感想:アニメ「正解するカド」第5話「ナノカ」

正解するカド クリアファイル

正解するカド KADO: The Right Answer http://seikaisuru-kado.com/
放送 BSフジ。

【※以下ネタバレ】
 

第5話 ナノカ

 

あらすじ

 真道は、国連対策として、学者の品輪彼方(釘宮理恵)にワムを調べさせ、彼方はすぐにワムの本質を見抜く。

 やがて首相の犬束が記者会見を開き、日本が所有する全てのワムの国連への提出を明言したため、常任理事国の代表(多分アメリカと中国とロシア)は大喜びする。ところが続いて彼方が、ワムについて説明すると言って、紙を折りたたんで二個の球体を作り、それが宙に浮かび上がるところを見せながら、これがワムの作り方だと言う。その様は全て世界中に中継されていた。超大国は、世界中の誰でも簡単にワムが作れるようになってしまったことに気が付き、自国がワムを独占できなくなったと激怒する。


感想

 30分かけてこれだけか。中身薄っ。これでは全1クールで大したことが出来そうもないね。テレビアニメで、ファーストコンタクトテーマのハードSFが展開されるとか、夢を抱いたのが間違っていたのか。


永遠のこたえ(DVD付)

感想:アニメ「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」第5話「誰も彼もが、正義の名のもとに」


TVアニメ『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』OPテーマ「DEAREST DROP」(アニメジャケット盤)

TVアニメ「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」公式サイト http://sukasuka-anime.com/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

第5話 誰も彼もが、正義の名のもとに (2017年5月9日(火)放送)(最速放送)

 

あらすじ

 15番島の防衛戦は、戦いの最中「獣」が予想外の変化を遂げたため、ライムスキンは状況の変化にかんがみ、撤退を決意した。戦いの最中、クトリはどこからか聞こえてきた意味不明の幼女のささやきのような声に戸惑う。

 ヴィレムはクトリたちが無事帰還したことに安堵していたが、そこにライムスキンの知人の娘フィラコルリビア(井上ほの花)がやって来る。彼女の父親は市長だったが、人種差別の無い政策を取ろうとして、テロ組織から暗殺を予告されているという。ヴィレムはライムスキンから対処を依頼され、あっさり断るものの、フィラコルリビアをつけまわしていたテロ組織のメンバーをなりゆきで退治する。

 騒動の後、ヴィレムたちは倉庫の島に帰ろうとするが、そこにバロニという軍人が現れ、「スウォン・カンデル」に合わせたいと言う。ヴィレムはその名前に反応してバロニについていくことにした。


■脚本:望月真里子 ■絵コンテ:矢吹勉 ■演出:矢吹勉・山本貴之 ■作画監督:齋藤温子・松尾信之・芳賀亮・大沢美奈・飯飼一幸・永野孝明・横山友紀・平野絵美・壽恵理子・大木比呂・吉田巧介・谷口繁則


感想

 うん? 15番島の戦いとは、「クトリが自爆攻撃をしても死守しなければならない」みたいな雰囲気だったので、本土決戦みたいな追い詰められた状況だと思っていたのですが、簡単に放棄しても良いくらいの重要度だったのね。そんな程度の防衛ラインのために、貴重な妖精兵を自爆させようとしていた、というのは、軍の上層部っておかしくないですか?


 ラストもイマイチよく解らなかった。ヴィレムが「ちょっと寄り道して、人に会って来るから帰るわ」と言っているだけなのに、クトリときたら、まるでヴィレムが決死作戦に志願したみたいに「絶対帰ってきて」とか言うんだもんなぁ。そんなに深刻になる理由が解らない……、あと、バロニの「君はそんな顔で泣くのか」云々→ボカッ(効果音)、も訳が解らん。ヴィレムは泣く状況じゃないし、殴るほどひどいことも言われてないだろう……


 もう5話まで済ましたのですが、話の進み方が遅いような……、全12話でこのテンポはちょっと辛いな。もう少し加速をつけてほしい所です。


 今回のゲストで殆ど中心キャラのフィラコルリビアの声は、新人の井上ほの花。あの井上喜久子の娘という事で話題沸騰中のお方。演技はまだ拙いと言えばそうですが、新人だからこんなもんでしょ、というレベルではある。どちらかというと、演技力うんぬんより「ごり押しで出てない?」みたいなことの方が気になります……


