【ドラマ】感想:NHK番組「六番目の小夜子」(2000年)第10話「サヨコはここにいる」

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六番目の小夜子 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/YLVZ5L91N8/
放送 NHK総合。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

とある中学校に伝わる「サヨコ」という不思議な言い伝え。3年に1度、先代のサヨコから指名された生徒が、秘密裏にサヨコの約束を実行し、その成果が学園生活の明暗を左右するという伝説だ。サヨコ伝説に取り組む三人の少年少女を主人公に、彼らの友情と成長を描く、ミステリー仕立ての学園ドラマ。

 

第10話 サヨコはここにいる

 

あらすじ

自分が六番目のサヨコだという玲(鈴木杏)の告白に、クラスメートは大爆笑し、だれも信じない。そんなとき、玲はサヨコの舞台の台本の秘密に気がつき、秋(山田孝之)は、一番目のサヨコの目星をつける。玲はサヨコのことを雅子(松本まりか)に相談するが、雅子は取り合わない。そこで、玲は黒川先生(村田雄浩)にワープロのことを確かめようとするが、黒川はもう学校を出た後。翌日、秋は朝の学活で、黒川を問いただすが…。

 
 玲は沙世子を救うため、自分こそ「六番目のサヨコ」だと名乗り出るが、次の瞬間クラスメートから大笑いされてしまう。玲は鍵を見せて必死に本物だと訴えるものの、雅子からは、始業式の赤い花を飾った訳でもなく、文化祭の劇に関わった訳でもない玲は、サヨコとして何もしていないと指摘され、言葉に詰まってしまう。

 そのあと黒川先生が教室に現れ、文化祭の責任を取らされるという話を一笑に付したため、もうサヨコの正体暴きについての話は終わってしまう。

 夜。玲は自分の必死の告白が全く信用されなかったことに落ち込んでいたが、そこに沙世子が訪ねてくる。玲は沙世子に自分が特別な人間だったら信用されたのかもしれないと失望感を漏らす。


 翌日。玲は文化祭のうたごえ喫茶の歌詞の本を捨てようとして、紙の上端に黒い線が付いていることに気が付く。歌詞の紙は黒川先生のワープロで印刷された物だったが、この線は文化祭の劇で生徒に配られた台詞を書いた紙にも付いていた。玲は過去の卒業アルバムを調べ、二番目のサヨコの年、黒川先生がバスケ部OBとして学校に出入りしていたことを突き止める。

 玲はその事を雅子に打ち明けるが、雅子はその話に興味を持つどころか、玲がサヨコの正体暴きをしようとしていることを非難する。雅子は、生徒たちが文化祭の劇に感銘を受けているのに、玲は自分が本物のサヨコだと証明するためだけに全てをぶち壊しにしようとしていると責め、さらに既に玲が六番目のサヨコだと知っていたともいう。そして玲に全てを丸く収めるため、偽物のサヨコのままでいろと言い放つ。


 翌日。朝のホームルームで、秋は黒川先生に対し質問をぶつける。それは黒川先生こそが「一番目のサヨコ」ではなかったかという物だった。

感想

 雅子ってドス黒っ。玲が六番目のサヨコだと既に知っていたのに、素知らぬ顔で沙世子に対し「お前が六番目のサヨコだろう!?」とかつるし上げていたわけか。あと、玲は何から何まで憎まれ口ばかりの雅子をよく親友みたいに扱えるな…… ほぼ敵だろ。
 
 

【原作】
恩田陸
六番目の小夜子
【脚本】
宮村優子
【音楽】
coba


【初回放送】
2000年4月8日~6月24日
ETVドラマ愛の詩にて放送


潮田玲 (鈴木杏)
津村沙世子 (栗山千明)
関根秋 (山田孝之)
黒川先生 (村田雄浩)
潮田真弓 (美保純)
潮田俊作 (上杉祥三)
唐沢由紀夫 (勝地涼)
花宮雅子 (松本まりか)
加藤彰彦 (山崎育三郎)

 
六番目の小夜子 (新潮文庫)