【成年コミック】エロ漫画家「ラッシャーヴェラク」の名前の元ネタってこれだったのか!【超有名SF小説】

「アーサー・C・クラーク」スペシャル 2020年3月 (NHK100分de名著)
www.nhk.or.jp

 

幼年期の終わり……

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

 NHK Eテレの番組「100分 de 名著」は、3月はSF作家「アーサー・C・クラーク」の作品を四週連続で取り上げるという、嬉しい企画を敢行中です。

 今週放送分は有名な「幼年期の終わり」でしたが……
 ↓

https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/96_clarke/index.html
第2回 人類にとって「進化」とは何か ~「幼年期の終わり」~

www.nhk.or.jp

【放送時間】
2020年3月9日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ
【指南役】
瀬名秀明…「パラサイト・イヴ」「BRAIN VALLEY」等の作品で知られる作家。
【朗読】
銀河万丈(俳優・声優)
【語り】
墨屋那津子


地球上空に突如飛来した巨大宇宙船。オーバーロードと呼ばれる異星人たちは、高度な技術と管理能力で、人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらす。しかし、彼らの目的はそんなことではなかった。彼らは実は、オーバーマインドという更なる上位者の命を受け、人類を全く想像もできない新たなステージへ進ませるための産婆役だった。人類という存在を超える進化とは何か? それは人類にとって本当に必要なのか? そして産婆役たるオーバーロードの存在に果たして意味はあったのか? 第二回は、人類にとって進化や進歩とは何かという普遍的な問題を考える。

 
 という内容は置いておいて、あらすじ紹介の中で、登場するキャラクターが「ラシャヴェラク」という名前なのを知って目を剥きましたよ。

●懐かしのエロマンガ

あゆみちゃん物語 (3.5" 2HD)

 というのも、1990年代に活躍したエロ漫画家に「ラッシャーヴェラク」という人がいたのを思い出したからですな。この人は、1993年にアリスソフトから発売されたゲーム「あゆみちゃん物語」の原画も担当したことがあるので、おっさんエロゲーマーの記憶にも残っているかも。


 ということで検索してみたら、ご本人のサイトが見つかりまして、
 ↓

ラッシャーヴェラクHP
http://www.kcn.ne.jp/~rusher/

 
 さらにプロフィールページには

プロフィール
http://www.kcn.ne.jp/~rusher/profile.htm
生まれた年に刊行されたSF不朽の名作
アーサー・C・クラーク著「幼年期の終わり」に登場する
宇宙人:ラシャヴェラクからいただきました。
ラッシャー木村は好きですが、PNの元ではありません)(^^;)

 
 と書いてあった……、へー、まさに当時は「ラッシャー木村(プロレスラー)のひねりみたいな名前なのかな?」としか思っていなかったっす。2020年になってようやく知る驚くべき真実(笑) ありがとうNHK。この番組を見なかったら、一生この事実を知らないままでした(笑)
 
ただいま準備中 (Xコミックス)
  

https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/96_clarke/index.html
「人間にとって知的好奇心とは何か?」「人類にとって進化とは何か?」「科学技術だけでユートピアを作れるのか?」「科学と自然は共存できるのか?」……人間にとって根源的な問題をSFという手法による思考実験を通して、大胆に問い続けてきた作家・アーサー・C・クラーク(1917-2008)。「100分de名著」では、卓越した未来論、文明論としても読み解けるクラーク作品を通して、「未来社会のあり方」「科学技術のあり方」といった普遍的な問題をあらためて見つめなおします。


科学者でもあったクラークは、来るべき人類社会の未来図ともいうべきものを膨大なデータや科学的知識をもとに精緻に予測してきました。まだ人工衛星がこの世に存在していなかった1945年、衛星通信の可能性を論文で発表し、全世界にテレビ中継ができるというヴィジョンを示しました。彼は、こうした知識を総動員して物語を紡ぎあげます。そこで示される未来図は、現代社会を逆方向から照らし出し、私たちが未来に向かって何を備えなければならないかを教えてくれます。クラーク作品は「人類が目指す未来はどうあるべきか」を考えるための大きなヒントを私達に与えてくれるのです。


