感想:少女漫画誌「プリンセスゴールド2011年5月号」


 発売日:2011年4月16日

秋田書店プリンセスゴールド
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html

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>ルシコフはどこに…!? 大人気カラー!!
エロイカより愛をこめて
>●青池保子
>伯爵たちとニアミスでホテルから姿を消したルシコフ。はたして…!?

 「NO.22 聖ヨハネの帰還」Part.13。少佐とミーシャはまたルシコフを探して右往左往。前回大詰めに向けて一歩進んだと思ったら錯覚で、また後退してしまいました。そろそろけりをつけて欲しいところ。


タブロウ・ゲート   ●鈴木理華

 episode XXXV(第35話)。管理人になりたがっている「星」に「太陽」が怒りの鉄拳をブチかまします・・・、前回と一緒やんけ。この漫画もなんかパワーがめっきり落ちてきたな・・・


>恋して☆トゥインクル   ●みもり

 最終回・・・、んん、前回衝撃展開の割にはいまいち盛り上がらんかった・・・


>キルトS セカンド   ●高橋美由紀

 「西の鎧」で変身した妹の姿の進化バージョンがわらわかす。前の怪獣モードのままでよかったのに。


>むしパパ ―ある昆虫学者の日常―   ●三枝陽子

 先月スタートのショート漫画。どうも作者の実体験らしい。妙に面白いです。


 という事で本誌はさっぱりでしたが、付録が凄いのです。

>別冊ふろく
>GOLD名作まんがSELECTION<1>
>【ドラッヘンの騎士】
>誰もが心を熱くした名作が、再び
>別冊ふろくで読める!!
>【収録作品】
>●ドラッヘンの騎士
>●女王陛下の憂鬱

 どちらも青池保子先生の漫画で、1995・1996年に講談社の青年誌の「モーニングオープン増刊」に掲載され、多分今までコミック未収録だった作品です。


「ドラッヘンの騎士」(モーニングオープン増刊 1996年6月3日号)

 ドイツの小さな町の過去に迫る歴史ミステリ。ドイツの小さな町ハンメルブルクは、12世紀、領主だった暴君ドラッヘン公を臣下のハラルトが決闘で倒して起こした町だった。観光局長ガンツはこのエピソードを町興しの祭に使うため、過去を詳細に調べ始めるが、何者かが彼の行動を妨害し・・・

 ガンツたちが過去の真実を知るシーンが衝撃的で良く覚えていました。しかし載ったのはモーニングだったのか。ビバプリンセスあたりだと思ってた。



「女王陛下の憂鬱」(モーニングオープン増刊 1995年4月17日号)

 16世紀のイギリスが舞台の歴史物。エリザベスI世の臣下セシルとウォルシンガムは、女王の宿敵メアリ・スチュアートを排除するため、彼女をエリザベス暗殺計画に巻き込み、その罪で処刑するという陰謀を企むが・・・

 これは初めて読んだ。中世を舞台にした諜報物。骨太な面白さ。


 しかしまあ、読者の結構な数はこれらの作品が発表されたとき生まれていなかったのではないかと思うと感慨深い・・・

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 本誌はイマイチどころかイマ3くらいですが、付録のために買う価値が有りました。付録は永久保存版ですな(今後も本になりそうに無いから・・・)


★追記(2010/04/18 23:10)

 えーっと、「ドラッヘンの騎士」、このタイトルで1997年にコミックになっておりました。おいおい、青池先生、何故「きれいな本にして頂いて嬉しい」とか初コミック化みたいなことを仰るのか。