【ロボコン】感想:科学番組「高専ロボコン2021全国大会 見せまSHOW! 超絶機巧(すごロボ)」

闘え!高専ロボコン: ロボットにかける青春

NHK ロボコン https://www.nhk.jp/p/robocon/ts/J8Y25YN2QG/
ロボコン”公式ホームページ http://www.official-robocon.com/kosen/
放送 NHK統合。

【※以下ネタバレ】

番組概要

高専ロボコン2021「全国大会  見せまSHOW! 超絶機巧」
[総合] 2021年12月25日 午後3:05 ~ 午後4:00 (55分)


全国の予選を勝ち抜いた高等専門学校生たちがアイデアと技術を競うロボットコンテスト。今年の競技テーマは「見ている人がスゴいと思うロボット」=「すごロボ」。


全国大会は11月29日に国技館で開催。大道芸やサッカーなどのスポーツ、ロボットによる演劇、かわいい犬型ロボットなど、さまざまなロボットが登場。。審査員による評価で最も多く得点を獲得したチームが最優秀賞に輝く。スペシャルナビゲーター:小島瑠璃子 カズレーザー 進行:浅井理アナウンサー


【司会】小島瑠璃子カズレーザー,浅井理,【解説】和田義久,【リポーター】渡辺健太,安藤結衣,【語り】三石琴乃

 

競技課題

http://www.official-robocon.com/kosen/
高専ロボコン2021 競技テーマ
超絶機巧(すごロボ)


とにかくすごい!ロボット。みんな集まれー!
自分たちがこだわってきた技術、挑戦してみたい新しい技(ワザ)を徹底的に追求し、「すごい!技のロボット」を製作してください。そして「このロボット、いいね!」「このロボット、欲しい!」「このロボット、すごい!」と思ってもらえるパフォーマンスを見せてください。パフォーマンスは「趣味」「実用」「芸術」「スポーツ」「ダンボール積み」「ペットボトル立て」「洗濯物干し」などなど・・・何でもかまいません。みなさんの「すごい!技のロボット」で感動を巻き起こしてください。

 
 今回は決まったテーマは無く、それぞれのチームが自分たちの作ったロボットでパフォーマンスを行い、それを会場の12名の審査員が採点するという形。

結果

優勝+ロボコン大賞 小山工業高等専門学校・クアッドアクセラ
準優勝 呉工業高等専門学校・ムササビ物語
イデア賞 香川高等専門学校(詫間キャンパス)  DBZ
技能賞 香川高等専門学校(高松キャンパス) 8236
 
 

感想

 昨年2020年は、コロナ禍のためお馴染みの国技館での決勝大会が開催できず、というか、いつも通りの競技形式が行えず、結局各校がそれぞれ自分たちなりの凄いロボットを作って、それをオンラインでアピールしあうという、なんだよくわからない形での大会に……(涙)

 今年は、地方大会→国技館決戦、という形式は復活できましたが、競技課題で競い合ってトーナメントで雌雄を決する、という形はとらず、昨年同様に各校が独自のロボを作って審査員にアピールして点数を獲得し、一番高得点が優勝、という、過去とは随分趣の違う大会になりました。


 しかし、にも拘らず展開が超劇的でした Σ(゚д゚;) ヌオォ!?


 まず、香川高等専門学校(高松キャンパス)の「8236」(やぶさめ、と読む)は、馬型四足歩行ロボットの上に人型ロボットが乗り、操縦者のアクションに合わせて弓を引いて的を射る、という「ウソやろ?」的パフォーマンスで94.7点を獲得し暫定一位に。


 そのあと、姉妹校の香川高等専門学校(詫間キャンパス)の「DBZ」は、「ディアボロ」という糸巻車みたいなアイテムを操る芸を、ロボット二体と人間二人がピッタリのタイミングでこなしつつ、後ろでは別のロボットがボール六個を打ち上げてはキャッチしてまた打ち上げての「ジャグリング」を行い、「ロボットの技術も凄いけど人間の芸の方も凄いわ……」という圧巻のパフォーマンスを展開。これも94.7点で姉妹校同士で暫定一位に並ぶ事態になりました


 残り二チームという状況で登場した呉工業高等専門学校「ムササビ物語」は、ロボット三体がバトンを繋ぎ合うというパフォーマンスで、

 一体目 … キャタピラ付き。階段をのぼり、溝に橋を架けて渡る
 二体目 … 荷物を運ぶ台的な形、上に載せた三体目を別の台まで運ぶ。
 三体目 … 小型の車。まず斜めになっている塩ビパイプを掴んでロープウェイ的に滑り降りた後着地。さらに垂直のパイプを掴んで上まで登り、最後に垂れ幕を広げる

 というピタゴラスイッチの超技術版みたいなのをやって、これまた94.7点を獲得し、暫定一位が三校並ぶという事態に!!


 そして最後に登場した小山工業高等専門学校{クアッドアクセラー」は、ジャイロ効果で一本足で立ち上がるロボをフィギュアスケートの選手として見せて、最後にロボットを別のロボットでジャンプ台に押し込んで、台を思いっきり跳ね上げてフィギュアロボを飛ばし、無事着地させるというパフォーマンス。練習でも予選でも成功しなかったというこのジャンプ芸が最後の最後、決勝大会で見事に成功し、なんと100点満点を獲得。劇的な優勝となりました。


 もう視聴していて、「こんな、展開作っているのか? 漫画かよ~(笑)」と笑ってしまうくらいに出来過ぎの展開でした(笑) しかしこれは面白かったわぁ。レギュレーションはイマイチでしたが、筋書きのないドラマつーかなんというかで、メチャクチャ盛り上がった大会となりました。ヽ(´▽`)ノ
 
 
ロボコンマガジン 2017年 07 月号