【SF小説】感想「エルファード人の野望」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 639巻)(2021年4月14日発売)

エルファード人の野望 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-639 宇宙英雄ローダン・シリーズ 639)

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エルファード人の野望 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-639 宇宙英雄ローダン・シリーズ 639) 文庫 2021/4/14
H・G・エーヴェルス (著), クルト・マール (著), 林 啓子 (翻訳)
出版社 : 早川書房 (2021/4/14)
発売日 : 2021/4/14
言語 : 日本語
文庫 : 272ページ

【※以下ネタバレ】
 

シオム・ソム銀河の東側のにある惑星マルダカアンにやってきたエルファード人ヴォルカイルは"生命ゲーム"への参加を決意する。


エクスプローラー”を訪れた異人三名と会合したレジナルド・ブルは、古い記憶に圧倒される思いだった。この訪問者は、グルエルフィン銀河を故郷とするヒューマノイド種族カピンだったのだ。その話によると、グルエルフィンは四十四年前、オヴァロンの忠告のおかげで、力の集合体エスタルトゥの使者による侵略をしりぞけたという。カピン三名は、四百年以上におよぶ種族の歴史と、永遠の戦士との関わりを語りはじめた!

 

あらすじ

◇1277話 グルエルフィン銀河史(H・G・エーヴェルス)(訳者:林 啓子)

 ブルはカピンたちと会い、彼らが44年前に永遠の戦士の侵略を防いだことと、過去400年のグルエルフィン銀河の歴史を聞かされる。

 西暦3580年、オヴァロンが細胞活性装置の故障で死ぬと、グルエルフィンは悲惨な内戦に突入した。約300年後、グルエルフィンが落ち着きを取り戻したころ、オヴァロンは自分が精神体として生きている事に気づき、また謎の精神存在「トルニブレド」から、おとめ座銀河団の支配者・永遠の戦士がグルエルフィン侵攻を企んでいることを伝えられる。オヴァロンはそれをカピンたちに伝え、オヴァロンの言葉を信じる者たちによって、ようやくグルエルフィンは一つにまとまった。やがて永遠の戦士・ソト=グン・ヌリコが友好を装って現れるが、カピン種族によって撃退されたのだった。(時期:不明。NGZ429年頃?)

※初出キーワード=トルニブレド、グルエルフィン同盟


◇1278話 エルファード人の野望(クルト・マール )(訳者:林 啓子)

 エルファード人ヴォルカイルは、生命ゲームに参加するため惑星マルダカアンに乗り込んだ。ヴォルカイルは惑星の統治種族「オファラー」から、ヴィーロ宙航士相手にゲームを戦うことを命じられる。やがてブル、テケナー、ロワたちもマルダカアンに到着したが、オファラーからツナミ艦の乗員たちは戦士学校ウパニシャドで学んでおり、会いたければ生命ゲームに勝利するしかないと伝えられる。この銀河の支配者イジャルコルは、テラナーが優れた戦士の資質を持つことを知り、ヴィーロ宙航士たちをテストするつもりだった。(時期:NGZ429年8月8日~9日とその前後)

※初出キーワード=オファラー種族、ウウレッダ人、アッタル・バニシュ・パニシャ、オーグ・アト・タルカン

あとがきにかえて

 コロナで在宅勤務となり、朝活でオンライン英会話、夕活でトレーニング・ジム、という生活を送っているという話。


感想

 前半エピソード。原タイトル:NACHRICHT AUS GRUELFIN(意訳:グルエルフィンからのメッセージ)

 過去400年のグルエルフィン銀河の物語。銀河系が公会議に占領されている時代、カピン種族が助けに来ると困るので(?)グルエルフィンが大混乱に陥ったという事になっていましたが、その後の歴史をみっちり紹介。いやもう、タケル帝国時代はあんなに発展していたグルエルフィンが、その後こんな悲惨な事になっていたとは、読んでいて気がめいりました。


 後半エピソード。原タイトル:DER ELFAHDER(意訳:エルファード人)

 ほぼエルファード人ヴォルカイルの物語。セポル星系のエリシュオンで暴れまわったペナルティで酷い任務を与えられてしまい、もう大変というお話。

 別に永遠の戦士は(今のところ)銀河系へ攻めてこようというわけでもなく、ブルたちが勝手に他者の勢力圏に乗り込んで色々トラブルに巻き込まれるという、なんというか「ローダン・シリーズも昔とは随分変わったよなぁ……」としみじみしてしまうようなエピソードでした。
 
 
 

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