 クラークは、人類の未来を予見するだけにとどまりません。当時は、時あたかも、科学の急速な発展が社会問題や環境問題などに暗い影を落とし始めていた時期。「人間以上の判断力をもったAIなどが誕生した時、人類はそれとどう向き合うべきか」「人間の生命をもコントロールし始めた科学は果たしてユートピアをもたらすのか」といった人類が直面し始めた問題を先取りし、思考実験によって浮かび上がらせることで、問い直そうとしたのです。


番組では瀬名秀明さん(作家)を指南役として招き、クラークが追い求めた世界観・科学観を分り易く解説。「太陽系最後の日」「幼年期の終わり」「都市と星」「楽園の泉」等の作品に現代の視点から光を当てなおし、そこにこめられた【科学論】や【未来論】【文明論】など、現代の私達にも通じるメッセージを読み解いていきます。

 
真夜中のA指定席 (フランス書院コミック文庫)
特選モーニング☆セット (Xコミックス)
ハプニング継続中! (DOコミックス)
ウインターバーゲン (DOコミックス)
ときめき全身麻酔 (にんじんコミックス)
女教師紀子―恥辱のモノローグ (二次元EXノベルズ)
 
 

【SF小説】感想「アルマダ王子現わる」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 578巻)(2018年10月4日発売)

アルマダ王子現わる (宇宙英雄ローダン・シリーズ578)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122008
アルマダ王子現わる (宇宙英雄ローダン・シリーズ578) (日本語) 文庫 2018/10/4
アルント・エルマー (著), H・G・フランシス (著), 若松 宣子 (翻訳)
文庫: 271ページ
出版社: 早川書房 (2018/10/4)
発売日: 2018/10/4

【※以下ネタバレ】
 

囚われのウェイデンバーン主義者十万人は銀色人のもとで重労働させられている。その宙域に「アルマダ反乱軍」部隊がやってきた!


猛威をふるった寄生占領地のショックも冷めやらぬテラを、ふたたび銀色の光現象が襲った。謎の異人チュトンによれば、これはグレイの回廊にあらたな穿孔が生じる前兆だという。すなわち、ヴィシュナの第三の災いが予告されたのだ。助けをもとめて“それ”のもとへ行ったエルンスト・エラートはまだもどらず、レジナルド・ブルとジュリアン・ティフラーは不安をつのらせるが、テラでは一見平穏な日々がつづいていた…!?

 

あらすじ

◇1155話 死の支配者(アルント・エルマー(新))(訳者:若松 宣子)

 地球でまたヴィシュナの災いの前兆の発光が観測されるが、その後数日経過しても何も異常は発生しなかった。同じ頃地球各地で、「死の支配者」を名乗り、死者を復活させるチベット僧「ルソテ」が話題になっていた。ブルたちはルソテがトーラとクレストを蘇らせたため、ルソテを“それ”が送り込んだ味方だと信じ込む。しかし実はルソテこそ第三の災いで、人類をヒュプノで支配し、殺し合いや集団自決を行わせ始める。唯一ヒュプノに抵抗できたガルブレイス・デイトンは、月の研究所からヒュプノ・クリスタルを持ち帰りルソテにつきつけると、ルソテと死者たちは消滅した。ルソテの正体だった精神生命体「キッシュ」は、グレイの回廊の外に逃亡した。(時期:NGZ427年2月13日~26日)

※初出キーワード=心理量子



◇1156話 アルマダ王子現わる(H・G・フランシス)(訳者:若松 宣子)

 M-82銀河。無限アルマダ内には、遥か昔からアルマダ中枢に敵対する組織「アルマダ反乱軍」が存在し、組織の指導者「ローランドレのナコール」、またの名「アルマダ王子」は不死と噂されていた。アルマダ反乱軍は、アルマダ工廠「モゴドン」を攻撃するため、その内部に潜入した。一方、惑星バジス=1では、エリック・ウェイデンバーンが突然モゴドンの位置を思い出し、ローダンは調査のため銀河系船団で出発した。(時期:不明:NGZ427年頃)

