【ゲームブック】ゲームブック掲載のウォーロック三冊を入手【わきあかつぐみ・山本弘】

火吹山の魔法使い ファイティング・ファンタジー (現代教養文庫)


 ちょっと思い立って、1980~90年代に社会思想社から出ていたゲーム雑誌「ウォーロック」の付録ゲームブックがやりたくなり、早速あちこちを当たって、とりあえず三冊かき集めました。

●「ソウル・アドベンチャー スプリンターを守れ」(わきあかつぐみ&冒険企画局

 Vol.23(1988年11月号)掲載。パラグラフ数160。コメディ。
 
 読者は冒険企画局の秘密情報部員・ジョニー毛島(もうしま)となり、ソウル・オリンピックに参加予定の外国選手のボディーガードを行うことに……

 数値とかは一切なし。展開に沿って読み進めるだけのお手軽タイプ。ソウル・オリンピックはこの年の夏に開催されたので、まさに旬の話題を取り扱っております。ハート・アンド・ソ~ル、って懐かしいですね(by 昭和のおっさん)

 ちなみに作者「わきあかつぐみ」氏は、藤浪智之先生の別名であります。


●「ロストワールドからの脱出」(山本弘

 Vol.39(1990年3月号)掲載。パラグラフ数200。秘境探検物。
 
 若き探検家である「君」は南米密林地帯にある高地の探検に旅立ったが……

 ルールはファイティング・ファンタジー・シリーズをガチに使用。拳銃とショットガンに関する追加ルールあり。イラストを見る限り、未開人の美少女や恐竜や古代文明の遺物が出てくる模様。ところでイラスト担当は誰なのかしらん。表紙にだけ出てくる女の子がちょっとかわいい。


●「銀河宅急便」(わきあかつぐみ&冒険企画局

 Vol.47(1990年11月号)掲載。ほのぼのSF。
 
 13歳の少年キムが父親の遺産の宇宙船を使って、各地の惑星に荷物を届けるお話。

 通常のパラグラフ選択式ではなく、「宙図」と「注文(○○星の誰それがどこそこに荷物を運びたい)」がある状態からスタート。注文の星の名前を見て、宙図で星につけられた記号(例:B1)を調べ、パラグラフ「B1」を読むと、「やあ、よく来てくれた……」と出迎えられた、という風に話が進んでいきます。そして一つの仕事を終わらせると、また最初に戻って、別の仕事を受けるために別の星に向かい……、という具合。

 この「地図」と「物語」の組み合わせは、二見書房の「シャーロック・ホームズ 10の怪事件」で使われたシステムですね。わきあかつぐみ(藤浪智之)氏のほのぼのイラストも良い感じ。


 この調子で本になっていないゲームブックを集めていきたいのですが、号によっては目の玉飛び出すくらいの値段がついているからなぁ……(溜息)
 
 
ロスト・ワールド-恐竜の世界 (10歳までに読みたい世界名作)
ロスト・ワールド-恐竜の世界 (10歳までに読みたい世界名作)