【ドラマ】感想:NHK番組「六番目の小夜子」(2000年)第3話「見えない敵」

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六番目の小夜子 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/YLVZ5L91N8/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

とある中学校に伝わる「サヨコ」という不思議な言い伝え。3年に1度、先代のサヨコから指名された生徒が、秘密裏にサヨコの約束を実行し、その成果が学園生活の明暗を左右するという伝説だ。サヨコ伝説に取り組む三人の少年少女を主人公に、彼らの友情と成長を描く、ミステリー仕立ての学園ドラマ。

 

第3話 見えない敵

 

あらすじ

玲(鈴木杏)は、自分たちがサヨコだと立ち聞きされ、加藤(山崎育三郎)を追いかけた夜のことを沙世子(栗山千明)に尋ねるが、口止め以外には何もしていないと言われる。一方、秋(山田孝之)は、沙世子の写真を撮り、卒業アルバムで亡くなった沙世子の写真と照らし合わすことを思いつくが、アルバムは図書館からなくなっていた。玲は、沙世子に「2人でサヨコ」をやろうと提案するが、それを聞いた秋は大反対する。なぜなら…。

 
 秋は昭和63年に死んだ津村沙世子について調べようと、この年の卒業アルバムを調べようとするが、何故かこの年のアルバムだけが図書館から無くなっていた。

 女子バスケ部では二年生からのレギュラー候補として玲と沙世子が指名され、練習試合の結果でどちらかを選ぶことになった。玲と沙世子が二人だけで部室にいるときに妙な音がするが、沙世子は自分の分身の仕業だと言う。

 秋と玲が死んだ津村沙世子の事を調べていると、担任の黒川先生から慰霊碑のところに呼び出され、一緒に掃除を手伝わされる。黒川先生は死んだ沙世子もまた転校生で、文化祭の日に交通事故で両親と三人が死んだ事を教える。玲は黒川先生の言葉で、自分がクラスメートの方の沙世子について殆ど何も知らない事を痛感させられる。

 秋は写真部の部室で友人と正体不明の異音を聞く。友人はそれはサヨコの仕業かもと言い、死んだ津村沙世子は「二番目のサヨコ」で、サヨコの怒りで殺されたという言い伝えを教えられる。秋は昭和63年の文化祭の実行委員長を務めていたOBを呼び出し、当時の話を聞く。

 玲は練習試合でライバルの沙世子にパスし、沙世子がシュートを決めたことで玲と沙世子のチームが勝利する。玲は沙世子に「二人で一緒にサヨコをやろう」と提案する。

 秋は玲から二人でサヨコをやるという話を聞かされ、強硬に反対する。昭和63年に死んだ津村小夜子は二番目のサヨコだったが、この年はサヨコがもう一人いたため、二人でサヨコの奪い合いになった挙句、サヨコを続けられなくなったのだという。それでも玲は二人でサヨコをやることを秋に伝え、学校の異音の正体が猫であることを教える。

 しかし部活に来た沙世子は玲にサヨコを降りる事を伝える。直後体育館に図書館の司書が現れ、部員の花宮雅子を探しているというが、雅子は部に来ていなかった。その雅子は校庭の津村沙世子の慰霊碑の前で涙を流していた。


感想

 校舎で異音が連発してポルタ―ガイストかと思わせて実は猫だった、という種明かしがなんとも拍子抜けだけど面白かった。あと単なる友達キャラだと思っていた雅子が唐突に重要人物に成り上がって意表を突かれるし。

 秋が使っているノートパソコンが超懐かしいクラムシェル型のiBookで、今見るとおもちゃパソコンにしか見えない(笑) あと「写真を現像する」という昭和世代には懐かしいけど今は絶滅したシーンが有ったりして、なんとも不思議な気持ちにさせてくれます。
 
 

【原作】
恩田陸
六番目の小夜子
【脚本】
宮村優子
【音楽】
coba


【初回放送】
2000年4月8日~6月24日
ETVドラマ愛の詩にて放送


潮田玲 (鈴木杏)
津村沙世子 (栗山千明)
関根秋 (山田孝之)
黒川先生 (村田雄浩)
潮田真弓 (美保純)
潮田俊作 (上杉祥三)
唐沢由紀夫 (勝地涼)
花宮雅子 (松本まりか)
加藤彰彦 (山崎育三郎)

 
六番目の小夜子 (新潮文庫)