感想:小説「試験惑星チェイラツ」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 547巻)(2017年6月22日(木)発売)

試験惑星チェイラツ (宇宙英雄ローダン・シリーズ547)

http://www.amazon.co.jp/dp/415012129X
試験惑星チェイラツ (宇宙英雄ローダン・シリーズ547) 文庫 2017/6/22
デトレフ・G・ヴィンター (著), H・G・エーヴェルス (著), 小津 薫 (翻訳)


カルデクの盾への対抗手段として、ケスドシャン・ドームで見つけた謎の手袋が使えないか、惑星チェイラツで試験をおこなうことに…


ペリー・ローダンはポルレイターの武器、カルデクの盾への対抗手段として、惑星クーラトのケスドシャン・ドーム地下から持ってきた謎の手袋を使えないだろうかと考えていた。その実現可能性を探るため、商館がある惑星チェイラツで試験をすることにする。試験の実施者として選ばれたのは、ジェフリー・ワリンジャーひきいる科学者チームの一員で、なぜか手袋との親和性を持っている若者、ジョシュア・ガンダロだった…

 
発売日 = 2017年6月22日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
 
【※以下ネタバレ】
 

内容

◆1093話 試験惑星チェイラツ(デトレフ・G・ヴィンター)(訳者:小津 薫)

 ローダンたちは、惑星クーラトで手に入れた「黒い手袋」でポルレイターに対抗できないか試そうとするが!?

 存在も忘れていた、惑星クーラトから持って帰った「黒い手袋」が使えないかと奮闘する話。手袋は何の役にも立たないまま話の終わりには無くなってしまうし、結局のところ有っても無くても別に本筋には関係ない番外編的お話でした。この終盤になってそういう話を持ってこられると辛い……



◇1094話 ハイチの男(H・G・エーヴェルス)(訳者:小津 薫)

 ハイチ出身の男エリック・ウェイデンバーンは、ある考えに取りつかれており!?


 めちゃくちゃつまらない話。エリック・ウェイデンバーンという謎の男について、生まれる前からのエピソードを延々と綴っていくのですが、7章より前は読む必要もないと思います。読んでいて中身の無さにイライラさせられましたもん。一応、次期サイクル「無限アルマダ」(550巻~600巻)の準備回というかそういう扱いなのだと思いますが、読み終えるのに忍耐力が必要でした……


 前半はまあまあ、後半は全くダメ、でした。


表紙絵

 メインはゲストキャラのジョシュア・ガンダロ、赤毛の女性は多分ゲストキャラのダニエラ・アズリル。ジョシュアが左手につけているものが、ポルレイター技術の産物「手袋」。

あとがきにかえて

 担当は「小津薫」氏。全5ページ。ショパンに関する映画を見た話や、パリでショパンたち有名人の墓を見て回った話。


次巻予告

 次巻は548巻「《バジス》の帰郷」(エルンスト・ヴルチェク&マリアンネ・シドウ)(2017年7月6日(木)発売予定)。