終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (角川スニーカー文庫)
 
 

感想:アニメ「世界の闇図鑑」第6話「砂に消えた悪夢」

宇宙怪物図鑑 復刻版 (ジャガーバックス)

テレビ東京あにてれ 世界の闇図鑑 http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/yamizukan/
放送 AT-X。5分ショートアニメ。

【※以下ネタバレ】
 

第6話 砂に消えた悪夢

 

あらすじ

監督:井口昇
イラストレーター:海老原優


穏やかな砂浜に、突然打ち揚げられた巨大な海洋生物の死骸。悪臭を放ちながらビクともしない。発見した若者たちは興奮しはしゃいでいたが、その喜びも束の間だった・・・。

 三人の若者が砂浜で奇怪な物体を見つける。それは3メートルほどの大きさの、ぬめぬめした生物の死体だった。若者たちはその死体を見物していたが、突然二人が消えてしまう。もう一人が慌てて生き物を調べようとすると、砂浜の下に埋もれていた生物の巨大な口が姿を現す。一人は既に生物に食われかけており、もう一人は触手にがんじがらめにされていた。そして最後の一人もこの生物に捕まってしまう。この生物は死んだふりをして獲物が近づくのを待っていたのだった……

感想

 イラストレーターが一周したのか、第一話担当の海老原優氏が再登場。えげつない展開に相応しい不気味イラストが良い味を出していました。こういうグロい話大歓迎です。
 

他のエピソードのあらすじ・感想はこちら

「世界の闇図鑑」あらすじ・感想まとめ
 

感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第16話「甦える惑星」

コロムビア・サウンド・アーカイブス キャプテンフューチャー オリジナル・サウント・トラック-完全盤-

東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第16話  甦える惑星 (「輝く星々のかなたへ!」より)

 

あらすじ

 「輝く星々のかなたへ!」編・第4回(全4回)

 スルウン星にコル星の大艦隊が攻め込んできたため、コル人たちは迎撃するものの、多勢に無勢で圧倒され、さらにクオロク王は負傷してしまった。キャプテンフューチャーは、艦隊の指揮を引き継ぎ、巧みな指揮でコル艦隊を降伏させた。

 しかしラルスタン王は、艦隊を囮にして、自らは一足先に物質生成の場へと向かっていた。フューチャーたちはすぐさま後を追い、物質生成の場に突入し、分子雲の中に巨大な宇宙ステーションを発見する。ステーションに突入したフューチャーたちは、自動兵器の攻撃を退け、ついに施設の中枢部へとたどり着いた。そこでは先にやって来ていたラルスタンが、物質生成装置の制御を手に入れた喜びで、精神錯乱に陥ったまま無尽蔵に宝石や金を生み出していた。フューチャーたちはラルスタンを倒し、装置の秘密を解明した。

 物質生成の場を離れたフューチャーたちは、スルウン星に帰還し、スルウン人に装置の秘密を伝えた。クオロク王は感謝し、元々は同族であるコル人共々この技術を活用していくと約束した。最後、フューチャーメンと冒険者たちは、それぞれの故郷に装置の秘密を伝えるために飛び去って行った。


感想

 すごいオチ。物質生成装置を作った「超人たち」とは誰だったのか全く明かされなかったというのがまず度肝を抜かれました。普通、定番の立体映像とか何とかでいろいろ教えてくれると思うんですけどねぇ。

 さらに、「無から有を作り出す」という究極の装置の秘密を、フューチャーはちょっと調べただけで解明しちゃうのもまた凄い。さすが宇宙最大の科学者です。とどめで、そんな凄い装置の秘密を、それこそみんなで分け合っちゃうし。「見張り」という存在が、装置の秘密を守り抜けとか言っていたのは、故ない事ではないと思うんですけど。こんな超技術をむやみやたらと広めたらいかんのでは。


 しかし、多分原作もこういう話だったはずなので、このアニメが悪い!という訳ではないはずです……、こんな凄い装置を誰が作ったとかそれだけで一つのエピソードが出来そうなのに、あっさり流すのがキャプテンフューチャーの話らしいなぁとしみじみ思いました。


