【映画】感想:映画「シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ」(2016年:アメリカ)

シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ [レンタル落ち]

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https://www.twellv.co.jp/program/drama/gw-sharknado/
放送 BS12。2021年5月4日(火)

【※以下ネタバレ】
 

サメ映画界の絶対王者、サメの大群を巻き込んだ巨大なトルネード“シャークネード”の猛威を描くサメパニックの第4弾。今回のシャークネードはあらゆる天災を巻き込み巨大化、覚醒した竜巻となって人類を襲う。ワールド・プレミア放送時にはTwitterトレンド全米1位を獲得、アメリカ国民が熱狂した超人気作。


ワシントンでのシャークネードとの戦いから5年。妻エイプリルを亡くしたフィンは、カンザスの牧場で幼い息子と暮らしていた。一方、巨大テクノロジー企業アストロX社は、科学者のレナルズによって天候安定システムを開発。竜巻の発生を未然に防ぐ装置により、ここ5年間のシャークネードの発生件数はゼロとなっていた。世界が平穏を取り戻す中、フィンは長男のマットに会うためにラスベガスへと向かう。待ち合わせ場所は、サメが泳ぐ巨大な水槽がウリのシャークワールド・ホテル。フィンが久々の再会を待ちわびる中、起こるはずのない竜巻がラスベガスの中心で発生し…。(日本語吹替)

 

あらすじ

 シリーズ第四弾。「シャークネード エクストリーム・ミッション」(2015年)の続編。

 前作から5年後。ハイテク企業「アストロX社」の宇宙船で、月に吹き飛ばされていたシェパード大佐(フィンの父)は無事地球に帰還していた。またアストロXの開発した天候安定システムによって嵐の発生は防がれ、もはやシャークネードの襲来は過去の物となっていた。


 フィン・シェパードはカンザスの牧場で、息子のギルや義理の母と暮らしていた。妻エイプリルは(前作のラストで)シャトルの破片にぶつかった後四年間の昏睡ののち、一年前に死亡していた。

 フィンは、息子マットが軍の休暇を利用してラスベガスに来るため、姪のジェムと共にラスベガスに向かう。同じころ、アストロX社の社長アストンはラスベガスに長年の夢だったサメをテーマにしたホテル「シャークワールド・ホテル」を完成させていた。

 ところがラスベガスを起こるはずのない砂嵐が襲い、ホテルの水槽のサメを吸い上げシャークネードが誕生してしまう。アストロX社の天候安定システムは純粋な嵐にしか対応できないため、砂を含んだ砂嵐は発生を食い止められず、それがシャークネードと化したのだった。

 フィンはマットやジェムたちと共になんとかシャークネードを切り抜けるが、シャークネードはそのまま油田に突っ込んで「オイルネード」となり、油に引火して「ファイヤーネード」となり、発電所に突っ込んで帯電し「ライトニングネード」となるなど、脅威の度合いを上げていく。フィンたちは車でカンザスに戻りギルたちと再会するが、家が竜巻が吸い上げられ、シカゴまでに吹き飛ばされる。

 一方、死んだはずのエイプリルは、実の父ウィルフォードによってサイボーグ手術を施され超人となって蘇っていたが、ウィルフォードから他の家族は全員死んだと嘘を教えられていた。しかしシャークネード関連のニュースでフィンが生きていることを知り、アストロX社のビルを飛び出し、家族と再会する。

 やがてシャークネードは原子力発電所に突っ込んで「ニュークリアネード」と化してしまった。フィンはアストロX社と協力し、ナイアガラの滝の水をニュークリアネードに浴びせて普通の竜巻に戻し制圧しようとするが、息子マット、娘クラウディア、父ギルバートは次々とサメに食われてしまう。

 フィンはギルバートが使うはずだったメカスーツを使い、妻エイプリルと共に滝の水を浴びせてシャークネードを制圧した。そのあとサメに食われるものの、そのサメをまた別のサメが食い、そのサメをまた別のサメが食い、最後にクジラが食ってしまう。ギルがチェーンソーでクジラを解体し、食われたマット、マット、クラウディア、ギルバート、フィンを救い出した。

 最後、嵐でエッフェル塔が地面に突き刺さり、それを見たフィンが「ノヴァ……?」とつぶやくシーンで〆。

感想

 評価は○(バカすぎて面白い)。

 バカ系サメ映画シリーズの第四弾。

 少なくとも三作目までは(曲がりなりにも)「サメに襲われる恐怖を描くサメパニック映画」という要素がそれなりにあったのですが、この映画では完全にもう「サメの恐怖とかどうでも良い」というか、もはやサメは笑いを取るためにしか使われていない、単なるドタバタギャグ映画になっていた(笑)


 タイトルからしてバカ全開で、原題「Sharknado: The 4th Awakens」は、前年2015年公開の「スター・ウォーズ フォースの覚醒(Star Wars: The Force Awakens)」のパロディだし、さらにご丁寧に映画の冒頭で「星空をバックに、それまでのいきさつを説明する文章が手前から奥にずーっと流れていく」をやらかしていて、もうただのおふざけ映画だという事をしっかり教えてくれています(笑)


 また今までは竜巻の恐怖というものがそれなりに有ったのですが、今回は迷惑なイベント程度の扱いで、レポーターが密着して追いかけていくし、その合間に

・フィンが友人から「意志を持っている赤い車クリスティーンを借りる」
 →ホラー映画「クリスティーン」のパロディ

カンザスの農場の家が竜巻で吹き飛ばされてしまう
 →「オズの魔法使い」のパロディ

・ギルが石に刺さっているチェーンソーを引き抜く
 →アーサー王伝説のパロディ

等々を見せるおふざけぶり。


 そもそも過去作は「嵐にサメが合体したから怖い!」というのがウリだったのに(?)、今回は

原油を吸い上げた→オイルネード
・火が付いた→ファイヤーネード
発電所に突っ込んだ→ライトニングネード
原子力発電所に突っ込んだ→ニュークリアーネード

と「もうサメなくてもいいじゃん?」的な展開になっており、シャークネードのタイトル返上した方が?みたいなことになってるし。


 奥さんのエイプリルはサイボーグ化して空を飛ぶし、フィンはメカスーツに乗り込んでサメを切りまくるし、もう一作目から凄い所に来てしまっている(笑) このシリーズを「サメ映画」だと思っていた自分の勉強不足が恥ずかしい、というか誰か「もうこの頃になるとSFコント映画になっているよ」とか教えてくれれば良かったのに(笑)

おまけ

 アストロX社の髭の技術者、まさかまさかのWWEのプロレスラーのセス・ロリンズだった。なんでこんなところに?(笑)
 

https://www.twellv.co.jp/program/drama/gw-sharknado/
5月4日(火)「シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ」


【スタッフ】
監督:アンソニー・C・フェランテ


【出演】
アイアン・ジーリング
タラ・リード
デヴィッド・ハッセルホフ


【声の出演】
堀内賢雄
ちふゆ
三上哲

 

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