【映画】感想：映画「キッド」(1921年:アメリカ)

NHK BSシネマ　http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送　NHK BSプレミアム。2022年1月13日(木)

【※以下ネタバレ】
　

喜劇王チャップリンが、捨てられた子供と放浪紳士との絆を描く笑いと感動の傑作。サイレント時代に製作した作品に、チャップリン自らが作曲した音楽でつづるサウンド版。

喜劇王チャップリンが、捨てられた子供と放浪紳士との絆を描く笑いと感動の傑作。生活苦に悩んだ女性が、産んだばかりの子供を置き去りに。ひょんなことから赤ん坊を見つけた放浪紳士が男手ひとつで育て、一緒に暮らすようになる。時がたち、子供にガラスを割らせ、放浪紳士が修繕するというインチキ商売をしていたある日、大スターとなった母親が現れる…。サイレント作品に、チャップリン自らが作曲した音楽でつづるサウンド版。

あらすじ

　ある若い女性が子供を出産するものの、恋人の絵描きからは捨てられており、子供を育てる当てもなかった。女性は悩んだ末、富豪の屋敷の前に止めてある車の中に赤子を置き去りにして立ち去るが、直後車は二人組の泥棒に盗まれてしまう。泥棒たちは赤ん坊を見つけると、車の外に放り出してそのまま立ち去ってしまった。女性は子供が気になって戻って来るものの、屋敷の人間に車が盗まれたことを知らされ、ショックで倒れてしまう。

　赤子は道を通りがかった男（チャップリン）に発見される。男は赤子の産着の中に母親からの「この子をよろしくお願いします」云々というメモを見つけ、赤子を自分の子として育てることにした。

　五年後。赤子は立派な男の子に成長し、「父親」と共に貧しいながらも幸せに暮らしていた。一方、赤子を捨てた女性は女優として大成功し、貧しい人に対する慈善事業に熱心に取り組んでいた。女優は偶然自分の息子と顔を合わせるが、当然その事に気が付くはずもなくすれ違う。

　やがて再度やって来た女優は「父親」に男の子が病気だとおしえ、「父親」は医者を呼ぶ。「父親」は、やってきた医者に、産着に入っていたメモを見せ、男の子が実の息子ではないことを教える。それを聞いた医者は、児童養護施設に連絡し、子供はやって来た役人たちに強引に連れていかれてしまう。

　「父親」は車を追いかけ、子供を取り戻し、そのまま二人で逃げだす。一方、女優は医者と会い、メモを見せられ、あの子供が自分が五年前に捨てた赤子だと気が付く。

　「父親」と男の子は安宿に泊まるが、宿屋の主人は新聞の記事で、子供を連れて来れば1000ドルの懸賞金がもらえると知り、こっそり眠っている男の子を連れて行ってしまう。男の子は女優（実の母親）と再会する。

　一方「父親」は男の子を探してさ迷い歩いていたが、疲れ果て、自宅のあるアパートのドアの前で寝てしまう。そんな「父親」を警官が強引に起こし、車に乗せてどこかに連れていく。ついた場所は女優の住む豪邸で、「父親」は男の子と再会する。＜完＞

感想

　評価は○（まずまず）

　喜劇王チャップリンのサイレント映画で、笑いと涙の人情喜劇。51分しかないのでドラマ感覚で視聴でき、内容もなかなか良かったです。

　まあそんなにオイオイ泣くような系統の話でもないのですが、父子が引き離されそうになって、そこで父親が頑張って取り戻しに行くところとか、色々とグッとくるところはありましたね。

　あと子役がめっちゃ可愛いです。ジャッキー・クーガンという子役で、1914年生まれなので、映画撮影時は6歳くらいだったはずですが、演技がまた達者なんだ。ちなみにこのクーガン君、成長したのち、テレビドラマ「アダムス・ファミリー」で禿のおじさん「フェスタ―」を演じたとのこと。イメージが(笑)

　まあ、最後があっさりし過ぎでちょっと拍子抜けしましたが、まあまあいける作品でした。
　
　

シネマ「キッド」＜字幕スーパー＞＜スタンダードサイズ＞
[BSプレミアム] 2022年01月13日 午後2:48 ~ 午後3:39 (51分)

【製作・監督・脚本・音楽】
チャールズ・チャップリン
【撮影】
ローランド・トザロー
【出演】
チャールズ・チャップリン、エドナ・パービアンス、ジャック・クーガン　ほか

製作国：
アメリカ
製作年：
1921
原題：
THE KID
備考：
英語／字幕スーパー／白黒／スタンダード・サイズ

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