一言メモ

 次回予告で物凄い間違いを発見しました。サブタイトルは文字では「ウル・クォルンの挑戦」と書いてあるのに、ナレーションは「『透明惑星危機一髪!』にご期待ください」と言っている……、いやいや、「透明惑星~」は原作の小説名ですから。


キャプテンフューチャー」の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下からどうぞ

アニメ「キャプテンフューチャー」あらすじ・感想まとめ


輝く星々のかなたへ!/月世界の無法者 <キャプテン・フューチャー全集5> (創元SF文庫)
 

感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第15話「見張りの掟」

コロムビア・サウンド・アーカイブス キャプテンフューチャー オリジナル・サウント・トラック-完全盤-

東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第15話  見張りの掟 (「輝く星々のかなたへ!」より)

 

あらすじ

 「輝く星々のかなたへ!」編・第3回(全4回)

 キャプテンフューチャーたちは、コル星の王ラルスタンから、物質生成の場の秘密の解明に協力する代わりに宇宙船や武器の技術を提供するように持ちかけられる。コル人もまた物質生成の場の秘密を求めていたが、物質生成の場の秘密を守ることを義務と考えるスルウン人に邪魔されて近づけないと言う。

 スルウン人たちは、過去に超人的な存在から物質生成の場の秘密を守るように命じられたという言い伝えを信じていた。フューチャーは、その超人が「見張り」だと推測する。ラルスタン王はフューチャーに、同盟し一緒にスルウン人と戦うように促すが、フューチャーは返事を先送りにする。ラルスタンたちは、フューチャーたちの態度が煮え切らないため、フューチャーたちを殺して技術を奪い取ろうと計画する。

 一方、フューチャーたちは、ラルスタン王がスルウン人の王女シリアを誘拐しており、また物質生成の場の秘密を手に入れた暁には、全宇宙を支配する野望に燃えていることを知る。そのためシリアを救出し、共にコル星から脱出しようとするが、その際冒険者仲間のタウヌスとスクル・カルは死んでしまった。

 なんとかコル星を脱出したフューチャー一行は、スルウン星にシリアを送り届けるが、スルウン人の王クオロクは感謝の意を示しつつも物質生成の場に行くことは絶対に許さないと言う。フューチャーはとりあえず、コル星の軍隊からスルウン星を守るために協力することにした。そしてコル星を発進した艦隊がスルウン星に近づきつつあった。

感想

 もう宇宙のどの種族とでも必ず言葉が通じるというファンタジックな世界観も慣れてきて、すると結構面白くなってまいりました。

 今回、サイモン教授がコル軍の兵士に監視されているコメット号を単独で動かす展開があるのですが、その際なんの躊躇もなくコル軍の宇宙船を破壊しまくっているんですよ。コメット号の性能ならそのまま振り切って逃げられそうなのに。「サイモン教授ひでぇ……」と思ったです。


 それにしても、このアニメはホントに限られた声優だけで話を回しております。メインのフューチャーメン以外は、

井上和彦
 冒険者スクル・カル、(ケン・スコット)

岸野一彦
 ラルスタン王、(エズラ・ガーニー司令)

中谷ゆみ
 シリア姫、(カシュー主席の秘書)

田中崇(現:銀河万丈
 冒険者ホル・ジョル、コル星の幹部ウズフル、超人の声


と二役、三役の兼任は当たり前。田中崇なんか今回三役ですよ。今のアニメだと考えられない、こじんまりというか声優代かからなくて良いよね的なキャストです。

キャプテンフューチャー」の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下からどうぞ

アニメ「キャプテンフューチャー」あらすじ・感想まとめ


輝く星々のかなたへ!/月世界の無法者 <キャプテン・フューチャー全集5> (創元SF文庫)
 

感想:アニメ「エロマンガ先生」第5話「妹とラノベ企画を創ろう」

『エロマンガ先生』クリアファイル

エロマンガ先生 | アニメ公式サイト http://eromanga-sensei.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第5話 妹とラノベ企画を創ろう (2017年5月6日(土)深夜放送)

 

あらすじ

 紗霧は先日の一件で政宗と両想いになったと思って喜んでいたが、政宗の方は紗霧の「好きな人がいる」という言葉を誤解し、誰か(自分以外の)意中の人物がいると思い込んでいた。また政宗は、紗霧は好きだが、自分は兄としてふるまう、と宣言し、紗霧を落胆させる。

