ウルトラセブン 4Kリマスター版 NHK https://www4.nhk.or.jp/P6565/
放送 NHK BSプレミアム。
【※以下ネタバレ】
1967年10月1日に放送が開始された「ウルトラセブン」。当時のフィルムをデジタルスキャンし、4K・HDRでよみがえらせた4Kリマスター版を、NHKが初めて放送する。
第16話 闇に光る目
あらすじ
ウルトラセブン 4Kリマスター版(16)「闇に光る目」
[BS4K] 2021年07月11日 午前8:00 ~ 午前8:26 (26分)
『ウルトラセブン』初の4K化・国内初放送!優れた頭脳を持つ目玉だけの星人アンノン。石に付着することで怪獣となる。だがその大事な石をある少年が拾ってしまう。
1967年に地上波放送された『ウルトラセブン』を初の4K化・国内初放送!3ヶ月前に宇宙局がアンノン星調査のために打ち上げた無人宇宙船・サクラ9号が突如地球に帰還したが、着陸後に爆発する。その近辺で特異な形の石を拾った少年に語りかける謎の声。それはサクラ9号による観測を侵略と誤解したアンノン星の知的生命体によるもので、石は彼が地球上で活動するために必要な身体なのだという。
登場 … 岩石宇宙人 アンノン
三ヵ月前、アンノン星調査のために打ち上げられた無人宇宙船サクラ9号が突然地球に帰還し、地獄山に着陸した。ダン・アンヌ・ソガは調査に向かうが、彼らの目前でサクラ9号は大爆発を起こして四散してしまう。直後、ダンは謎の音を聞きつけるがアンヌとソガは何も聞こえないと否定する。直後、アンヌとソガは別の音に苦しみだし、逆に一人だけ聞こえないダンは二人を連れて退却する。そしてダンたちを謎の一つ目が見つめていた。
同じころ、ヒロシ少年は地獄山で拾った奇妙な形の石を持って歩いていたところを、いじめっ子グループに取り囲まれる。ところがいじめっ子たちも突如発生した謎の音に苦しみだし、一人だけ平気なヒロシはそのまま帰宅する。そしてここにも一つ目があらわれていた。
夜。ヒロシが自室で石を磨いていると、突然謎の声が呼び掛けてきて、その石は自分の体なので地獄山に戻してほしいと訴えて来る。そして要求を聞いてくれれば引き換えに、いじめられない強い子供にしてやると提案し、それを聞いたヒロシは石を持って地獄山に向かった。
ダンたちはいじめっ子グループが倒れているところに遭遇しており、ヒロシのことを知ってヒロシの家に向かうが、自室はもぬけの空だった。ダンたちは警察に連絡して捜索隊を組織してもらい、ヒロシを探し始めるが、ヒロシを見つけた大人たちはみな謎の音の攻撃で動けなくなり、ヒロシは遂に地獄山にたどり着く。
ヒロシが石をがけ下に放り込むと、巨大な怪物アンノンが出現した。キリヤマたちはウルトラホーク1号で攻撃を仕掛けるが撃墜され、アンノンからは地球人が侵略してきたので報復しに来たと告げられる。キリヤマたちは誤解を解こうとするが、アンノンは全く聞く耳を持たない。
そこにウルトラセブンが登場し、アンノンを説得すると、アンノンは宇宙人の言う事なら信用できると言って石の体を放棄し、一つ目の姿で地球から飛び去って行った。最後ヒロシがいじめっ子グループと和解するシーンで〆。
脚本:藤川桂介
監督:鈴木俊継
特殊技術:高野宏一
感想
評価は○(そこそこ)
どちらかというと子供向けのエピソードで(まあウルトラセブンという番組自体が子供をターゲットにしていたわけですから当然ですが)、展開もあっさりしており、面白さはもう一つ。内容が全く記憶に残っていなかったも致し方ないという感じの話でした。
「地球人が観測ロケットを他の星に打ち込んだところ、現地の住人が侵略と誤解して地球に報復にやってくる」というあらすじが、直前に放送した第14・15話「ウルトラ警備隊西へ(前後編)」ともろにだぶっているのも痛い所で、視聴者的には「またか」感があり、そういう面でもネガティブなイメージを抱いたことは否めません。
地球にやってきたアンノンですが、無意味にロケットを爆破した結果、自分の体を吹き飛ばして子供に拾われてしまう、というドタバタを演じており、緻密な計画をもってやってきたようには見えません。多分、今回現れたアンノンは、アンノン星代表というような立場ではなく「自分の裏庭に勝手に物を置かれて怒った住民が責任者のところに怒鳴り込みに来た」といったシチュエーションだったと推測されます。ならば、セブンの説得で簡単に引き下がったのも、第三者の冷静な対応で頭が冷えた、という事だと考えれば納得できますよね。
それにしても地球人は、他の星に無造作にロケットを打ち込んでイザコザを起こし過ぎです。どこかの星に観測ロケットを打ち込む前に、その星に住民がいないか観測するべきであり、そのためには観測ロケットを打ち込む必要があり、その前にその星に住民(以下無限ループ)
脚本は初登場の藤川桂介氏が担当。この方は、特撮の脚本家というよりもアニメ脚本家&小説「宇宙皇子」の作者、のイメージの方が強いですね。
岩石宇宙人 アンノン
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