【SF小説】感想「エルファード人からのメッセージ」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 647巻)(2021年8月18日発売)

エルファード人からのメッセージ (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-647 宇宙英雄ローダン・シリーズ 647)

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エルファード人からのメッセージ (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-647 宇宙英雄ローダン・シリーズ 647) 文庫 2021/8/18
H・G・フランシス (著), アルント・エルマー (著), 若松 宣子 (翻訳)
出版社:早川書房 (2021/8/18)
発売日:2021/8/18
文庫:272ページ

【※以下ネタバレ】
 

永遠の戦士イジャルコルはエスタルトゥの超知性が何を考えているのかを知るためテケナーとロワをダークスカイへ派遣しようとする


パーミット保持者ロワ・ダントンおよびロナルド・テケナーと妻たちは、シガ星人ルツィアン・ビドポットとスーザ・アイルとともに惑星ムリロンの“蛮族の門”から惑星ソムの“王の門”へとやってきた。ソムには永遠の戦士イジャルコルがいるというのだが、なかなか会うことができない。そんなとき、かれらの面倒をみるというエルファード人から、ソム人退役軍人たちの葬儀に出席して弔辞を述べるように指示されたが…?

 

あらすじ

◇1293話 デソトの贈り物(H・G・フランシス)(訳者:若松 宣子)

 ロワ・ダントンたち四人は、ソム人の母星・惑星ソムに到着し、数々の課題をこなした末に、遂にイジャルコルと面会できることになった。同じころ、デソトことヴェト・レブリアンは一足先にイジャルコルと面会しており、スリマヴォを手土産に従者となることに成功していた。イジャルコルは、ロワ・ダントンたちに自分がプテルス種族であることを明かし、スリマヴォの解放を条件に、超越知性体エスタルトゥとのコンタクトを支援するように命令した。(時期:NGZ430年5月とその前後)

※初出キーワード=シオム星系、惑星ソム、衛星イジャルコル


◇1294話 エルファード人からのメッセージ(アルント・エルマー)(訳者:若松 宣子)

 ブルとイルミナはデソトから開放され、宇宙遊民と共に、ヴィールス船が運ばれたという惑星新ムリロンに向かった。ブルたちはムリロンからこの星に運ばれて来たゴリム基地で、エルファード人ヴォルカイルの残したメッセージを聞くが、内容は彼がもはや戦士法典に支配されておらず、またブルたちの仲間が惑星ボンファイアで待っている、という物だった。直後ブルたちはデソトとスリマヴォと再会し、スリマヴォが自由意思でデソトに協力していることを知る。デソトたちは去り、直後基地はイジャルコルに破壊された。(時期:不明:NGZ430年頃)

※初出キーワード=惑星新ムリロン、惑星ボンファイア


あとがきにかえて

 鳥取県に旅行した話。


感想

・前半エピソード 原タイトル:DESOTHOS GESCHENK(意訳:デソトの贈り物)

 あんまり本筋に関係ない(様に見えた)ソム人の退役軍人相手の犯罪捜査話とかイマイチ面白み無し。最後の最後に、ついにイジャルコルの正体が明かされますが、まさかソトのミニチュア版だったとは……、もっと威厳のある存在だと思っていたよ。あと永遠の戦士同士がいがみ合いをしていて「十二銀河帝国」とやらも一体ではない、という設定はちょっと面白かったですね。


・後半エピソード 原タイトル:DIE BOTSCHAFT DES ELFAHDERS (意訳:エルファード人からのメッセージ)

 最初のラヴォリーの日記の内容がすんなり頭に入ってこなかったうえに、その後に状況が呑み込めないまま新ムリロン人の描写が続いたこともあって、久しぶりに読みづらいと思ったエピソード。まあとどのつまりは「とある惑星にブルの仲間が来ているよ」とそれだけだったので、もう少し解りやすくしてほしかった……
 
 
 

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