 政宗は先日の妹向けラブレターをきちんと本にするため、まず企画書を書くことに決め、紗霧にはイメージイラストを描くように頼む。そんな時、山田エルフが編集者から逃げるため和泉家に逃げこんで来た。政宗はエルフに企画書の書き方を伝授してくれるように頼みこむが、エルフはあっけらかんと、企画書など今まで適当にしか書いたことが無い、と言い切る。そのあと紗霧とエルフは(画面越しだが)初めて対面し、なんだかんだで結構仲良くなる。

 紗霧は政宗に、やはりお色気系キャラが上手く描けないと悩みを打ち明ける。美少女系キャラはエルフをモデルに自在に描けるようになったが、お色気系キャラは同じように実在の巨乳美少女からインスピレーションを得ないと上手く掛けないと言う。

 悩む政宗に、さらにめぐみから紗霧と仲良くなる方法を相談したいと呼び出しがかかり、「たかさご書店」で待ち合わせることになった。めぐみには政宗ラノベ作家だとばれており、さらにめぐみは紗霧もきっとそういう「キモオタ小説」が好きだから読んでみようと言い出し、居合わせた智恵をキレさせる。


感想

 第二部スタート。

 今回のシナリオは雑破業先生。「髙橋龍也」→「雑破業」という人選を見るにつけ、「うん、『エロマンガ先生』というタイトルに相応しい人たちだわ」と深くうなずいてしまうのだった……(昔の仕事を知っている人みんなそう思うんじゃないでしょうか?)

 今回は豪華にも、ゲスト声優で三石琴乃を呼んできて、やらせた仕事は「劇中に流れるテレビCMのナレーション」だけ……、一体何の意味があるんじゃぁぁ。どうせならくぎみー呼んできてシャナとか大河の声をやらせた方が良かったんじゃないんですか? ところで三人目のメーテルちゃんて誰? こんな娘知らない。


ヒトリゴト(期間生産限定盤)
エロマンガ先生 和泉紗霧 A クリアポスター
エロマンガ先生 和泉紗霧 B クリアポスター
『エロマンガ先生』クリアファイル[2]
 

感想:劇場アニメ「劇場版 AIR」(2005年)

劇場版 AIR (通常版) [DVD]

劇場版 AIR http://www.toei-anim.co.jp/movie/movie_air/
AT-X。2017年4月30日(日)

【※以下ネタバレ】
 

あらすじ

 ある夏。とある海沿いの町に国崎往人(くにさき・ゆきと)という青年がやってきた。往人は不思議な力で人形を動かすことが出来、それを大道芸として披露して小銭を稼ぎながらあちこちを放浪していた。往人は死んだ母親から「空にいる少女を救って」という謎めいた遺言を残されていた。

 やがて往人は神尾観鈴という少女に出会い、彼女の夏休みのフィールドワークである町の調査に付き合うことになった。往人は、稼ぎ時と見ていた夏祭りはまだ一週間も先のため弱り果てるが、観鈴の好意で彼女の家の物置を寝床として提供してもらえることになる。

 実は観鈴は体が弱く、過去一年一度も学校に行っていなかった。さらに往人は観鈴の母・晴子から、観鈴は原因不明の病気を患っており、一日一日衰弱していっていること、を聞かされる。晴子は観鈴の実の母親ではなく、亡くなった観鈴の実母の姉だった。



 その昔。翼を持つ人間「翼人」(よくじん)の女「八百比丘尼」が捕らえられ、身ごもっていた八百比丘尼はやがて娘「神奈」を生む。しかし二人はすぐに引き放され、別々の場所で幽閉された。成長した神奈は「柳也」という若者と愛し合うようになるが、柳也に愛を告白したことで呪いが発動し、全身の激痛に苦しめられるようになった。柳也は神奈を逃がそうとするが殺され、神奈もまた飛び去ろうとして矢で殺される。しかし不思議なことに、こと切れた神奈の遺体は空に浮かんだままだったという。



