ウルトラQ 4Kリマスター版 NHK https://www4.nhk.or.jp/P5138/
放送 NHK BSプレミアム。
【※以下ネタバレ】
第10話 地底超特急西へ
あらすじ
ウルトラQ 4Kリマスター版(10)地底超特急西へ
[BS4K] 2021年05月31日 午後11:15 ~ 午後11:41 (26分)
35mmフィルム原版から4Kリマスター。初運転の地底超特急。最初、順調に走行していたが、偶然が重なり持ち込まれた人工生命体によって、車両が制御不能になってしまう
新東京駅から初運転を始めた地底超特急いなずま号。最初のうちこそ順調に走行していたが、さまざまな偶然が重なり持ち込まれた人工生命体によって、先頭車両が制御不能になってしまった!もともと35ミリフィルムで制作されていた1966年放送の特撮ドラマを4Kリマスター。だれも見たことがなかった「ウルトラQ」。
登場 … 人工生命M1号
最高時速450Kmで走行し、東京・北九州間を三時間で結ぶという夢の超高速列車、通称「地底超特急」のいなずま号が完成し、マスコミを招いてのお披露目走行が行われることになった。由利子も取材のため招かれていたが、新東京駅で靴磨きをしている江戸っ子少年の「イタチ」や喫茶店の店員でイタチの友人「ヘチマ」も、いなずま号に乗りたくてウズウズしていた。イタチとヘチマは肩車とコートで変装(?)して、上手く列車に乗り込むことに成功した。
一方、星川航空では、万城目が人工生命の研究者の相川教授から、人工生命M1号の細胞を詰めたボンベのトランクを大阪に運ぶように依頼を受けていた。ところが万城目が確認のためトランクを開けてみると、中身は一平の私物で、一平が間違って相川教授のトランクを持って出かけてしまったと解る。その一平は、マスコミのカメラマンを装っていなずま号に乗り込んでていた。
いなずま号は東京を出発するが、万城目からの連絡で一平の鞄は確保され、機関車の運転席の側にある保管ロッカーに入れられ、そのまま大阪に運ばれることになった。ところがロッカーに入れる直前、由利子のライバル社のカメラマンがボンベをフラッシュで撮影してしまう。
やがてロッカーの中から猿人のような姿をした人工生命M1号が現れ、運転士は慌てて逃げ出してしまう、入れ替わりにイタチが機関車にやってきてロボットが運転していると感心するが、実はM1号がでたらめに機械をいじっているだけだった。やがて列車は時速600Kmで暴走を開始し、運転士たちは機関車のみを切り離すという非常手段を取る。しかし機関車の中にはイタチが取り残されていた。
北九州では特別な車止めでいなづま号の機関車を停止させようとするが、あまりの速度に停止は失敗し機関車も北九州駅も爆発炎上する。しかし頑丈な保管ロッカーは宇宙に飛び出し、地球の周囲をぐるぐる回転し始めた。イタチは機転を利かせて保管ロッカーに逃げこんでおり、外に顔を出してあの世の光景は思っていたのとは違うなというと、そばを回っていたM1号が「私はカモメ」と言っておしまい。
脚本:山浦弘清/千束北男 監督:飯島敏宏 特技監督:的場 徹
感想
評価は△(オチが酷い……)。
今回は「いつもシリアスな話ばかりでは息が詰まるでしょう?」というスタッフの心遣いで時たま挿入されるゆるい雰囲気の回の一つてしたが、途中まではともかく、オチがあまりにもあんまりすぎ!
まあ、指令室の責任者が装置名が解らなくてごにょごにょ誤魔化す面白コントとか、イタチとヘチマが肩車+コート+帽子で大人のふりをするとか、イタチの江戸っ子台詞連発とか、最初からコント風味なのはそこそこ面白かったし、途中から列車暴走大パニックになって「オチはどうなる?」と固唾をのんで緊張しながら見守っていたりしたのですが、
結末が
・宇宙に飛び出してしまいました~
・私はカモメ
とか、ふざけたオチだったので、脱力というより怒りすら覚えました。まともにオチを付ける気がなかったよねこれ?
ちなみに「私はカモメ」は、昭和世代なら常識の、初の女性宇宙飛行士テレシコワの名セリフですが、彼女の飛行は1963年で、この話の放送が1966年なので、当時は「宇宙→私はカモメ」というのは当たり前の連想だったのかもしれません。いずれにせよちっとも面白くないけど。
他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ
perry-r.hatenablog.com
Vol.2
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Vol.6
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