※初出キーワード=ケチョ、グリッド・プラス、グリッド・ネガティヴ、ぺラック(種族名)、ローランドレ、数兆共生体、携帯転送機/転送トランク


あとがきにかえて

 初登場のアルント・エルマーの紹介。

感想

 前半エピソード … 初登場の作家「アルント・エルマー」のデビュー作。しかし、内容はSFというよりオカルト物のノリでちょっとびっくり。何しろ「怪しげな僧が現れ、死者を次々と蘇らせ、民衆から救世主と崇められるものの、実は蘇ったのはニセ者で、最後は護符的なアイテムを突きつけられて退散する」という、このあらすじだけ読んだらとてもペリー・ローダンの一エピソードとは思えません……

 デビュー作で勢いが余ったのか、話の展開があちこちでおかしく、例えばヴィシュナは全人類の奴隷化を目指しているのにルソテは人類を自滅させてしまおうとするし、またデイトンがルソテを倒すために月からヒュプノ・クリスタルを持ち帰りますが、何故ルソテがクリスタルに弱いと解ったのか説明が全くありません。このクリスタルを武器にするくだりは、読んでいて訳が分からず唖然とさせられました。

 しかし、トーラにクレスト、モデュラIIのヒュプノ・クリスタル、など、懐かしいキーワードが次々と出てくる話ではありました。



 後半エピソード … 舞台はM-82銀河に戻り、ついに噂の「王子」である「ローランドレのナコール」が登場。基本的にアルマダ反乱軍と、捕らわれのウェイデンバーン主義者たちの視点で話が展開し、ローダンたちはほぼ脇役でした。アルマダ反乱軍の登場に加えて、M-82銀河の現地種族(セト=アポフィスの補助種族)が活動を再開するなど、プレイヤーたちが増えて、テラナー&アルマダ工兵も加えた四つ巴状態になり、先行きが楽しみです。

 さて、劇中でナコールが便利に使う携帯転送機「転送トランク」は、テレポート的に転送機が目標の地点まで勝手に移動した後、その中からナコールが悠々と登場するという、反則級に使えるアイテムで、しかも折りたためばトランクサイズになって持ち歩ける程度の重さ。これは是非とも一台欲しい。
 
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

 
 
 

【ウォーゲーム】相変わらずヒヤヒヤさせられるテーマのゲーム「竹島ショウダウン改2~令和の役~」

シミュレーション! 自衛隊「尖閣・竹島防衛戦」 (別冊宝島 1915 ノンフィクション)

internet - OnlineGameMarket / 竹島ショウダウン改2~令和の役~
https://www.boardwalk.co.jp/iogm/products/detail.php?product_id=25663

竹島ショウダウン改2~令和の役~
【メーカー】Technical Term Game Company
【著 作 者】篠原史也
【種別仕様】シミュレーションゲーム(袋入)
【プレイ人数】2人(ソロプレイ可)
【プレイ時間】2時間以上

【商品説明】Decision Games社のShowdownシステムを用いて、日本海竹島とその周辺の島嶼をめぐる紛争を再現します。
 マップはエリア方式で、竹島隠岐壱岐対馬等の島々には勝利得点が設定されていて、より多くの勝利得点を獲得した陣営が陣営が勝利します。


 この「令和の役」版では、陸上ユニットは韓国は大隊、自衛隊は連隊/大隊で1ステップ1個中隊と統一してますので、部隊規模は1ランク上がっています。


 選択ルールで韓国側の「P-8哨戒機」、日本側の「いずも型軽空母」、「F-35B」、「オスプレイ」で使用することもできます。


 カウンター:1-2隻(艦艇)、大隊-連隊規模(陸軍)、4-10機(航空機)、ユニット:300個、マップ2枚(対馬マップを含む)、シナリオ:1本、ルール:28p

 
 相変わらず「これ、うるさい人たちに見つかったらどうなるんだろう……」とヒヤヒヤさせられるゲームの最新版。前バージョン「改」は2014年頃に出たのですが、それの発展改良型の様です。

 このゲームのバージョンを見ると、6年前から日韓関係は何一つ改善されてない、というか悪化しかしてないのが良く解ります……、このゲームの内容がいつ現実になるか分かった物ではありません。
 
 

●参考:同じシステムのゲーム

■コマンドベスト第14号『レッド・ドラゴンライジング』
https://commandmagazine.jp/other/best/014/index.html

 
シミュレーション! 自衛隊「尖閣・竹島防衛線」 (宝島SUGOI文庫)
 
