム

 1996年、イギリスの作家グラハム・ハンコックが「神々の指紋」という本を発表。世界で600万部を売り上げるスーパーヒットとなった。

 本の内容は、12,000年前、南極にはアトランティスが有り、その超古代文明の影響が、エジプトのピラミッド、マヤの古代文明、ナスカの地上絵、などに現れている、と主張する物。もっとも歴史の専門家からは簡単に否定されている。「古代人にはこんな高度な遺跡は作れるはずがない」というのは、現代人のおごりに過ぎない。



◆第11位 平成12年(2000年) 心霊現象もグローバル化!? 岐阜ポルターガイスト事件

 2000年。岐阜県のマンションで、異音が発生したり、戸棚から皿が飛び出してくる、というポルターガイスト現象が発生。ワイドショー枠ではなく「報道」で扱われる騒ぎとなった。もっとも、その後うやむやのうちに話題にならなくなった。



◆第3位 平成2年(1990年) 科学者もビックリ! 謎のミステリーサークル騒動

 1990年10月。佐賀県・吉野ケ里の田んぼにミステリーサークルが出現。前後して一年ほどの間に日本各地にミステリーサークルが相次いで出現し、ちょっとした騒ぎとなった。

 ミステリーサークルは、イギリスで1980年代くらいから発生していたもので、畑の真ん中に円や直線をつないだような模様がいつの間にかできているという怪現象。一晩で巨大なサークルが出来ている上に、人が歩いた痕跡が無いため、人間に作るのは不可能とされ、竜巻説・プラズマ説やUFOの仕業説などが挙がっていた。

 1991年9月、イギリス人デイブ・チョーリーとダグ・バウワーの二人が、自分たちがミステリーサークルを作っていたと告白した。彼らは長さ1.2メートルの棒に紐をつけ、それで麦を踏んで倒し、倒れた麦の上を歩いていたので足跡が付かなかった。彼らは12メートルの円を僅か8分で作って見せた。

 それから25年以上経つが、今もイギリスでミステリーサークルが、芸術的な形を競うように次々と作られているという。



◆第2位 平成9年(1997年) UFO問題の総決算! ロズウェル事件50周年

 長い間、UFOマニアの間では、1947年にアメリカ・ニューメキシコ州ロズウェルでUFO墜落事件が起きたと信じられていた。そしてマニアは50周年に当たる1997年までに事件の真相を明らかにしようと意気込んで、軍や政府に情報公開を求めていた。

 1994年。軍はロズウェル事件を調べ直し、「墜落したのはモーガル気球だった」と結論付けた。また会計検査院も当時不審な金の動きなどは一切なかった、と公表した。かくしてロズウェル事件は完全に架空の話だったと確定した。



◆第1位 平成11年(1999年) ついに1999年7月が来た ノストラダムスの大予言

 1973年、五島勉の書いた「ノストラダムスの大予言」が大ヒット。高度経済成長の終わり、公害、東西冷戦、と言った不安な世相を背景に「1999年7月に人類が滅亡する」という内容の本は強烈なインパクトを与え、その後の空飛ぶ円盤、未知の生物、超能力、心霊写真、といったオカルトブームを巻き起こすきっかけとなった。

 しかし1999年7月、当然人類は滅亡しなかった。そもそもノストラダムスの予言書には、人類の歴史を3797年まで見通したと書いてあり、1999年に滅亡するとは一言も書いていなかった。


感想

 令和が始まったので、平成31年間のオカルトを総まくり。

 ノストラダムスから、ネッシーから、ロズウェル事件から、ファフロッキーズから全部網羅。また各ネタについて集まった識者が意見を述べあったりして、そのあたりオカルト好きとしては見ごたえありました。

 90年代の半ばから、インターネットのおかげで情報がすぐに伝わるようになってしまい、ネタが熟する暇が無くなって、以後はもう旧来のオカルトは成立しなくなっちゃった、という指摘がなんとも悲しい。まあ新時代のオカルトが生まれることを期待したいと思います。マル。
 
 

おまけ:放送前の告知

次回は、令和になった翌日に、
わざわざ平成の超常現象を振り返るという、
前代未聞、空前絶後の2時間スペシャル!


なぜ「幻解!超常ファイル」が、「ダ-クサイドミステリー」になったのか?
なぜ「ダークサイドミステリー」にしておきながら、超常現象をやるのか?


超常現象も、リアルな謎事件も、
人間が記録した過去のふしぎな出来事。
そのふしぎに迫ってみると、
人間や自然や社会のいろんな秘密が見えてきて、
どちらも同じく面白い、と思うのです。


なので、超常現象で「平成とは何だったのか?」を探ります。


待て、しかして希望せよ!

 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

出演者
栗山千明 (くりやま ちあき)
BIRTHDAY 1984年10月10日
BLOOD TYPE A型


ゲストトーク司会: 片山千恵子アナウンサー


テーマ曲: 志方あきこ
オープニング曲“Arcadiaアルカディア)”
エンディング曲“Leyre(レイレ)”
アルバム名/ “Turaida(トゥライダ)”


語り: 中田譲治(声優、俳優、ナレーター)
代表作 『ゴールデンカムイ』(土方歳三)、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(タンクジョウ)、『宝石の国』(金剛先生)、『巌窟王』(モンテ・クリスト伯爵)、『ケロロ軍曹』(ギロロ伍長)、『HELLSING』(アーカード)、『Fateシリーズ』(言峰綺礼

 
 
ノストラダムスの大予言―迫りくる1999年7の月、人類滅亡の日 (ノン・ブック 55)
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