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【※以下ネタバレ】
第9話 救出
あらすじ
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キリコはプロトワンと呼ばれるパーフェクトソルジャー、あの素体が搭乗するATに倒され、またも治安警察の手に落ちてしまった。三十億ギルダンの金貨を手にして舞い上がるゴウトとバニラ。しかし、キリコを置き去りにしてきたことを聞いたココナが怒りだし、キリコを助け出すと譲らない。ゴウトとバニラも渋々従い、護送車を襲撃するが救出することはできなかった。
ウトとバニラはキリコのことは諦めようとするがココナは認めない。ココナは三十億ギルダンを使った意外な作戦でキリコを救出しようと提案する。
キリコは素体の操縦するATに敗北し、再度治安警察に捕らえられてしまった。一方、ゴウトとバニラは30億ギルダンを手に入れてアジトへと逃走し、大金を前に大喜びする。直後、治安警察のヘリがアジトに調査にやってくるが、バニラたちは警官を不意打ちして切り抜ける。
バニラたちはヘリに入った通信で、キリコが生きていて護送されていることを知る。それを聞いたココナは、バニラたちがキリコを見捨てて自分たちだけ逃げ出してきたことに気が付き、バニラとゴウトをロクデナシと罵る。ココナの剣幕にバツが悪くなったゴウトとバニラは、キリコ救出のため護送車の隊列を襲撃するが、反撃にあって失敗してしまう。
バニラとゴウトはココナにもうあきらめようと諭すが、ココナはキリコ救出を主張して譲らず、30億ギルダンを使う奇策を提案する。そして三人はヘリで街の中を移動している護送車の隊列の真上に飛んでいき、上から金貨をばらまいた。市民たちは降ってくる金を手に入れようと我を忘れて大騒ぎとなり、さらに治安警察の警官すら職務を忘れて金を拾い始めた。その混乱に乗じてバニラたちはヘリを乗り付け、キリコ救出に成功した。
事態を追っていたロッチナは、治安警察がキリコを逃したのを知り、軍に増援を要請する。
キリコはバニラのアジトに戻ると、三人に礼を言う。それを聞いた三人は予想外の言葉に面食らいつつも、仲間だからと返す。
感想
ボトムズの凄い所は、今回のような、ロボットが最初の数分しか出てこない話でも許されていた(?)ところか。クメンとかサンサとかクエントとかの印象で、キリコが四六時中ATに乗っていた印象が強いのですが、ウド編は本当に要所要所しか乗っておらず、「理由も解らぬまま謎の相手に追われる元兵士のハードボイルドドラマ」の要素の方が濃い。それで面白いんだから、後継作品と呼ばれるものが未だに無いのも解るよねぇ。これは真似できない。
今回は、今までキリコを、便利な用心棒(ゴウト・バニラ)とか、くっついていれば金になりそう(ココナ)とか、利害関係でしか見ていなかった三人が、初めて人間キリコを損得抜きで助けようとするという良い話でした。最終的に4クール続く四人組の関係は、ようやくここで固まったということで、印象深いエピソードでありました。
https://www.at-x.com/program/detail/1003
装甲騎兵ボトムズ
<ストーリー>
ギルガメスとバララント、対立する星域同士によるアストラギウス銀河を真っ二つに分けた百年戦争の末期、キリコ・キュービィーは謎の作戦に参加する。それは味方が守備する小惑星リドを襲撃するという、不条理な作戦であった。作戦中、謎の女を目撃したキリコは同僚に裏切られ、所属していたメルキア軍から追われる身となってしまう。
百年戦争の終戦後、キリコは流れ着いたウドの街で、謎の女と再会する。彼女の正体は、軍の最高機密“素体”であった。だが、完璧なる兵士“パーフェクトソルジャー”となるべく誕生した素体は、ひとりの女性としてキリコを愛するようになっていた。キリコは彼女にフィアナという名を与え、行動をともにする。キリコとフィアナ、一組の男女が戦いの果てに、数々の戦場をめぐる遍歴の末に、たどりつく地はいずこか──!?
<スタッフ>
原作・監督:高橋良輔
キャラクターデザイン:塩山紀生
メカニカルデザイン:大河原邦男
音楽:乾 裕樹
<キャスト>
キリコ・キュービィー:郷田ほづみ
フィアナ:弥永和子
イプシロン:上恭之介
ブールーズ・ゴウト:富田耕生
バニラ・バートラー:千葉 繁
ココナ:川浪葉子
ル・シャッコ:政宗一成
ロッチナ:銀河万丈
ワイズマン:柴田秀勝
1983-1984年放送作品 全52話