 
 

【ゲーム】プレイ日記「Ever17 ~the out of infinity~ Premium Edition」(2009年/PSP)【6】(ココ編クリア/ゲームクリア)

BEST HIT セレクション EVER17  ~the out of infinity~ Premium Edition - PSP

Ever17 ~the out of infinity~ Premium Edition 限定版 | ソフトウェアカタログ | プレイステーション オフィシャルサイト
https://www.jp.playstation.com/software/title/cf0020011.html

【以下ネタバレ】
 
 

前回までのプレイ内容

プレイ日記「Ever17 the out of infinity Premium Edition」(2009年/PSP)【5】
http://perry-r.hatenablog.com/entry/2020/02/12/141340

perry-r.hatenablog.com

 
 

今回のプレイ内容

 今回のプレイ時間:11時間50分(累計37時間25分)

 5回目終了。ココ編をクリア=ゲームクリア。


 5月1日昼。「LeMU(レミュウ)」に何らかの突発事態が発生し、倉成武ら6人の男女がレミュウ内に閉じ込められてしまった。脱出の手段は皆無で、外部との連絡もつかず、さらに施設は5月7日早朝頃に崩壊する見込みだった。それでも武たちは救助が来ることに望みを託し、待ち続けることにした。

 取り残されたうちの一人で、記憶喪失の若者「少年」は、何故か初対面の少女の名前が「沙羅」である事や、空が生身の人間ではなく映像である事などを知っていた。さらに少年は、レミュウの中にいるはずの無い少女を頻繁に目撃するが、周囲からは信じてはもらえない。さらに自分の顔が自分の物では無いという違和感にさいなまれる。

 やがて少年は、沙羅が生き別れの妹であることを知るが、自分の名前が「ホクト」だと知らされても、まるで自覚が無かった。また優のフルネームが「優美清<秋>香奈」だと知って、何故か本当は「優美清<春>香奈」の筈だと考える。

 そして、少年は「今」が「2017年」ではなく「2034年」だという事、さらにつぐみが自分と沙羅の母親であるという事実を知る。今から17年前の2017年にもレミュウで今回と同様の事態が発生し、その際閉じ込められたつぐみは倉成武と結ばれた。そして脱出後、2018年に武の子供の双子を出産するものの、自分を実験体と見なすライプリヒ製薬からの逃亡生活の末に、二人を施設に預けたのだった。少年は、死んだ父・倉成武を名乗る偽物を追及すると、相手は本名「桑古木涼権(かぶらぎ・りょうご)」だと名乗る。

 少年はまた謎の少女「八神ココ」に会い、彼女が時空を超えて物事を知覚できる「第三視点」の能力を持つこと、少年も似たような能力を持つこと、を教えられる。

 少年は、自らの能力で17年前の2017年に起こったことを見る。倉成武は空のデータをコピーし、つぐみと脱出しようとするものの、潜水艇の動力切れでつぐみを助けるため、自分は潜水艇の外に出て死んだのだった。


 2034年の世界では、突然レミュウの外への脱出路が用意され、閉じ込められていた全員が浮島に脱出した。17年前の事故をそっくり再現していた黒幕は、優美清<秋>香奈の母親「優美清<春>香奈」だった。少年は優美清<春>香奈に詰め寄るが、彼女は全ては少年に指示されたと言い出す。

 そして少年は自分が時空間を超越した四次元人「プリックヴィンケル」であり、ホクトの意識の中に入り込んでいただけだと思い出す。ホクトが記憶喪失だったのは、その意識が「ホクト」ではなく「プリックヴィンケル」だったからで、顔に違和感があるのも、名前に聞き覚えが無いのもそのせいだった。そして今回の一連の出来事を仕組んだのも、実はプリックヴィンケル自身だった。

 ブリックヴィンケルは17年前に戻り、ココは救出されずIBFに置き去りにされており、海底に沈んだ武も、IBFに帰り着いて蘇生していた事を知る。しかし二人は脱出する方法が無く、プリックヴィンケル/ホクトのアイデアで、冷凍睡眠に入り助けを待つことになった。

