ペリー・ローダン百科事典「星のメールストローム」


 思い出した様にローダン百科事典です。

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星のメールストローム(338巻/676話)

 3460年に太陽系を脱出した地球が実体化した領域。二つの島宇宙の間を繋ぐ、星間ガス・宇宙塵・恒星や惑星・エネルギーの嵐からなる細長い橋。銀河系との位置関係は一切不明。

 メールストローム内ではエネルギー流がレンズの役目を果たすため、恒星は常に色や大きさを変えるように見える。エネルギーの嵐と濃密な星間物質により重力異常等が発生するため、宇宙飛行には多大な危険が伴う。

 星のメールストロームは20億年前に二つの島宇宙が衝突したことで生成された。両銀河が衝突しながらすれ違い、その際引きちぎられた物質が、長い時間をかけ遠ざかっていく二つの銀河の間に橋を形成した。

 メールストロームの中心部、最も細くなっている領域には最大のエネルギーの過流が発生しており、恒星転送機の受け入れ部と酷似した状態を発生させている。また真の中心には「漏斗」と呼ばれる領域があり、高重力で近くの物を全て吸い込んでいる。

 3460年に、地球はツイン=ソル転送機(太陽系)に突入した後、目標のアルキメデス恒星三角形(銀河系中枢部)では実体化出来ず、ゲルックスヴィラ恒星五角形(アンドロメダ星雲)を経由して星のメールストロームの中央部に実体化した。


●初出=338巻・676話・「星のメールストローム」・3460年