【特撮】感想：特撮「ウルトラQ 4Kリマスター版」第５話「ペギラが来た！」

ウルトラQ 4Kリマスター版 NHK　https://www4.nhk.or.jp/P5138/
放送　NHK BSプレミアム。

【※以下ネタバレ】
　

第５話　ペギラが来た！

あらすじ

ウルトラＱ　４Ｋリマスター版（５）ペギラが来た！
[BS4K] 2021年04月26日午後11:15 ~ 午後11:41 (26分)

３５ｍｍフィルム原版から４Ｋリマスター。万城目らは南極へ向っていた。眼前に－１００℃の大寒波と雪上車が舞うという怪現象。失踪隊員の手帳には「ペギラ」という文字が

万城目は南極基地へ向かう船に同乗していた。基地に着いた万城目たちを待っていたのは－１００℃という異常な寒波と４トンの雪上車が空中へ舞い上がるという怪現象。３年前に失踪した隊員の手帳には「ペギラ」という文字が……。もともと３５ミリフィルムで制作されていた１９６６年放送の特撮ドラマを４Ｋリマスター。だれも見たことがなかった「ウルトラＱ」。

【出演】佐原健二，西條康彦，桜井浩子

　
登場 … 冷凍怪獣ペギラ

　万城目は三年前に行方不明になった野村隊員の行方を捜すため、南極基地にやってきた。万城目は隊長から野村が残した手帳を渡されるが、その中には「午前三時。また聞いた。ぺギラ」という謎の言葉が記されていた。直後、雪上車が突然空中に浮き上がって姿を消し、さらにマイナス100度という前代未聞の寒波が襲来した。

　三年前の野村の失踪時も異常寒波が襲来していた。万城目は野村が深夜三時に姿を消したのは、生物学者として何か未知の生物を発見して調べに出かけたからでは、と推測する。

　夜中。万城目はこっそり雪上車で出かけようとするが、そこに何故か医者の福原洋子が現れ、やはり基地の外に出ようとする。そんな二人の前に消えた雪上車が舞い降り、また吹雪の中には何かの巨大な影が浮かんでいた。そして雪上車と共に行方不明になった伊藤隊員が戻ってくる。

　伊藤はうわ言で「怪物」と口にするが、皆はそれがショックで正気を失っているためだと考える。治療をしている洋子に伊藤が「野村」という言葉をつぶやきながら掴みかかり、通りかかった万城目たちに取り押さえられた。

　やがて洋子が基地から雪上車で外に出たことが解り、万城目や隊長たちが後を追った。万城目たちが洋子に追いつくと、氷の中に閉じ込められている野村の死体と、やはり三年前から行方不明だった犬のサブロウを発見する。直後、巨大な怪物が現れて口から何かを噴射し、万城目たちや雪上車は空中に浮かびあがるが、なんとか命は助かる。

　洋子は万城目に、自分は野村と結婚する筈で、野村の行方を知りたくて越冬隊に志願したことを打ち明ける。万城目は怪物が「ぺギラ」だったと気が付く。万城目たちはぺギラがサブロウにひるんだように見えたことを不思議がるが、付近に苔が生えているのを見て、サブロウはおそらく苔を食べて生きており、またぺギラはこの苔が苦手なのではないかと考える。やがて救援隊がやってきて、万城目たちは救出された。

　基地ではぺギラ対策が話し合われるが、口からマイナス130度の冷凍光線を発射し、その際反重力現象を発生させるぺギラにはとても立ち向かう方法が無かった。洋子はサフロウが食べていた苔はアザラシには毒になると説明し、苔からとった薬ペギミンHがぺギラに有効という推理を口にする。万城目のアイデアでペギミンHを気象観測用ロケットに詰め込み、基地に襲来したぺギラを攻撃すると、ぺギラは逃走した。

　洋子は野村の墓に東京から持ってきた土をまき、万城目は船で南極を離れた。

脚本：山田正弘監督：野長瀬三摩地特技監督：川上景司