 しかし、もし17年前の優たちにそれを知らせて救出させれば、2034年に自分が四次元人として覚醒することはなく、武が蘇生してココとIBFで冷凍睡眠に入る事も無く、タイムパラドックスが発生して結局武もココも助からない。プリックヴィンケルは、2017年に救出された優美清<春>香奈に、2034年まで待って今回と全く同じ出来事を起こして自分を騙すように頼んだのだった。

 2034年。プリックヴィンケル/ホクトはIBFに行き、冷凍睡眠状態だった武・ココを救出した。優美清<春>香奈によって、諸悪の根源のライプリヒ製薬に司法のメスが入ることになり、もうつぐみたちが追われることも無くなった。最後にプリックヴィンケルが立ち去っていくシーンで〆。


コメント

 5回目ココ編をクリア。

 うーんんんん……、これはちょっと……


 武視点と少年視点が同時の話と誤解させておいて、実は別の時間帯の話、という叙述トリックは、ティーフブラウについての記述や、注射器の描写でおおよそわかっていましたので、あとは謎解きのココ編でどう納得させてくれるか、というところに注目していたのですが……、

 いや、これ、あんまりじゃないでしょうか? 確かに複雑な話で、こんな仕掛けを考えたのは凄いとは思いますが、感心は全くしませんでしたし、期待していた感動も無かったし。叙述トリックは出来るだけシンプルな方法で読者を誤解させて、「注意深く観察していれば気が付いたはずなのに騙されてしまった」と思わせるのがキモだと思いますが……

 まあ、視点を入れ替えることで「武視点の武・少年」と「少年視点の武・少年」が別人で有ることを気が付かせないのはうまいとは思いましたが、その他のキャラクターの


・優→そっくりのクローン人間だから別人と解らない
・つぐみ→ウイルスに侵されて不老不死で見た目が変わらない


とかの設定は反則のように思えました。それに、二人の優が別人であることを隠すため「優美清<春>香奈」「優美清<秋>香奈」などというあり得ないような名前を付けて、普段は「優」とだけ呼ばせるという手法で騙すのも、実に姑息に感じました。


 また物語のキーとなる設定に、時空を超越した「四次元人」まで出して来たら、もう話として何をしようがアリになってしまいます。それでいて四次元人が黒幕だった(?)という話を成立させるため、


・四次元人が2017年の優に全ての計画を「口頭」で説明して、優が完全に理解する
・一個人の優が17年後にまたレミュウで事故を起こして、つぐみと沙羅と少年だけが取り残されるよう仕組む

 というのは、無理があり過ぎでしょう。


 結局、異次元人、超能力(第三視点)、クローン人間、不老不死、悪の製薬会社、タイムパラドックス、等々、要素を盛り込みすぎて胸焼けしそうな話になってしまっています。


 最後までプレイしていて感じたのは、このケームのスタッフは読者/プレイヤーを楽しませるという視点が無さそうだということ。その代わりとして、スタッフの「こんな凄いどんでん返しの話を考えたから、さあ見てくれ!!」という自己顕示ぱかりが伝わってきます。

 例えば、プレイヤーの気持ちを考えるなら、同じ内容の展開をわざわざ二度も三度もそっくりそのまま再現して体験させようとは思わないでしょう。まさか真相究明編のココ編が一番長いとは思いもしなかった。逆にココ編が一番長いなら、序章である四人(空・優・つぐみ・沙羅)の話はもっと短くまとめるべきなんじゃないのかなとか。


 振り返れば、本当にこんな込み入った話を思いついたな、とは思いましたが、娯楽としての評価は辛くなりますね……
 
 
 

参考

「1人目:空編」感想
perry-r.hatenablog.com
「2人目:沙羅編」感想
perry-r.hatenablog.com
「3人目:優編」感想
perry-r.hatenablog.com
「4人目:つぐみ編」感想
perry-r.hatenablog.com
 
 
Ever17 -the out of infinity-(限定版) Premium Edition - PSP
Ever17 ~the out of infinity~限定版
 

【コミック】感想:WEBコミック「キン肉マン」第310話「裁きが導く先!!の巻」(2020年3月2日(月)更新)

キン肉マン 70 (ジャンプコミックス)

