感想:NHK番組「香川照之の昆虫すごいぜ! 一挙アンコール」

増補改訂版・昆虫 (ニューワイド学研の図鑑1)

香川照之の昆虫すごいぜ! | NHK for School http://www.nhk.or.jp/school/sugoize/
放送 NHK Eテレ

【※以下ネタバレ】
 

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2017-12-31&ch=31&eid=33887&f=4173
チャンネル [Eテレ]
2017年12月31日(日) 午前9:00~午前11:00(120分)


「人間よ、昆虫に学べ!」昆虫マニアの俳優・香川照之が全身着ぐるみのカマキリ先生にふんし、熱い語りと体を張ったロケで昆虫のすごさを伝えるウワサの番組がついに一挙再放送。トノサマバッタ、モンシロチョウ、タガメ、オニヤンマを追いかけてカマキリ先生が野山をかけめぐるほか、番組恒例となった昆虫実験コーナーでは、クレーンに釣られてさまざまな実験に挑む。ホワイトボードを使って展開する熱すぎる昆虫トークにも注目!

【出演】香川照之,寺田心,山内芹那,【語り】石澤典夫

 

内容

http://www.nhk.or.jp/school/sugoize/
「僕はEテレで昆虫番組をやりたい!」…民放番組で熱い思いを訴えた男がいる。俳優・香川照之。実際に会って取材をすると、子どものころから昆虫にどっぷりはまった“超”がつくほどの昆虫マニアだった───。


「自分は単に昆虫の変な生態が好きなんじゃないんです!本能のままにまっすぐに生きる昆虫の姿が最高にいいんです!」香川の熱い語りは止まらない。「ケータイまみれで時に自分を偽って生きねばならない子どもたちや、軟弱になったとか草食系とか言われる男子たちにそんな昆虫の姿を見せたい。人間は昆虫から学ぶことがたくさんあるんです!」…


Eテレはそんな香川に、着ぐるみで昆虫のすごさと面白さを伝える番組を依頼。そして、香川の昆虫愛のかたまりとも言える異色の教育番組がここに生まれた。それが、「香川照之の昆虫すごいぜ!」。香川照之がカマキリ先生となり、子カマキリたちに熱い授業を始める。

 強面俳優・香川照之(かがわ・てるゆき)が、カマキリの着ぐるみを着て「カマキリ先生」に扮して、虫を捕まえに行ったり、「子カマキリ」に虫について教えたり、白板を使いながら虫について語る番組。


●1時間目 トノサマバッタ(2016年10月10日放送)

俳優の香川照之がカマキリ先生に扮し、人間が昆虫に学ぶべきことを伝える「香川照之の昆虫すごいぜ!」。第一回のテーマは、「トノサマバッタ」。バッタの王様とも言われるこのかっこいい昆虫を捕まえるコツをカマキリ先生が伝授。そして、トノサマバッタのジャンプのすごさを大昆虫実験で体感!そして、香川照之として、愛する「クマゼミ」について思いを語る!

 2016年5月5日にTBSのバラエティ「桜井・有吉THE夜会」で香川がカマキリの着ぐるみを身につけて昆虫好きをアピールし、「Eテレで昆虫番組をやりたい」と発言。すぐさまNHKが香川にオファーを出し、今回の番組が実現した。

・カマキリの着ぐるみをきて子カマキリたちに授業
・自ら網を振ってバッタ捕り
・白板の前で一人で昆虫についてトークする「昆虫だいすき!」クマゼミの話
・バッタのジャンプ力を体感するため、香川がカマキリの姿でクレーンで空中11メートルに宙づりに

 何故かクリスタルキングの「大都会」がBGM。


●2時間目 モンシロチョウ(2017年5月5日放送)

子ども達の熱い要望に応えてカマキリ先生が帰ってきた!今回のテーマは「モンシロチョウ」。春一番に姿を見せるこの昆虫から人間が学ぶことはたくさんある。カマキリ先生がモンシロチョウ採集に出かけ、実地でそのコツを伝授するほか、モンシロチョウのはねのすごさに、体を張って大チャレンジ!さらに、香川照之として愛する昆虫”タガメ”について、その思いを語る!

 前回放送が大好評につき、続編が放送。石澤典夫アナの「あの男が帰ってきた!」というナレーションと共に「帰ってきたウルトラマン」の主題歌がBGMで流れる。

・カマキリの着ぐるみをきて子カマキリたちに授業
・自ら網を振ってモンシロチョウ捕獲
・白板の前で一人で昆虫についてトークする「昆虫だいすき!」タガメ
・人間サイズに拡大したモンシロチョウの羽を付けてクレーンで吊るされる


●特別編 出動!タガメ捜査一課 タガメ(2017年8月12日放送)

2時間目でタガメの情報を募ったところ、日本全国から多数の目撃情報が届いた。興奮が収まらないカマキリ先生、今回はタガメ捜査一課長として、緊急出動!愛するタガメと40年ぶりの再会なるか!?

 2時間目の「昆虫だいすき!」の中で、香川が10歳の時にタガメを買ったものの逃げられて、それ以後お目にかかっていない、としてタガメ情報を希望。すると本当に全国各地から手紙でタガメ情報が寄せられ、特に有力と思われる栃木県に向かう事になった。

・スタッフも加わってのタガメ捕り
・前回の「昆虫だいすき!」でカットされていた部分を放送
 ・映画監督の黒沢清は大の昆虫マニア
 ・タガメウルトラセブンに出て来るキングジョーに似ている
 ・自分はカマキリ役をやっているが、タガメ役の俳優は故・三船敏郎がぴったり、生きている人ならラッセル・クロウ


●3時間目 オニヤンマ (2017年10月9日放送)

カマキリ先生、待望の3時間目、秋の授業は「オニヤンマ」。時速60キロを超すといわれる高速で飛び回るこの虫をどのようにつかまえ、どのような授業をするのか?大好評の実験コーナーも充実だ!

・カマキリの着ぐるみをきて子カマキリたちに授業
・オニヤンマ捕り(ついでにギンヤンマも捕獲)
・白板の前で一人で昆虫についてトークする「昆虫だいすき!」昆虫の変態について
・トンボの急激な動きを体感するため、プロドライバーが運転する自動車に乗って時速70キロで急旋回
・トンボが空中で獲物を捕まえる動きの体感のため、クレーンにつりさげられて、そこに時速70キロでボールを放り投げてもらい、捕れるかどうか確かめる


感想

 一応子供向けの教育番組のはずなのですが、殆どバラエティ番組のノリで、大人が見ても十分面白い(笑)

 香川照之が着ぐるみを着て「カマキリ先生」と名乗り、スタジオで、生徒の子カマキリたちに熱弁をふるうシーンも面白いのですが、それとは別に、白板を背にして昆虫テーマで一人で喋りまくる「昆虫だいすき!」のコーナーも十分漫才というかのお笑いになっており、芸達者ぶりが楽しいです。

 また屋外ロケで昆虫を捕まえるところも、網の振り方が物凄く早くて素人じゃないのが一目でわかる上に、捕まえた昆虫について、これはXXだとよどみなく説明するのがまた凄い。


 着ぐるみ姿でクレーンにつり下げるとか、駆け出しのお笑い芸人がやらされるような事を、賞を取りまくっている有名俳優にやらせるNHKって凄いよなぁ、あとそれを受ける香川照之も凄い、とか色々感じさせられる番組でした。