【成年コミック】「コミックX-EROS(ゼロス)」までが隔月化してしまった……


※以下18禁系コミックのイラストが有ります。ご注意。


COMIC X-EROS #78 2019年 6月号

COMIC X-EROS | ワニマガジン社
https://www.wani.com/magazine_title/xeros/

 
 ワニマガジン社の平綴じ月刊エロマンガ誌「コミックX-EROS(ゼロス)」。4月27日売りの#78をようやく読んだところ、「隔月化するので次号は7月1日発売」と書いてありました。この告知に思うことは「まあ今のクオリティじゃ仕方ないよね……」であり「堕ちたよなぁ……」ですね……

●豪華メンバーによる船出

 このコミックX-EROSという雑誌、創刊は2012年ですが、その成り立ちが面白くて。元々コアマガジン社で働いていた編集部員が会社に愛想をつかして退社して即座にワニマガジンに入社、しかもその時担当していた漫画家をそっくりそのまま引き連れていったため、創刊半年前までコアマガジンの雑誌で活躍していた漫画家がそっくりそのまま引っ越してしまったのです。


 そのため創刊号の豪華さは凄い物で、エロマンガ愛好家の間ではちょっとした騒ぎになりました。
 こんな感じ。
 ↓

2012年11月23日
「作家陣がハンパない豪華な」 COMIC X-EROS(コミックゼロス)新創刊 : アキバBlog
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51371394.html

blog.livedoor.jp

ワニマガジンの大人向けコミック誌「COMIC X-EROS(ゼロス)#01」【AA】がアキバでは22日に発売になった。雑誌情報は『日本よ、これが春画だ――超絶ボリューム600P発刊号!!石恵フルカラーイラスト集もついたケタ外れな1冊』で、EARL.BOXさんの感想は『作家陣がハンパない豪華な顔ぶれ』などなど。アキバの店は山盛りにしてた。

発売日の秋葉原では、『COMIC X-EROS(ゼロス)#01』は、メロンブックス秋葉原店で天井近くまで積まれ『超豪華、というか、もはや銀河系』POPが付いて、COMIC ZIN秋葉原店ではゼロスの壁状態、K-Books秋葉原新館、とら秋葉原店にも積んであった。ちなみに入荷数は余裕で4桁というお店がほとんど。

 
 

●栄光から没落へ

 
 という具合で創刊号は大ニュースでしたし、その後3年くらいは物凄いクオリティで読みごたえも有りました。ところが創刊3周年を過ぎた40号前後から質がぐんとダウン。「まあ悪くない程度の雑誌」に落ちぶれてしまいます。原因はこれ。
 ↓

2016.04.21
ワニマガジンの待遇にも耐えられなかった……「COMIC X-EROS」編集者大量離脱の真相|おたぽる
https://otapol.com/2016/04/post-6446.html

otapol.com

18禁マンガ誌「comicアンスリウム」を発行しているジーオーティーが告知している新雑誌「COMIC E×E(コミックエグゼ)」が、業界内でも注目を集めている。

 というのも、この新雑誌は「COMIC X-EROS」(ワニマガジン社)のメンバーによって立ち上げられるというウワサが業界内で飛び交っていたからだ。

「これまで彼らが読者に支持される誌面を作ってきた背景には、編集者とマンガ家の関係性が濃密だったことが挙げられます。ところが、ワニマガジンでは表紙から内容まで経営サイドが介入してくるのも日常的。それで、ついに離れていくマンガ家まで出てきていたのです」

「6名が退職しましたが、ジーオーティーに移籍したのは数名。残りは一般マンガ誌などに行ったようです」

「COMIC X-EROS」は、新卒や営業社員などを異動させて、必死に維持している状態だというが……。

 
 ということで、豪華メンバーでスタートした雑誌が、創刊三年で解散状態、以後はクソとは言わないもののスタート時の栄光が嘘のような寂れようで、ほどほどのメンバーでほどほどにやっていたわけですが、パワーダウンは否定しようも無く。

 まあ昔ほど売れてなかったのは想像がついていましたが、隔月刊に追い込まれるほど売れていなかったのか……、哀れ。
 
 
COMIC X-EROS #77 2019年 5月号