【映画】感想：映画「シャークネード 6 ラスト・チェーンソー」(2018年:アメリカ)

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放送　BS12。2021年5月6日(木)

【※以下ネタバレ】
　

サメの大群を巻き込んだ巨大なトルネード”シャークネード”シリーズ第6弾、堂々の完結編。幾度ものシャークネードとの戦いですべてを失った主人公は、過去のシャークネードを壊滅すべく時間旅行へ旅立つ。

幾度ものシャークネードとの戦いで、全てを失ったフィン。悲しみに暮れる彼の前に現れたのは、未来からやって来た息子ギルだった。フィンは平和な時を取り戻すために、ギルの手配で時間旅行へと旅立つ。彼に与えられた使命は、過去のあらゆる時代で発生したシャークネードを壊滅すること。原始時代に到着したフィンは、元祖シャークネード1号と対峙するが、凶暴な恐竜にも襲われ苦戦を強いられる。絶体絶命の窮地の中で現れたのは、死んだはずのノヴァとブライアン。彼らもまたギルに救われ、再びシャークネードと戦っていたのだ。彼らは力を合わせてシャークネードに挑むが、時空を超えた戦いはまだ始まったばかりだった―。（日本語吹替）

あらすじ

　シリーズ第６弾。「シャークネード 5 ワールド・タイフーン」(2017年)の続編。

　フィンは、エイプリルの首と共に、タイムマシンで恐竜が闊歩する太古に到着したが、車内にギルの姿はなかった。代わりにギルの立体映像に、タイムトラベルは複雑なため自分は過去に行けないが、この時代に発生するシャークネード第一号を破壊してほしい、との依頼を受ける。

　さらにフィンの前に、死んだはずのエイプリル、ノヴァ、ブライアン（2作目でサメに食われたフィンの友人）が現れる。彼らは死の直前ギルによって命を救われ、この時代に連れてこられて待機していたのだという。やがてフィンたちの眼前で最初のシャークネードが出現するが、フィンたちは降り注ぐ隕石群をシャークネードに叩き込み消滅させることに成功した。そして翼竜に乗って時速141キロを出し時間を飛び超える。

　フィンたちが現れたのは中世キャメロットでし、モルガナやマーリンと出会う。この時代にもシャークネードが現れるが、棋士たちと共にシャークネードを消滅させ、投石機で加速してもらい別の時代へ向かった。

　次の到着地はアメリカ独立戦争の真っただ中で、アメリカ軍がイギリス軍と激しい戦いを展開していた。フィンたちはワシントンの信頼を得て、兵士たちと共にシャークネードを攻撃・破壊する。ブライアンはこの時代に残ることを決め、フィンたちはベンジャミン・フランクリン考案の火薬を積んだ馬車に落雷で点火し、さらに時空を飛び超える。

　フィンたちの馬車は西部開拓時代の決闘のさなかに到着する。この時代ではギルがビリー・ザ・キッドと共に行動していた。フィンはこの時代で死んだはずのスカイ（2作目でサメと戦って死んだフィンの元恋人）と再会し、彼女もギルに助けられたことを知る。この時代でもシャークネードが襲来するが、メカエイプリルの首が発するビームで消滅し、今度は機関車に乗って時間をジャンプした。

　機関車は1950年代のビーチに到着するが、すぐにまたシャークネードが発生した。フィンはここでビーム兵器でシャークネードと戦う夫婦と出会い、二人が両親であると気が付く。ギルはこの時代に来て二人にハイテク機器を提供していたようだった。シャークネードを破壊後、フィンは父親の車を借りて仲間と共に時間をジャンプする。

　次に到着したのは1997年で、ノヴァは歴史を改変し、この年にサメに食われて死んだ祖父を助けようとしていた。しかし幼いノヴァと祖父は助かるものの、ノヴァとエイプリルはサメに食われて死に、メカエイプリルの首は海に転げ落ちて行方不明になる。フィンはサメにロープをひっかけけん引させることで時速141kmを達成し、スカイと共に時間を飛び超える。

　二人が到着したのは西暦20013年で、メカエイプリルは海に転げ落ちたまま放置されたことを恨み、自分そっくりのロボットたちとメカシャークを量産しクイーンとして君臨していた。スカイは殺されるが、フィンは凶悪なメカエイプリルとの戦いの果てに、時間を飛ばされ、自分が最初にシャークネードに遭遇した2013年に戻ってくる。フィンは漁船上に出現するが、その船は網で海底からメカエイプリルの首を引き上げる。そこにシャークネードが襲来し、また西暦20013年のクイーン・エイプリルまで現れて大混戦となる。時空が混乱してしまうなか、フィンはメカエイプリルの首に組み込まれていた安全装置を起動させる。

　ビーチにあるフィンの店に、フィンの家族親戚やブライアンが勢ぞろいしていた。この世界にはもはやシャークネードという物は存在していなかった。フィンはエイプリルの妊娠をきっかけに、店を妹夫婦に譲り、自分たちはカンザスの田舎の農場に移り住むと宣言する。息子の名前はギルにする予定だった。最後、エイプリルが破水したため、家族みんなで慌てて店を出ていくところで〆。

感想

　評価は○（最後なのにイマイチ）。

　バカ系サメ映画シリーズの第６弾＆完結編。しかし、最後の最後にパワーダウンしてしまって残念な出来に……

　ストーリー的には５作目のラストシーン直後から続く続編になっており、「５」のラストではドルフ・ラングレンがサプライズ登場してくれたので、これは続きも面白そう！　とワクワクしていたら、本作ではいきなりドルフはもう出てこないという悪い意味でのサプライズでがっくり。

　その後も、時速141kmに達すると別の時代に移動する、という「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパロディを入れつつ様々な時代に移動する目まぐるしい展開のストーリーでしたが、これがサッパリ魅力無し。サメパニック映画路線も、悪ふざけ映画路線も捨てて、完全に「ファミリー向けを狙ったB級映画」と化していたのですが、これが大外れ。３・４・５作目のハチャメチャ感覚が失せていたのが致命的というか……

　ラストも家族愛テーマできれいにまとめちゃって、「こんなの俺が楽しんでいたシャークネードじゃねー」という、これじゃない感に包まれつつの幕引きとなりました……、なんてこったい。
　
　

https://www.twellv.co.jp/program/drama/gw-sharknado/
5月6日(木)「シャークネード 6 ラスト・チェーンソー」

【スタッフ】
監督：アンソニー・Ｃ・フェランテ

【出演】
アイアン・ジーリング
タラ・リード
キャシー・スケルボ

【声の出演】
堀内賢雄
ちふゆ
小若和郁那

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