【アニメ】感想:アニメ「装甲騎兵ボトムズ」第52話(最終回)「流星」

装甲騎兵ボトムズ 総音楽集

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【※以下ネタバレ】
 

第52話(最終回) 流星

 

あらすじ

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全銀河のすべてを敵として、神の前に辿りつこうとするキリコの前に、最後に立ちふさがったのはフィアナであった。だが、キリコは説得を聞こうともせず、フィアナのATから銃を奪った。フィアナのATを撃ち貫く銃弾に、キリコの意志の固さを理解するワイズマン。神は、キリコに自らのもとへ来るように促すのだが、すでにATは限界を超えていた。キリコはATを捨て、自らの足で中枢部へ登っていく。
そして、ついにキリコは神のもとへ辿りついた。しかし、そこで見たものは過去の異能者の記憶と意識を保存した機械、原形質保存装置であった。ワイズマンの伝達装置がすべてを与えようとした瞬間、キリコは銃弾を放った。

 
 ワイズマンの元を目指すキリコの前にフィアナのATが立ち塞がり、実力でキリコを阻止しようとする。しかしキリコはファアナのATの銃を奪って乱射し、彼女のATは破損したまま転送されて姿を消した。

 キリコは、破損して動かなくなったATを捨て、身一つで施設の中枢を目指し、ついにワイズマンの元へとたどり着く。ワイズマンとは、異能者たちが朽ちた肉体を捨て、「原形質保存装置」という機械に意識と記憶を移し替えた存在だった。

 ワイズマンはキリコに自分の記憶と力の全てを譲り渡そうとするが、次の瞬間キリコは銃を発射して伝達装置を破壊し、さらに中枢部の機械の接続を切り離し始める。キリコの真意は、ワイズマンの後継者となる事ではなく、命を懸けてワイズマンを滅ぼす事だった。

 ワイズマンの最重要中枢部には防御用の設備は用意されておらず、ワイズマンはキリコの行動を阻止することができなかった。狼狽したワイズマンはキリコを翻意させようと、キリコとフィアナの出会いは自分が仕組んでいたこと、フィアナという名前も自分がキリコの意識の中に植え付けていたこと、そうやってキリコを愛を知るまともな人間にしたこと、そして神となれば何をしても罪にならないこと、などを訴えかけるが、キリコは行動を止めようとはしなかった。

 そこにロッチナが現れ、キリコにすぐに装置を元に戻すように命じるが、さらに現れたフィアナがロッチナを失神させる。フィアナはキリコがわざと狙いを外して撃ったことに気が付き、キリコの真意を悟ったのだった。二人は協力して装置の切り離しを続け、ついにワイズマンの意識は消滅した。

 目覚めたロッチナは、キリコが神を殺したこと知り、自爆装置を作動させると同時に、キリコが全能の力への怖れから権力を手にしなかったとなじり、自分が異能者だったならと嘆くが、キリコとフィアナはロッチナを無視して脱出を開始した。ギルガメス・バララント連合艦隊は、クエントごとワイズマンを消滅させようとミサイルの発射準備を進めていたが、その直前クエントが大爆発を起こした。



 一年後。アストラギウス歴7215。ギルガメスとバララントの間に再び戦争が勃発した。ゴウト・バニラ・ココナ・シャッコの四人はギルガメス軍の基地に潜入し、宇宙艇を奪って逃走する。艇の中には、冷凍睡眠用のカプセルが置かれ、キリコとフィアナが中にいた。キリコは、自分とフィアナは戦争が続く限り利用されると言い、戦争の無い時代を求めて眠りに入るつもりだった。二人の入ったカプセルは宇宙空間に放出され、星々の間に消えていった。<完>

感想

 中盤でのあっと驚く(というよりは予想済みの)大逆転劇。弱ったふりをしてワイズマンを引き付けたキリコが目をきらりと輝かせていきなり銃を撃ちまくるシーンが痛快の一言。

 何故「神」がわざわざ後継者を求めたか、ここまで説明が無かったのですが、ワイズマンの断末魔の片言をよく聞いてみると、ワイズマン自身が自分を不完全な存在だと考えており、他の異能者に力と記憶を継承させることで、初めて完璧な神が生まれる、と考えていたようです。まあ、その目論見も後継者を見誤ったばかりに大失敗に終わってしまいましたが……

 ラストのカプセルで二人で宇宙に消えていく場面は、初回放送・総集編OVA・そして今回、と通算三回目の視聴ですが、何度見ても良い……


総括

 評価は◎(名作)。

 1983~84年の初回放送時は、事情でとびとびの視聴しかしておらず、38年越しでの全話完全視聴となりましたが、本当に良かった……、「80年代の作品なので懐かしかった」ではなく、2021年時点で見ても、テレビアニメとして何のそん色も無く面白い作品でした。

 まあ、第一部ウド編はまだもたつきがあると言うか、「軍に捕まって脱走して、暴走族に捕まって脱走して、治安警察に捕まって脱走して」と似たような展開が続いてパッとしなかったのですが、第二部クメン編からはエンジン全開の面白さ。ライバル・イプシロンの存在が話を盛り上げてくれたし、また終盤カンジェルマンが実験云々と口にするところとか、ポタリアがカンジェルマンの真意を問い詰めるところとか、台詞に一々味があって凄く良かったし。

 第三部サンサ編でちょっと勢いが落ちたものの、第四部クエント編は最初から最後までめちゃくちゃ面白かった。クエント編は、毎回CMのアイキャッチが入るたびに「え、もう半分過ぎてしまったのか?」と思う程話にのめり込んで視聴してました。とにかく最高。

 まあ、絵については、さすがに2021年アニメを見慣れていると厳しい物があり、毎回キリコの顔が微妙に変わるし(笑)、ATが動くシーンもデザイン画と結構違っていて「この頃はロボットを一々手で描いていて大変だったよなぁ」感がつきまといましたが、そういう事も話の面白さの前には殆ど問題にならなかったし……


 ということで、4クール全52話の大ボリュームで最後まで楽しませてくれた作品でした。(^_^)b

 
 

【出演者】
キリコ:郷田ほづみ
ゴウト:富田耕生
バニラ:千葉 繁
ココナ:川浪葉子
シャッコ:政宗一成
フィアナ:弥永和子
ロッチナ:銀河万丈
キリィ:亀井三郎
アロン:野島昭生
グラン:二又一成
テダヤ:矢田 稔
バッテンタイン:戸谷公次
レイパード:徳丸 完
ワイズマン:柴田秀勝

 

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