【ドラマ】感想:NHKドラマ「マリオ~AIのゆくえ~」(2018年)

超AI入門―ディープラーニングはどこまで進化するのか

マリオ~AIのゆくえ~ | NHK スーパープレミアム スペシャルドラマ https://www.nhk.or.jp/dsp/mario/
放送 NHK BSプレミアム。2018年10月13日(土)

【※以下ネタバレ】
 

時代は2023 年の東京。
ここ数年で人工知能の性能は飛躍的に向上していた。


そんな中、一人の警察官が職務遂行中の事故で意識不明の重体になってしまうが、警察内で採用されていた人工知能「マリオ」の生みの親である科学者・時枝は、その人工知能を脳に埋め込むという手術を独断で行ってしまう。


それによって生まれた一人の男「マリオ」(西島秀俊)は時枝に「自由に生きろ」と命令を受け、密かに研究所から逃がされる。


マリオが時枝に言われた住所に行くとそこにはいたのは、時枝の別れた奥さんの元で暮らす息子・至(16)だった。
二人が出会った時、至は自殺しようとしていたが、ひょんなことから二人は心を通わせ始める。
そこに警察の追っ手が迫り、二人は逃亡する。
「死」を理解できないAI人間と、「生」に希望が持てない少年の交流の果てには、どんな結末が待っているのか。

 

あらすじ

 近未来。警察は警官の業務のサポートのため、人工知能「マリオ」を導入する計画を試験的に進めていた。マリオは現場から好評で計画は順調に進んでいたが、マリオの開発者・時枝の目指すのは、より人間に近いAIであり、現在のマリオは彼が満足するものでは無かった。

 ある日、時枝は借金まみれの医者に金を掴ませ、職務中に脳死状態に陥った警官の脳を人工素材で復元し、そこにマリオをインストールするという禁断の実験を行ってしまう。そして人間の肉体を得たマリオに、七つの大罪などの概念を教え込み、煩悩を持ち、失敗もする、より人間らしいAIに成長させようとする。

 しかしこの実験はすぐに露見し、時枝と助手の持田は逮捕されるが、マリオは時枝の指示で逃走していた。そしてマリオは時枝の息子・至の元にたどり着く。至は学校でいじめを受けていたが、なんだかんだでマリオと意気投合する。

 警察はマリオを捕えようと大捜索を行い、結局マリオは射殺され、至は嘆き悲しむ。しかし日常生活に戻った至に、マリオから自分がコンピューターの中に戻ったという連絡が届き、至は安堵するのだった。


感想

 評価は△。

 テーマは今風ですが、内容はありがちというか、感情の無いAIが、いじめられっ子との触れ合いで「人間らしさ」を得ていくとか、全然ひねりが無く、「NHK向けに上品にまとめた一作」という感しかありませんでした。というかいじめとか自殺未遂シーンとか、そくな鬱な展開見たくねーとしか。

 NHKのSFドラマでも「怪奇大作戦 ミステリー・ファイル」(2013年)の様な十分に面白い作品も有るわけで、脚本の方向をもうちっとどうにかしていたら、という残念感が強いです。

 ただし、渡辺いっけい演じる警察幹部が、自分用のマリオを「キット」と呼んでいるというその一点だけは面白かったけど(笑)
 
 

スーパープレミアム NHK http://www4.nhk.or.jp/P4031/#

「マリオ~AIのゆくえ~」
[BSプレミアム] 2018年10月13日(土) 午後9:00~午後10:30(90分)


西島秀俊主演、近未来の東京を舞台にAI人間となって生まれ変わった男と、いじめにあい絶望の末死を考える少年との、少し不思議で心温まる友情物語。


近未来の東京、事故により一人の警察官が植物状態になってしまうが、科学者・時枝により、人工知能を脳に埋め込まれAI人間として生まれ変わる。それによって生まれたAI人間・マリオは、密(ひそ)かに研究所から逃がされ、少年・至と出会う。「死」を理解できないAI人間と、「生」に希望が持てない少年の交流を通じ、人間とは何かを追求していくドラマ。


【作】前川知大,【出演】西島秀俊,田中哲司,倉科カナ,西田尚美,渡辺いっけい,福崎那由他,北村有起哉,生瀬勝久,菅原大吉,【音楽】福廣秀一朗

https://www.nhk.or.jp/dsp/mario/html_mario_midokoro.html
ドラマのみどころ

注目の舞台作家・前川知大の書き下ろしシナリオを主演・西島秀俊でドラマ化。


近年、何かと話題の人工知能(AI)。仕事が便利になるとか、人間の仕事を奪うとか、これから私たちの暮らしがどのようになっていくかは誰もが興味のあるところです。このドラマはそんなAI をテーマにした一人の「AI 人間」と少年の物語です。
脚本は昨年『散歩する侵略者』(黒沢 清監督)などの映画化でも注目された気鋭の舞台作家・前川知大(「イキウメ」主宰)。
そして主人公・マリオを演じるのは、その圧倒的な存在感が光る西島秀俊
「AI」を通じて「人間とは何か?」をテーマに描いていきます。ご期待ください。

 

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