【ゲーム】「<アナログ>ゲーム」という言葉は「<ボード>RPG」並みに消えて欲しい……【願望】

アナログとデジタルの違いがわかる本 (HAM TECHNICAL SERIES)

2020.11.30
「アナログ」の意味とは?俗用の使われ方やデジタルとの違いを解説 | TRANS.Biz
https://biz.trans-suite.jp/53861#i-11

biz.trans-suite.jp

 
 昨今、コンピューターゲームではない、ボードゲームやカードゲームやらをひとくくりに「アナログゲーム」と言うじゃないですか。私、この言葉違和感がある、というかイヤ感あるんですよねぇ。

●何ひとつアナログではない……

「アナログ」は英語で「analog」または「analogue」と書きます。意味は「連続的に変化する量で表す情報」です。段階的に区切ることはせず、連続的に情報を扱います。

「アナログ」の俗用(一般的に用いられること)される意味は「電気を使わないもの」や「古いもの」です。アナクロアナクロニズムの略)と混同して「時代遅れ」という意味で使われることもあります。
これらは厳密には誤用です。

 
 まあ、コンピューターゲーム→コンピューター→0と1→デジタル、という連想ゲームでデジタルゲームというのは解るし、私も受け入れているのですが……

 ボードゲーム→コンピューターを使わない→デジタルじゃない→デジタルの反対って……アナログ?→よっしゃアナログゲームと呼んだろ!

 というのはどうにも反感しか感じない……、アナログと強調するほどその要素あるか?


●昔々、ボードRPGと呼ばれた時代がありました(黒歴史

 話は変わって、今人気の(?)テーブルトークRPGTRPG)。しかしその普及初期、1985~86年頃は「ボードRPG」と呼ばれていたという、今となっては暗黒の時代がありました。

 日本ではコンピューターのRPGの方が先に普及して、TRPGはその後からじわじわ浸透していく形になったので、TRPGを説明するとき、大衆向けに「コンピューターを使わない人間同士であれこれするRPG」という説明がなされました。しかしそれではまだるっこしいので、

コンピューターを使わない→つまりボードゲームみたいなもんじゃん?→じゃあ「ボードRPG」だ

 という流れで「ボードRPG」と呼ばれるようになったのです。


 まあ業界人がこれに納得したわけではなく、(確か安田均先生だったと思いますけど)「ゲーム板を使わないのに≪ボードRPG≫というのは正しくない」と否定していて、その内に「テーブルトーク」という言葉が生み出されて、ようやく「テーブルトークRPG」という実態と一致した言葉が生まれたわけです。


 ということで、「アナログ」ゲームという単語も、もっと実態に即した言葉に置き換わってほしいと切に願うところですねぇ、もう普及しすぎて無理かもしれんけど。



 あと「非電源系ゲーム」という呼び方もモヤァッとするので消えて欲しい。「電源系」が中心で、電源を使わないものは「それ以外の何か」という見下した感じがするから。「日本人」と呼ばれずに「非xx人」(xxには嫌いな国を当てはめるとよい)とか言われるの嫌じゃないですか?
 
 
トコトンやさしいアナログ回路の本
トコトンやさしいアナログ回路の本 (今日からモノ知りシリーズ)