週刊プレイボーイ https://wpb.shueisha.co.jp/comic/

【※以下ネタバレ】
 

第310話 裁きが導く先!!の巻 (2020年3月2日(月)更新)

 

あらすじ

実体化した大魔王サタンのすべての技を受け切った上で、裁きの技で圧倒したジャスティスマン。追い詰められたサタンは、裁きの天秤がジャスティスマンに罪があると示していたことに付け込み、憑依を目論む。ところが、その罪の正体はサタンを放置してしまったジャスティスマンの罪悪感だった。


万策尽きたサタンに、ジャスティスマンは完璧・陸式(パーフェクト・シックス)奥義「ジャッジメント・ペナルティ」で有罪判決を叩きつけた――――!!!

 
 「ジャスティスマン対サタン」戦。

 サタンはジャッジメント・ペナルティに敗れ去り肉体を失うが、再度戻ってくると言い残して姿を消した。ジャスティスマンは、キン肉マンたちに、サタンとオメガの民による危機は真の危機の前触れに過ぎず、本当の危険は数億年前から始まっており、完璧超人始祖はその危機に立ち向かうための戦力だったという。そして全ての真実をザ・マンから聞かせるため、完璧超人の本拠地「聖なる完璧の山」へと連れていくという。

攻防の流れ

ジャスティスマン:ジャッジメント・ペナルティで勝利

感想

 3年くらい試合しまくっておいて、実はまだプロローグに過ぎませんでした~、とか言い出した(笑) 今度の展開は凄いことになりそうですなぁ。
 
 

※本章(209話~)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

※前章「完璧超人始祖編」(1話~208話)のあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
ソルジャー
CCP Muscular Collection No.EX キン肉マン ソルジャー軍服2.0Ver. 特別カラー
スーパー・フェニックス
S.H.フィギュアーツ キン肉マン スーパー・フェニックス 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
ゼブラ
CCP マスキュラー コレクション vol.18 キン肉マン ゼブラ(特別カラーver.)
マリポーサ
浪漫堂 キン肉マン 王位争奪戦 キン肉マン マリポーサ&ロビンマスク
ビッグボディ
CCP Muscular Collection vol.016 キン肉マン ビッグボディ(特別カラーver.)
 
 
 

【コミック】感想:WEBコミック「キン肉マン」第309話「サタン的祝祭儀式!!の巻」(2020年2月24日(月)更新)


キン肉マン 70 (ジャンプコミックス)

週刊プレイボーイ https://wpb.shueisha.co.jp/comic/

【※以下ネタバレ】
 

第309話 サタン的祝祭儀式!!の巻 (2020年2月24日(月)更新)

 

あらすじ

アリステラに制裁を加えるため実体化した大魔王サタン! しかしそこに、完璧超人始祖"完璧・陸式"(パーフェクト・オリジン パーフェクト・シックス)ジャスティスマンが降臨!


裁きの天秤が、ジャスティスマンに何かしらの罪があることを示したものの、大魔王サタンの必殺技「サタニックソウル・ブランディング」すらも受け切る。


そして、その勢いのままジャスティスマンは裁きの技で大魔王サタンを仕留めにかかる! 一方、追い詰められたサタンは、逆転の秘策を持っていた――!?

 
 「ジャスティスマン対サタン」戦。

 サタンは最後の手段だと言ってジャスティスマンに憑依しようとするが、簡単につかみだされてしまう。サタンはジャスティスマンには罪の意識があったはずと狼狽するが、その罪の意識とは「サタンのような存在をのさばらせていた事」に過ぎず、ジャスティスマンはサタンを倒せるというのでその意識から解放されていた。そしてついにジャスティスマンは奥義「ジャッジメント・ペナルティ」を炸裂させる。

攻防の流れ

ジャスティスマン:ツームストン・パイルドライバー

サタン:逆立ちの態勢で下から蹴り上げる

ジャスティスマン:逆立ちのサタンにミドルキック

サタン:ジャスティスマンに憑依しようとするが引きずり出される

ジャスティスマン:背中にミドルキック→ヘッドロックしておいてパンチ乱打→ジャッジメント・ペナルティ


感想

 これが奥の手だぁ、とか言いながら簡単に引っ張り出されてしまうサタン、クソ情けない。あとジャスティスマン、しれっと無敗街道驀進中ですな。
 
 

