今,話題の“新ジャンル”「マーダーミステリー」を見逃すな! 「人狼」「脱出ゲーム」に続く,アナログゲームの新潮流を徹底解説 - 4Gamer.net
2019/10/19 10:00
https://www.4gamer.net/games/481/G048136/20191007054/
テーブルゲーム関連でちょっと面白い記事を発見。今テーブルゲーム業界で「マーダーミステリー」というジャンルが「キテいる」とのことです。「殺人事件がテーマのゲーム?」「懐かしい「クルード」のこと?」「犯人はミセスピーコックです!とか当てるやつ?」とか思っていたら、もちろん違ってました(笑)
以下引用多めでお送りします。
こんなゲームだ
マーダーミステリーは,殺人事件をテーマとした体験型のエンターテイメント――いわゆる推理ゲームである。
推理小説の登場人物の一人として,ほかのプレイヤー(7~10人程度)と協力して事件の真相に迫っていく
登場人物の一人である以上,当然ながら自らも容疑者の一人であり,かつ配役次第では,実際に犯人となる可能性も存在する。
一度プレイしてしまうと同じシナリオを遊ぶことはできないが,そのデメリットを上回る没入感で参加者を次々と魅了し,現在話題を呼んでいるのである。
うん、大体わかった。
具体的なプレイの流れ
ここで紹介するのはその一例に過ぎない。
ゲームがスタートし,まず最初に行われるのが配役の決定だ。
続いて,決定した配役に合わせた台本がGMより手渡され,それを読み込む時間が15~20分程度与えられる。
台本の確認が終わったら,いよいよゲーム開始となる。
できることは全員で「話し合う」ことと,手元にあるチップを使用した「捜査」,そして特定のプレイヤーとの「密談」
「捜査」は机の上に伏せた状態で置かれた複数の山から,各プレイヤーがカードを引くことで行われる。これらのカードの山は,例えば発見された遺体や犯行現場,そのほか探索可能な場所などを概念的に示したもので,これを引くことで手がかりを集めていくわけだ。
ここで重要になるのが,プレイヤーの手元に用意された数枚のチップの存在だ。カードをめくるためには,このチップを支払わなくてはならず
……といった流れで情報を分析していき,制限時間がきたところで答え合わせとなる。犯人を言い当てることができたか,個人の目標を達成できたかの確認――ここは挙手制だったり投票制だったりとさまざまだ――が行われ,各プレイヤーごとの得点が決まる。その後,エンディングとしてGMからその後の物語が語られてゲームは終了。最後に,残された謎の解説や感想戦が行われる,というのがプレイの大まかな流れとなる
大体理解できた。私としては推理系のTRPGをプレイする、というニュアンスのゲームだと解釈しました。なんとなれば、
・ゲームマスターがいて
・配役が用意されていて、それを各人に手渡して
・そのキャラにはそれぞれ個人的な因縁とかそういうのがあって
・しかし他のプレイヤーを倒すゲームではなく
・全員で物語を上手く着地させるようにプレイする
ほら、TRPGじゃん?(強引)
なお、TRPGに頭を使う要素を盛り込むと、ゲームマスターの方は「こんな謎は簡単に解けるだろう」と思って仕込んでも、プレイヤーは全く気が付けず、結局ゲームがグダグダになって失敗してしまう、という危険性が有りますが、こちらはキチンと時間制限があって、プレイヤーが謎が解けようが解けまいが、最後にマスターがオチを解説してくれる、という仕組みだそうなので安心ですね。
体験イベント型
マーダーミステリーを遊べる場所はまだ多くはないが,ボードゲームカフェなどを中心にいくつかの店舗では,定期的にプレイヤーの募集が行われている。
「約束の場所へ」のようなパッケージ販売形式ではなく,なぜイベント形式を選んだのだろう。
川口氏:ミステリーとしての満足度を高めるためには,熟練したGMのサポートがどうしても必要になるんです。
各登場人物の勝利条件をフラグに,エンディングも複数用意されており,ゲームを終えても事件の全容が把握できないこともある。そこでGMが種明かしを行うことで,はじめてスッキリした気持ちで家路につくことができる。つまりマーダーミステリーにおけるGMは,単なるゲームの進行役ではなく,ゲーム体験の質を保証してくれる存在でもあるわけだ。
単品売りゲームではなく、体験イベントとして普及させている模様。まあその方が無駄に消費されなくて売る方としては美味しいでしょうなぁ(ゲスイ勘繰り)
中国で生まれた新ジャンル
ちなみにこのマーダーミステリーというジャンル。生まれたのは中国だそうです。
日本におけるマーダーミステリーの火付け役となったタイトル「王府百年」。中国産のタイトルだが,現地においても入門用の定番と知られる傑作中の傑作であるという
旧来のマーダーミステリーが近年中国で大流行し,人狼ゲームやテーブルトークRPGなどと結びついた結果,よりゲーム的な側面が強化され,新世代のマーダーミステリーが生まれた。ヒントがカード化され,さらにチップなどの小道具を使ったボードゲーム的な手法で再整理が行われた新世代のマーダーミステリーは,中国では(従来のものを閉鎖型と呼ぶのに対し)「開放(オープン)型」と呼ばれている。
中国では現在,多くのマーダーミステリー専門店が存在し,またシナリオもカタログができるほど流通している。もちろんファンの数も桁違いだ
ふーん。夏に中国産SF小説「三体」が話題になりましたし、アズールレーンも中国生まれ、そしてこれ……、もうサブカル分野でも中国の存在感はどんどん増してきてますよね。本当に時代は変わったわ……(遠い目をする)