アニメ「絶対衝激〜プラトニックハート〜」(全5話)の感想です。
■アニメ版公式サイト
http://zettai.jp/anime/
CS放送・AT−Xでの視聴です。
※他のエピソードの感想はこちら→第1話 第2話 第3話 第4話
第5話(最終話) 『Battle 5 焔』
■あらすじ
綾は劉月麗を倒してついにプラトニックハートに優勝した。しかし、綾の前に消えたはずの美子が現われ、全ての戦いが美子と治基・棗兄妹の三人が仕組んだ復讐劇だったと明かす。
20年前、綾の両親はプラトニックハートを開催し、不正な手段を使って綾の母親が優勝した。敗れた棗の母は喉を潰され、美子の母親は綾の父に殺されたという。今回の戦いは、綾に自分が両親から受け継いだ残忍さ・心の汚さを身を持って感じさせるために仕組まれたのだった。
三人は綾を散々なぶったあと殺しにかかるが、そこに綾の母親が駆けつけ、建物に火を放った後、三人も知らなかった真相を話す。綾の両親たちもまた、美子の祖父が開催したプラトニックハートで肉親を殺されており、20年前の戦いはその復讐だった。綾の母は美子たち三人を殺し、綾をこの場から逃がすと自分は炎の中に消えた。一人逃れた綾は棗の母親の下に向かった(ラストシーン。棗の母親が自宅のドアを開き、驚愕の表情を浮かべたところでブラックアウト)。
■感想
(見終わって)……、最悪、最悪だ。いくらなんでもこんな結末ありか? なんで美少女お色気バトルOVAがこんなオチになるの? 想像を絶する救いの無さ、後味の悪さ。こんなアニメだとは思いもしなかった。
戦った相手は全員精神を破壊されて廃人になるか死亡。友人2人と憧れの人は実は敵で、憎憎しげに「アハハハッ! さあ、私たちのために死んでよ、さぁ!」とか罵る。最後は相手も唯一の肉親も死亡。自分も復讐鬼になって完結、っていくらなんでもあんまりだ。作画は酷い、お色気は弱い、話の運びも拙い、それでも最後までガマンしてついてきたら、結末はドロドロで救いの無い陰惨な復讐劇って……
このプロジェクトに参加している10社って何を考えているんだろう。まあ、各社は与えられた基本設定を元に独自展開しているらしいのですが、一番影響力の強そうなOVAでこんなブラックな話を展開しておいて、別媒体で「綾と棗と美子は友達でーす」とか言われても、もう素直に見れるわけないじゃん。
OVAのスタッフは多分アホだと思います。他の9社から恨み言を言われそう。
※他のエピソードの感想はこちら→第1話 第2話 第3話 第4話