※本章(209話~)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

※前章「完璧超人始祖編」(1話~208話)のあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
ソルジャー
CCP Muscular Collection No.EX キン肉マン ソルジャー軍服2.0Ver. 特別カラー
スーパー・フェニックス
S.H.フィギュアーツ キン肉マン スーパー・フェニックス 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
ゼブラ
CCP マスキュラー コレクション vol.18 キン肉マン ゼブラ(特別カラーver.)
マリポーサ
浪漫堂 キン肉マン 王位争奪戦 キン肉マン マリポーサ&ロビンマスク
ビッグボディ
CCP Muscular Collection vol.016 キン肉マン ビッグボディ(特別カラーver.)
 
 
 

【コミック】感想:WEBコミック「キン肉マン」第308話「揺ぎなき正義(ジャスティス)!!の巻」(2020年2月17日(月)更新)

キン肉マン 70 (ジャンプコミックス)

週刊プレイボーイ https://wpb.shueisha.co.jp/comic/

【※以下ネタバレ】
 

第308話 揺ぎなき正義(ジャスティス)!!の巻 (2020年2月17日(月)更新)

 

あらすじ

アリステラに制裁を加えるため実体化した大魔王サタン! しかしそこに、完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)"完璧・陸式"(パーフェクト・シックス)ジャスティスマンが降臨!


有無を言わさぬ圧倒的パワーで猛攻を仕掛けるサタンだったが、ジャスティスマンに顔色ひとつかえることなく受け切られてしまう。その態度に業を煮やしたサタンは、対ザ・マン用の用意していた必殺技「サタニックソウル・ブランディング」を炸裂させる! だが、その技さえもジャスティスマンは余裕で受け切った―――!!

 
 「ジャスティスマン対サタン」戦。

 ジャスティスマンにはサタンの攻撃は殆ど通じず、サタンは一方的に大技を食らいまくる。しかしそれでもサタンは、息も絶え絶えになりつつも、まだ最後の手段があるという。


攻防の流れ

ジャスティスマン:「サタニックソウル・ブランディング」のロックを外す

サタン:左手で胸板に逆水平チョップ→右ミドルキック

ジャスティスマン:足を掴んでドラゴンスクリュー「ジャッジメント・クラッシュ」

サタン:左足にタックル

ジャスティスマン:「ジャッジメント・ツイスト」→「ジャッジメント・アヴァランチャー」


※「ジャッジメント・クラッシュ」=投げ技。相手の背後から相手の両腕を喉の前あたりで交差させ、その状態でジャーマンスープレックス風に投げる。


※「ジャッジメント・ツイスト」=ストレッチ技。相手の背後から、相手の左太ももを両足で挟み込み、さらに両腕で相手の首を掴み、相手をのけぞらせるようにして締め上げる。


※「ジャッジメント・アヴァランチャー」=叩きつけ技。相手を空中に放り投げ、頭を下に落下してくるところに、自分が頭を上にして背中合わせになり、両腕をロックしておいてから相手の体をマットに叩きつける。


感想

 とりあえずジャスティスマンめっちゃ強かった。というか大魔王サタンとか言っているキャラがこんなに弱くて良いのか……? とんだ一杯食わせ物なのか……?
 
 

※本章(209話~)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

※前章「完璧超人始祖編」(1話~208話)のあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
ソルジャー
CCP Muscular Collection No.EX キン肉マン ソルジャー軍服2.0Ver. 特別カラー
スーパー・フェニックス
S.H.フィギュアーツ キン肉マン スーパー・フェニックス 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
ゼブラ
CCP マスキュラー コレクション vol.18 キン肉マン ゼブラ(特別カラーver.)
マリポーサ
浪漫堂 キン肉マン 王位争奪戦 キン肉マン マリポーサ&ロビンマスク
ビッグボディ
CCP Muscular Collection vol.016 キン肉マン ビッグボディ(特別カラーver.)
 
