【ドラマ】感想:NHK番組「六番目の小夜子」(2000年)第5話「不思議なうたごえ」

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六番目の小夜子 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/YLVZ5L91N8/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

とある中学校に伝わる「サヨコ」という不思議な言い伝え。3年に1度、先代のサヨコから指名された生徒が、秘密裏にサヨコの約束を実行し、その成果が学園生活の明暗を左右するという伝説だ。サヨコ伝説に取り組む三人の少年少女を主人公に、彼らの友情と成長を描く、ミステリー仕立ての学園ドラマ。

 

第5話 不思議なうたごえ

 

あらすじ

四番目のサヨコ・佐野美香子(一色紗英)が、教育実習生として母校に現れ、入れ代わるように、沙世子(栗山千明)が学校に姿を見せなくなる。美香子は秋(山田孝之)に、私はサヨコを終わらせるために来た、と言う。玲(鈴木杏)は美香子にサヨコのことで相談するが、美香子は応じない。玲のクラスで美香子の授業中「津村沙世子は六番目のサヨコに負けた」というメッセージが広まり、玄関には再び赤い花と、新たなメッセージが…。

 
 玲のクラスに教育実習生の佐野美香子がやってきた。一方、津村沙世子はチンピラたちに絡まれた夜から学校を休み続けていた。玲は弟から、チンピラたちに絡まれた後、犬の声が聞こえ、気が付くと沙世子が倒れていたという話を聞く。沙世子は病院で手当てを受けた後、姿を消してしまったらしい。

 玲は親から沙世子が祖母と二人暮らしだと聞き、祖母のゆりえを訪ねると、ゆりえは歌声喫茶で働いていた。ゆりえは声色を使い分けることができ、秋が津村家に電話した時に出た男の正体はゆりえだった。ゆりえは玲たちにしばらく沙世子を一人にしてほしいと頼む。偶然歌声喫茶には秋の父・唐沢が来ており、玲はようやく男の正体が秋の父親だと知る。

 秋は唐沢と一緒にいるのを嫌がり店の外に出るが、そこで偶然佐野美香子に出くわす。秋が美香子に四番目のサヨコだった事について話をすると、美香子は自分はサヨコを終わらせるために来たという。


 翌日。玲のクラスで授業中に「津村沙世子は六番目のサヨコに負けた」という怪文書が回覧される。玲は美香子が四番目のサヨコだった事にようやく気が付き、こっそりと戸棚の前で待ち伏せていると、美香子がやって来る。

 玲は美香子に自分が六番目のサヨコであることを明かし、一人芝居の台本が紛失したことを教えて協力を頼むが、美香子にあっさり拒否される。美香子はサヨコというゲームに興味が無く、自分がサヨコに指名された時、自ら正体を明かしてゲームを降りたことを玲に教える。


 翌日。玲と秋が登校すると、玄関にサヨコの花瓶に赤い花が飾られており、さらにサヨコのメッセージとして「私は誰にも負けません。文化祭で会いましょう」と書かれた紙が貼られていた。秋は慌てて写真部の部室に向かい隠しておいたサヨコの花瓶を探すが、何者かに持ち去られていた。さらにそこに美香子が現れ、秋がスライドに細工をした犯人だと遠回しに指摘するが、秋は否定する。二人はサヨコを終わらせるための同盟を組んでいた。

 玲のクラスでは来たる文化祭の出し物についての話し合いが行われ、玲の提案で歌声喫茶を行うことになった。玲は沙世子なら歌声喫茶に詳しいに違いないので自分が聞いてくると請け合う。

 玄関に飾られていたサヨコの花瓶は、いつの間にか戸棚の中に戻されて、中で叩き壊されていた。


感想

 意外とあっさり秋が妨害者だと判明。もっとも三人目のサヨコについては全く正体不明ですけど。
 
 

【原作】
恩田陸
六番目の小夜子
【脚本】
宮村優子
【音楽】
coba


【初回放送】
2000年4月8日~6月24日
ETVドラマ愛の詩にて放送


潮田玲 (鈴木杏)
津村沙世子 (栗山千明)
関根秋 (山田孝之)
黒川先生 (村田雄浩)
潮田真弓 (美保純)
潮田俊作 (上杉祥三)
唐沢由紀夫 (勝地涼)
花宮雅子 (松本まりか)
加藤彰彦 (山崎育三郎)

 
六番目の小夜子 (新潮文庫)