感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第110話(シーズン5 第6話)「わが友、それは刺客」

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【※以下ネタバレ】
 
シーズン5(105~127話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン5」あらすじ・感想まとめ

 

第110話 わが友、それは刺客 My Friend, My Enemy? (シーズン5 第6話)

 

あらすじ

スイスで拉致され、脳に電極を埋め込まれ、敵のあやつり人形と化したパリス(レナード・ニモイ)。ターゲットである組織のリーダーのフェルプス(ピーター・グレイブス)の命を狙い襲いかかる。


スイスで拉致され、脳に電極を埋め込まれて、敵のあやつり人形と化したパリス(レナード・ニモイ)。ターゲットである組織のリーダー、フェルプス(ピーター・グレイブス)の命を狙い襲いかかる。

※DVD版のタイトルは「殺しのセンター」。


【今回の指令】
 無し


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、パリス、ダナ、バーニー、ダグ
 ゲスト:無し


【作戦の舞台】
 ウィーンとジュネーブの間


【作戦】
 パリスは任務を終え、単身バイクに乗ってウィーンからジュネーブに向かっていた。そこにIMFに恨みを持つ男カール・モールの乗った車が現れ、パリスのバイクを跳ね飛ばしたあと、パリスを麻酔で眠らせ連れ去ってしまう。そしてモールの一味で脳科学者のタボールは、パリスに催眠術をかけ、かつてパリスは奇術の師匠に助手仲間で愛していた女性を殺されてしまったことを聞き出す。

 タボールはパリスの脳の「殺しのセンター」と呼ばれる部分に電極を埋め込み、スイッチ一つでパリスに殺人の衝動を起こさせるようにしてから解放する。

 ウィーンにいたフェルプスたちは、パリスと連絡が取れなくなり心配していたが、パリスからバイク事故に遭ったものの無事との連絡を受け安堵する。しかしパリスが本人の知らない間に敵の手に落ちた可能性を考慮し、バーニーとダナに事故現場のバイクを調査させる。そして、バイクについていた指紋から、東側スパイでIMFのせいで逮捕された(そのあと脱獄した)モールの関与を突き止める。

 バーニー・ダグ・ダナは、現在モールが勤務する「東ヨーロッパ通商センター」に潜入し、研究室で犬が「殺しのセンター」に電極を差し込まれているのを突き止め、パリスも同じことをされたと推測する。

 一方タボールは、パリスの側に女性スパイを送り込んでパリスと親密にさせた後、女スパイを殺してしまう。さらにあたかもジムが彼女を殺したとパリスに信じ込ませる。既に電極のせいで正気を失っていたパリスは、過去に恋人を殺されたことと今回の件が二重写しになり、フェルプスが憎む師匠と重なって、殺そうと追い回す。しかしフェルプスの必死の呼びかけで正気を取り戻す。

 結局ダボールは官憲に逮捕され、パリスの脳の電極も取り外された。



監督: ジェラルド・メイヤー
脚本: ジーン・R・キアニー(原案: ウィリアム・ウッド&ジーン・R・キアニー)


感想

 評価は△。

 第5シーズンですっかりおなじみとなった「テープの指令シーン無し」の変化球エピソード。そして、またしても「IMFメンバーが敵に捕まる話」で、全く振るわないイマイチの内容だった。

 今回のIMFの犠牲者はパリスで、バイクに乗っていたところを車をぶつけられて谷底に転げ落ちた後、捕まって催眠術で過去のトラウマ体験(父親が母親を追い出した、奇術の師匠が好きだった助手仲間の女性を射殺してしまった)を洗いざらい追体験させられてしまった上に、とどめで上あごから脳内に電極を差し込まれてしまうなど、ロクな目に会わない。

 それでいて、最後に正気を失ったパリスが銃を片手にフェルプスを追い回すものの、フェルプスの必死の呼びかけを聞くとあっさり正気に戻ってしまい、それでおしまい、というオチで、全くもって盛り上がりに欠けるエピソードであった。

 ところで、最後にフェルプスの口から、パリスに電極を埋め込んだタボール博士は逮捕されたという事が語られるが、主犯のカール・モールについては全く言及がなかった。モールこそ、野放しにしておかずに、今後の憂いを断つためにも、どうにかしなければいけなかったのではなかろうか。


参考:今回の指令の入手方法

 無し。

参考:指令内容

 無し。
 
 

シーズン5(105~127話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com