 
 
 
 
 

【SF小説】感想「グレイ回廊からの脱出」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 577巻)(2018年9月19日発売)

グレイ回廊からの脱出 (宇宙英雄ローダン・シリーズ577)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121974
グレイ回廊からの脱出 (宇宙英雄ローダン・シリーズ577) (日本語) 文庫 2018/9/19
H・G・エーヴェルス (著), クラーク・ダールトン (著), 嶋田 洋一 (翻訳)
文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2018/9/19)
発売日: 2018/9/19

【※以下ネタバレ】
 

グレイの回廊にとらえられた地球と月。その数日後、四次元性の影チュトンがバベル・シンドロームにつづく第二の災いを予告した!


NGZ426年末、地球と月はヴィシュナの陰謀により太陽系のポジションから引きはなされ、グレイの回廊にとらえられてしまった。レジナルド・ブルやジュリアン・ティフラーら宇宙ハンザとLFTの首脳部は脱出する可能性を探るものの、ままならぬ状況だ。その数日後、四次元性の影と名乗る謎の存在チュトンがバベル・シンドロームにつづく第二の災いを予告した。回廊に穿孔が生じ、そこから“寄生占領地"がくるという!

 

あらすじ

◇1153話 ヴィシュナ第二の災い(H・G・エーヴェルス)(訳者:嶋田 洋一)

 NGZ427年1月。ブルたちは「グレイの回廊」からの脱出手段を探すが、成果は全く上がらなかった。直後、チュトンが再度出現し、ヴィシュナの次の災い「寄生占領地」の到来を予告した。やがて地球と月の各地にキノコ状の半球が現れて、たちまち巨大化し、その周囲にいた動植物は寄生体に感染してしまう。感染者は自らを「ドルドン」という種族だと思い込み、非感染者を敵とみなして攻撃してきた。やがて人類の大半が感染者となり果てるが、偶然から寄生体は風疹ウイルスに弱いと判明し、チュトンの助けを借りて半球の中に風疹を送り込むことで、寄生占領地を連鎖的に消滅させることに成功した。直後、感染者たちも全員体内の寄生体が死滅し回復した。(時期:NGZ427年1月3日~17日)

※初出キーワード=寄生占領地



◇1154話 グレイ回廊からの脱出(クラーク・ダールトン)(訳者:嶋田 洋一)

 エルンスト・エラートは、宿っていた肉体が寄生占領地のために死亡したことで精神存在に戻った。エラートは“それ”に助けを求めるため地球を離れ、苦労して「グレイの回廊」を突破して、惑星エデンIIへとたどり着く。しかし“それ”は、セト=アポフィスとの戦いに全ての力を使用しており、地球を助けるための余力は無かった。“それ”は、ハルノを経由して、エラートの記憶の奥底にヴィシュナの最後の災いに対する情報を送り込んだ後、エデンIIから送り出す。エラートは結局何も成果も無いまま地球へと帰還した。(時期:NGZ427年1月20日~2月2日)

※初出キーワード=なし


あとがきにかえて

 2018年7月に、群馬県みなかみ町め「みなかみホテルジュラク」で開催されたSF大会「ジュラコン」の話

感想

 前半エピソード … ヴィシュナ第二の災い「寄生占領地」が襲来するエピソード。抵抗不可能と思われていた相手が、ありふれた(?)病気で死滅してしまう、という展開は「宇宙戦争」そのまんまでした。最後の、チュトンの力を借りて半球内に風疹ウイルスを送り込むあたりの、時間繭とかミニATGとかの説明は、三回くらい読み直したのですが、どうにも意味が良く解らなかったです……

 個性の強いオリジナルキャラを作りがちなエーヴェルスですが(例:オマール・ホーク)、前巻「バベル・シンドローム」に続いて、深淵の騎士になりたがっているシガ星人「デジタリス・アウラ」を活躍させており、アウラのキャラクターはなかなか面白かったですね。



 後半エピソード … 毎度おなじみの、精神体になったエルンスト・エラートによる時空放浪話。今回はエデンIIに苦労して帰って来たのに、“それ”にそっけなくあしらわれてしまい、ちょっとショックでした。あと、「宇宙の城サイクル」終盤の983話「未知なるインパルス」で“それ”と融合すると言って去っていったハルノが再登場して驚きましたが、ハルノも全然喋ってくれなくてガックリ。
 
 

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