感想:NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)『File-03 実録!魔女狩りの恐怖』(2014年4月26日(土)放送)

 NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 NHK総合での視聴です。(放送:毎週土曜 22:30〜22:50)

『File-03 実録!魔女狩りの恐怖』


■内容

>現実に起きた魔女との闘い…魔女狩り!あなたも疑われたら、もう逃れられない。アメリカで20人が殺された魔女裁判の記録から明かされる、社会が起こす恐怖の暴走とは!?

>「あの人は魔女よ!」…事件は、無邪気な少女たちの残酷な告発から始まった。今から300年ほど前にアメリカ・セイラム村で起きた魔女狩りの嵐。無実の200人が魔女として逮捕、20人が殺された惨劇は、なぜ起きたのか?少女たちの異常行動は、なぜ「魔女のしわざ」と診断されたのか?続々と増える逮捕者…なぜ誰も止められなかったのか?裁判記録から浮かぶ、現代の私たちにも通じる社会不安の恐ろしい落とし穴を描き出す。

BSプレミアム版の「File-02」から。

・1692年1月。アメリカ西海岸の村セイラム(マサチューセッツ州)で10代の少女たちが突然異様な行動を取り始め、医者は「魔女の仕業」と断定。やがて少女たちの告発で村人が次から次へと魔女として捕らえられていった。一度告発されれば100パーセント有罪判決。しかもおかしいとか口にすれば、次はその人物が魔女として告発されるので、誰も口出しできない状態に。

・当時は、英仏の戦争、先住民の襲撃、異常気象、などで社会不安が蔓延。さらに古くからの植民者と後からやって来た住人たちの対立もあった。

・セイラム村の住人(全人口1700人)の内約200人が逮捕され、うち処刑19人・拷問死1人。さらに村で告発された人間が、自分の疑いを晴らすため、他の町の人間を告白し始めたため、魔女騒ぎは周辺にどんどん拡大していった。最終的にこのパニックが終結したのは、翌1693年5月、騒ぎを知った州知事が逮捕された人間を全て釈放させたためだった。結局セイラムの人間はこの魔女騒ぎを自力でとめる事が出来なかった。

・当時の人間の行動を今から笑うのはたやすい。しかし2013年のボストンマラソンテロの際、ソーシャルメディアが証拠も無いまま「こいつが犯人だ!」と吊るし上げていた。魔女狩りの恐怖は今でも起こりうるのだ。


■感想

 元々の規模が小さかっただけに、総合テレビバージョンでも「ここがカットされて物足りない」という不満は感じず。なかなか良い出来でした。いつもこう有ってほしいもの。

 次週(5/3)からは二週連続の「ネッシー」ネタ!! 当番組屈指の傑作として名高い(私の心の中で)ネッシーネタがついに地上波に来ます!!