感想:NHK番組:「NHKスペシャル」『ネクストワールド 私たちの未来』第3回「人間のパワーはどこまで高められるのか」(2015年1月24日(土)放送)


 NHK総合での視聴です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHKスペシャル
http://www.nhk.or.jp/special/index.html

第3回 人間のパワーはどこまで高められるのか


■概要

NHKスペシャル|ネクストワールド 私たちの未来第3回人間のパワーはどこまで高められるのか
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0124/index.html
2015年1月24日(土) 午後9時00分〜9時49分

>人間が新たな身体能力と知性を獲得しつつある。それをもたらしているのは、人と機械を融合である。「ウエアラブル・ロボット」を装着した兵士は、重装備をモノともせず、何時間でも戦い続けられる。一般社会では、ロボットの腕を装着して仕事や家事を効率化しようという研究も始まった。さらに頭脳をアシストする「ウエアラブル・コンピューター」はコンタクトレンズ型なども登場し、いつも身につけられるようになり、人間の知的能力も向上すると言われる。
>究極の形は、脳の情報をコンピューターにそのままコピーすることで人間を肉体から解放し、デジタル空間で永遠に生き続けること。人間の能力はどこまでパワーアップするのか。

>【ドラマあらすじ】
>近未来ドラマは、ロボット技術が劇的に進化した2045年の町が舞台。人間がロボットを装着し、ロボットもまた人間そっくりに進化している。
>物語は、ショーウィンドウのアンドロイドマネキンに恋をした、老人の禁断の恋。老人が恋を成就させるために取った行動は、自らが機械になることだった・・・。

>【ドラマ出演】平泉成篠田麻里子
>【脚本・演出】落合正幸

 語り:林原めぐみ


■内容

○技術その1。身につけるロボット=「ウェアラブルロボット」。
・米軍が兵士強化のために開発中のパワーアシスト技術
人工知能で動くロボットアームが人間の第三・第四の腕となる
・グーグルグラスが知力を強化。既にアメリカでは救命士に試験的に導入されている。現地で患者の映像を写し、それを元に病院の医師が治療法を指示する。口頭でやり取りするより正確。将来は患者のデータがリアルタイムで救命士の目に表示されるようなことになるかも。
コンタクトレンズ型コンピューター。
2045年にはコンピューターは赤血球レベルの大きさで体内に入れられる。するともう計算とか記憶の勉強は不要になる。


○技術その2。遺伝子操作。
・筋肉を増やす遺伝子が見つかりつつある。注射すればそれでムキムキになる。


○技術その3。脳とコンピューターの接続
・米軍が研究中。目から入った情報をコンピューターが処理する。「見えているのに脳が追いつかないので危険に気がつけない」ということが無くなる。
・医療分野。病気で体が麻痺した人が、ロボットアームを脳波で操る技術が研究中。
・将来的には人間の丸ごと全てをロボットに移し変えられるのでは? そうなれば病も老いも無い不老不死が実現可能。


○ドラマ

 2045年。主人公の初老の男が、久々に街に出てみると、一人の女性がショーウインドウの中で延々着替えをさせられていた。主人公は憤慨して店主に食ってかかるが、女性は人型ロボット=アンドロイドだった。主人公はアンドロイドに一目ぼれして「あん子」と名付け買い取ろうとするが高すぎて手が出ない。主人公は体を改造したりするのには今まで反対だったが、あん子を助けるため、自分の腕と足を機械に改造して、ショーウインドウをぶち破り、あん子を連れ出して逃げだした……、と思いきや、店を襲ったのは主人公が作らせた自分そっくりのロボットで(=あくまで自分の体に手は入れないというポリシーを守るため)、主人公は二体の逃避行を影からそっと見ていた。おしまい。


■感想

 勉強しなくていい未来は楽そうでいいけど、学歴社会はどうなってしまうんだろう? 対応しようがなくて大混乱じゃないの?


★蛇足

 週刊アスキー辺りとかネット界隈では、2014年時点でスマホを使わない人を口を極めて罵っていますが(例 http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/241/241021/)2045年あたりにそっくり同じようなことが起きているでしょうねぇ。『何故20世紀生まれの中高年は自分の体を機械に改造しないのか考えてみた』とか『機械の体にしない人ってなんなの? 死ぬの?』みたいな。