武侠ファンタジー人形劇 TVシリーズ3期『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3』 https://www.thunderboltfantasy.com/season3/
放送 BS日テレ。
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【※以下ネタバレ】
第１２話 烈士再起 (2021年6月19日(土)深夜放送)
あらすじ
刑亥（ケイガイ）（大原さやか）・七殺天凌（ナナサツテンリョウ）（悠木碧）・婁震戒(ロウシンカイ)（石田彰）は遂に200年前へと旅立った。
無界閣［ムカイカク］に残った萬軍破(バングンハ)（大塚明夫）は、西幽皇軍の兵士と神蝗盟［シンコウメイ］の構成員を呼び集め、まず自分が神蝗盟の一員であることを明かした上で、刑亥が照君臨（ショウクンリン）を復活させようと企んでいることを暴露する。そして立場の違いを超え、同じ西幽の民として故国を守るため照君臨再来の阻止に協力してほしいと頼む。
最初兵士や神蝗盟の構成員たちは動揺するものの、国を想うという気持ちで団結し、萬軍破の指示に従い、照君臨が復活しても無界閣から出られないように逢魔漏［オウマロウ］を全て破壊していった。作業の最中、七殺天凌の魔力で正気を失った凜雪鴉（リンセツア）（鳥海浩輔）が発見され、哀れに思った萬軍破が解放してやると、どこかに消えていった。
200年前に戻った刑亥たちは、護印師に討たれて崖から転落した照君臨の死体を首尾よく回収し、刑亥の死霊術によって照君臨の魂は七殺天凌から本来の肉体に戻った。照君臨は復活に歓喜するものの、事情を理解していなかった婁震戒は魔剣の輝きが失われたことに驚愕する。そして照君臨にもう一度剣の中に戻るように懇願するが、照君臨は聞く耳も持たず、婁震戒を置き去りにして、刑亥とともに元の時代に帰ってしまう。
無界閣に帰還した照君臨と刑亥は、無界閣の内部が人間たちに荒らされていることに激怒する。しかし魔界にいる阿爾貝盧法（アジベルファ）から連絡が入り、魔界へ続く門を開いた上で、さらに人間を始末する為に自らの軍勢を貸し与えると申し出てきた。
丹翡(タンヒ)（中原麻衣）は刑亥の手紙で無界閣に呼び出されるが、浪巫謠（ロウフヨウ）（西川貴教）と偶然出会い、行動を共にすることにした。そこに正気を失った凜雪鴉が現れるが、丹翡は一目でその正体が死んだはずの夫・捲殘雲(ケンサンウン)（鈴村健一）だと気が付く。実は捲殘雲は凜雪鴉から無界閣の中で怪しまれず行動できるように、凜雪鴉そっくりに化ける術をかけてもらっていたのだった。そのあと七殺天凌の魔力によって自分の意思を失っていたのだった。
同じころ、刑亥は丹翡に差し向けるため、捲殘雲の死体に死霊術をかけるが、死体はいつの間にか異飄渺(イヒョウビョウ)（花江夏樹）に変わってしまう。混乱した刑亥は異飄渺の死体の記憶を読み、凜雪鴉が異飄渺に対し、捲殘雲に変装して殤不患(ショウフカン)（諏訪部順一）から魔剣目録［マケンモクロク］を奪い取るという計略を持ち掛けていたことを知る。そして凜雪鴉の術で捲殘雲に化けた異飄渺は、凜雪鴉の姿をした捲殘雲に殺されたのだった。
そして今は異飄渺の姿に化けている凜雪鴉は、萬軍破が魔剣目録を私物化する意志が無いことにすっかり失望していた。
感想
本来なら今回の目玉は魔族・照君臨の復活が一大イベントの筈でしたが……、終盤明かされた凜雪鴉（リンセツア）演出による華麗なるキャラの入れ替わりが明らかになって、そっちの衝撃が全てを持って行ってしまいました。
つまり
・異飄渺(イヒョウビョウ)と思っていたキャラは、禍世螟蝗（カセイメイコウ）に告げ口をした時点で既に凜雪鴉だった
・凜雪鴉（リンセツア）と思っていたキャラは、七殺天凌（ナナサツテンリョウ）に屈した時点で既に捲殘雲だった
・捲殘雲(ケンサンウン)と思っていたキャラは、魔剣目録を持って行こうとしていた時点ですでに異飄渺だった
ととんでもないことに。まあ、あの曲者・凜雪鴉があっさり魔剣の魅力に負けた時点で変な感じでしたが、こういう裏があったとは。さすが虚淵っちゃんやで！
今回は萬軍破(バングンハ)（大塚明夫）の演説も名シーンでした。大塚明夫御大を起用した理由はこの演説シーンのためだったのかしらん？
そして次回は最終回ですが、この混沌とした状況にオチが付くのか？ まあ過去二回とも、同じような状況でちゃんと決着がついていたので、虚淵マジックでなんとかしてくれるのでしょう。