 夏祭り当日。往人は状況にいたたまれなくなり、黙って神尾家を立ち去った。晴子は、急激に病が悪化していく観鈴を見ていられなくなり、観鈴父親を呼び寄せて都会の病院に入院させようとするが、晴子と別れることを嫌がる観鈴は逃げ出してしまう。都合で町に戻ってきてしまった往人は、晴子と共に観鈴を探し、ようやく見つけて連れ戻す。

 改めて入院することになった観鈴は、往人・晴子と共に海岸に行く。そして砂浜で二人を離れたところに立たせて、最後の力を振り絞って二人のところにたどり着き、ゴールしたと言って倒れる。

 最後。町を離れる往人が、観鈴からもらった恐竜人形を持っている事を示すシーンで〆。


感想

 評価は△。

 日本アニメ界の偉人・出﨑統(でざき・おさむ)が、何故か1990年代~ゼロ年代の感動系ゲームの最高峰AIRのアニメ映画の監督をやってしまった作品。そもそも、どのような勢力が、この人にこのアニメの監督をやらせたのか……、あの富野由悠季にハーレム系ライトノベルのアニメの監督を依頼するくらいの場違いっぷりでしょう。


 内容は、原作のゲームの本筋である観鈴編を90分にダイジェスト化したもので、概ねのあらすじは同じなのですが……、原作ゲームの「最初は面白おかしいコメディ話なのに、だんだんとシリアス風味になっていって、最後は号泣必至の展開になる」というあのタッチがまるで再現されていないのがなんとも辛い。最初から妙に重苦しいシリアス雰囲気でスタートし、それがラストまで続くのです。あの有名な「国崎最高!」とか「ドロリ濃厚ピーチ味」とかのギャグは全てカット……、なんてこったい!

 あらすじは一緒なだけに、雰囲気の違いがとにかく際立ってしまい……、『見せ方』というか『演出』というか、の違いで、あの感動作品がまるで別物になってしまう事をまざまざと見せつけられました。映画はもう最初の15分で辛くなって、あとはひたすら最後まで耐えて……、という苦しい視聴体験となってしまうことに……

 久川綾演じる晴子さんの演技は絶品だったし、観鈴ちんがだんだん弱っていって、最後に砂浜でゴールするあのシーンとかは名曲「青空」をきちんと流したりして悪くなかったのですが……、ゲームのAIRもまかり間違えばこんな微妙な感じの作品になっていたのかもしれない……、と思うと身震いしそうです。


 原作ゲームファンとしては「こんなパラレルワールド的作品もあったんだな」と把握した以上の意味は感じませんでした……

「昔々あるところに、翼のあるお姫様がおりました。お姫様はひとりぼっちで、ただ一人の友達も持ってはいないのでした…」
 海と空が見えるその小さな町には、はるか昔から伝わる物語があった。背に白い翼を持った姫と、彼女を護衛した青年の悲しい恋の物語だ。


姫君は、その異様な姿のために屋敷に閉じ込められ、外の世界を見たことさえなかった。遠くに母親がいるらしいと聞いたことはあっても、会いにいくなど到底無理な話である。
ある時、ひとりぼっちだった姫君の前に一人の青年が現れる。青年は姫君に外の世界の話を聞かせ、喜ばせる。そして姫君と青年はいつしか恋に落ちていく。しかし、翼を持つものには、恋をしてはならない、という呪いがかけられていた…。


少女――神尾観鈴は、一人ぼっちの自分と、物語の姫君を重ね合わせていた。病気がちな観鈴は学校にも行かず、友達もいない。この町から出たこともない。でも、いつか自分にも、姫君と同じような出会いが待っているかもしれない…。
そんな観鈴の前に、一人の青年――国崎往人が現れる。彼は人形芸をしながら旅をしている青年だった。彼には、死んだ母親から伝えられた言葉があった。「空にいる少女を救って」


呪いを受けながらも恋をした翼の姫君と護衛の青年。翼の姫君に自分を重ねる少女。そして「空にいる少女」を救う旅をする青年…。現在と過去が交錯し、思いが時を超えていく。それぞれの恋はどのような結末を迎えるのか…?




