感想:ドラマ「刑事コロンボ」『黄金のバックル』(1976-77年)


 ドラマ「刑事コロンボ」の感想です。

■NHK海外ドラマホームページ・刑事コロンボ
h ttp://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/

 NHK−BSハイビジョンでの視聴です。

「黄金のバックル」  OLD FASHIONED MURDER


■あらすじ

 名門リットン家の一員のルース・リットン(ジョイス・バン・パタン)は、両親が残した美術館の館長を務めていたが、美術館の運営資金に困窮していた。やがて理事を務める弟のエドワードが重荷なだけの美術館を売り払おうとしている事を知り、エドワード殺害を決意する。ルースは借金まみれの警備員シェーファーを金を口実に巧みに利用した末に殺害、さらにエドワードも撃ち殺し、最後に二人が相打ちになったように見せかけるが・・・


■感想

 放映時間は1時間17分。

 これは見たのは30年ぶりくらいかしら? カミツレのお茶も、灰皿に使うシーンも、「実はバックルなんです」というところも憶えてました。

 それはともかく、全体に作りが甘い、というかピンぼけ気味という印象です。ルースが弟殺害を決意する理由がはっきり語られていないし(昼間に「美術館売りたいよなぁ」とだけ聞かされて、その夜にいきなり撃ち殺す、ってどんだけ拙速なんだよ)、結末が「これがバックルなんです」と言われても、だからどうしたという感じで「ぐうの音もでない」という状況ではないし、姉の夫のカミツレのお茶がどうのってこの事件にどう関係しているんだ、という感じですし・・・

 雰囲気は嫌いじゃないですけど、緻密な論理の組み立てとかそういう意味ではあんまり良い出来では無かったですね。