<スタッフ>
原作:ビジュアルアーツ/Key
脚本:中村誠
キャラクターデザイン:小林明美
作画監督:窪秀巳
美術監督:行信三
音楽:周防義和
監督:出﨑統
制作:東映アニメーション


<キャスト>
神尾観鈴川上とも子
神尾晴子久川綾
国崎往人緑川光
神奈:西村ちなみ
裏葉:井上喜久子
柳也:神奈延年
橘敬介:三木眞一郎
霧島聖冬馬由美
ポテト:今野宏美
往人の母:永島由子
八百比丘尼潘恵子

 
AIR メモリアルエディション 全年齢対象版
 
 
 
 

2017年視聴映画のあらすじ・感想の一覧はこち

2017年視聴映画あらすじ・感想一覧
 
 

【映画】感想:映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014年:アメリカ)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

【Dlife CINEMA】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー http://dlife.disney.co.jp/program/movies/gotg_movie.html
放送 Dlife。2017年5月6日(土)

【※以下ネタバレ】
 

幼くして地球から誘拐され、今や宇宙をまたにかけるトレジャーハンターとなったピーター・クイル。とことん運がないくせに、自らを“スター・ロード”と名乗る男。そんな彼がある日、巨万の富を夢見て、パワーストーン<オーブ>を盗み出す。だが、銀河を滅亡させるほどの恐ろしい力を持つオーブを狙う悪党たちから追われる羽目に。

 

あらすじ

 1988年。ピーター・クイル少年は母親を病で亡くす。直後、ピーターは飛来した宇宙船に拉致されてしまう。26年後。成長したピーターは、自分を拉致した盗賊集団の一員となっていた。ピーターは廃墟惑星で「オーブ」と呼ばれる謎めいた球体を手に入れるが、直後謎の兵たちに襲われ、慌てて逃亡する。

 兵士たちを差し向けたのは、クリー人のロナンだった。クリー人は長年対立してきたザンダー人と和平を結んでいたが、ロナンは和平条約を無視しザンダー人を滅ぼすつもりだった。そのため、ロナンは強大な力を持つ存在「サノス」と取引し、オーブを差し出す代わりにサノスにザンダー人を滅亡させてもらうつもりだった。

 ピーターは、成り行きから、美女の殺し屋ガモーラ、アライグマそっくりの賞金稼ぎロケット、ロケットの護衛役の動く植物グルート、ロナンに妻子を殺され復讐を誓うドラックス、たちと、行動をともにすることになる。

 やがてオーブは「インフィニティストーン」という強大な力を秘めた石を封印していると解る。ロナンはピーターたちからオーブを奪い取り、インフィニティストーンの強大な力を知ると、サノスに頼らずに直接惑星ザンダーへ攻撃することにした。ピーターたちはインフィニティストーン奪還の策を練る一方、惑星ザンダーにも連絡し、防衛軍が守りを固める。

 やがて惑星ザンダーにロナンたちの攻撃が始まり、ピーターたちと防衛軍の迎撃でロナンの軍は壊滅するが、生き残ったロナンはインフィニティストーンの力でザンダー人を滅亡させようとする。ところが、ピーターはインフィニティストーンを奪いそれを握りしめると、本来なら死ぬはずなのに何故か耐えきったばかりか、得た力でロナンを倒した。

 ピーターたちは人々を救った英雄となり、過去の罪は全て抹消された。ピーターの体を調べると、純粋な地球人ではなく、半分は未知の異星人の血が流れていることが解り、それがインフィニティストーンの力に耐えた理由ではないかと推測された。最後にピーターたちが宇宙船で旅立つシーンで〆。


感想

 評価は○。

 クリー人対ザンダー人とかノバ軍とかサノスとかサノスの娘とか、背景設定がやや複雑で、話についていけるのか途中で心配になりましたが、結局なんとかなりました。不必要な複雑だった嫌いはありますが、まあ、割と面白かったです。

 アライグマが一行の中で一番頭が良いという設定が楽しかったし、あと刑務所で、ピーター・ロケット・ザモーラが脱獄計画を話し合っていると、その背後でグルートがおもむろに刑務所の重要機器を取り外して大騒ぎを引き起こしているシーンはウケました。

キャスト
【ピーター・クイル/スターロード】クリス・プラット
【ロケット】ブラッドリー・クーパー
【グルート】ヴィン・ディーゼル
【ガモーラ】ゾーイ・サルダナ
【ドラックス】デイヴ・バウティスタ

 
 

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