【アニメ】感想:アニメ「ゲッターロボ アーク」第13話(最終回)「果てしなき戦い」:昭和巨大ロボ大好き世代大満足の良アニメでした

ゲッターロボ アーク

【公式】アニメ『ゲッターロボ アーク』 https://getterrobot-arc.com/
放送 AT-X。全13話。

【※以下ネタバレ】
 

第13話(最終回) 『最終話 果てしなき戦い』 (2021年9月26日(日)放送)(最速放送)

 

あらすじ

 隼人は早乙女研究所に侵入してきたゲッターザウルスチームを一掃すると、カムイと対峙した。カムイは隼人に、地上人類のみを守り他の生物を滅ぼすゲッターを封印すると言うが、隼人はゲッターは希望の芽でもあると主張する。結局二人は分かり合えず、カムイは隼人を撃ち、隼人は研究所の地下へと落下していった。

 直後、バグが完成し、カムイはバグに乗り地上攻撃を開始し、地上人類の兵器はバグに近づく事さえできず破壊されていった。カムイはマシーンランド内にいる地上人類の処刑も決定し、その混乱の中でシュヴァイツァ博士もカムイの母も死んだ。

 やがて地球近傍にストーカーが開き、ゲッターアークが帰還した。拓馬は翔から、ゲッターチームが出発してから半年が経過していること、カムイが恐竜帝国側に寝返り地球環境の改造を進めていること、を知らされる。同じころ、瀕死の隼人は封印されていた地下のドラゴンの封印を解く。

 ゲッターアークとバグは東京で激突するが、バグの圧倒的な力の前にゲッターアークは叩きのめされる。だが損傷したゲッターアークの背後に、早乙女研究所からやって来たゲッターが出現する。


 最後。未来の(?)火星に拓馬と獏が現れ、牢に捕らわれているカムイと面会する。拓馬はカムイにけじめをつけろと言って牢から連れ出すが、その前に巨大なゲッター1か現れる。三人がゲッターアークに乗り、巨大ゲッター1に向かっていくシーンで〆。

感想

 ワッハッハ、完結していないのは知っていましたが、凄い所でぶん投げて終りになりました。まあこういう「俺たちの戦いはこれからだ」的な結末は石川賢テイストだという話なので、これはこれで良いんじゃないでしょうか。


総括

 評価は○(昭和世代はこういうアニメを待っていた)

 故・石川賢先生の描いた最後のゲッターロボをアニメ化。凄い博士が作った一品物のスーパーメカ、合体変形、叫びながら放つ必殺技、地球を狙う侵略者……、そう、これが、これこそが、俺たち(※昭和巨大ロボで育った世代)が求めていた巨大ロボットアニメだ!!


 地球は宇宙から襲来する正体不明の敵「蟲」の攻撃を受けていた。流竜馬の息子・拓馬、地上人類とハチュウ人類のハーフ・カムイ、タイールの弟・獏は、導かれるように最後のゲッターロボ「ゲッターアーク」のパイロットとなり、未知の敵との戦いに身を投じていく……


 アニメ界に久々に登場したヒーロータイプの巨大ロボが活躍するアニメ。ゲッターと言えば巨大ロボ物の一大ブランドですが、

・最初から原作漫画が有るので改変とかのヘタをうたなければストーリーは保証済み
・監督はOVAゲッター三作「真ゲッターロボ 世界最後の日」「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」「新ゲッターロボ」を担当した人

 ということで、最初から結構やってくれるだろうと期待していましたが、中身は期待以上でしたヽ(´▽`)ノ


 本編は、最初は喧嘩してその後仲良くなるパイロットたちとか、最初の合体成功までにいろいろ気を持たせるとか、叫びながら放つ必殺技とか、当然刃物が重要な武器となるとか、いかにも悪そうな侵略者側とか、昭和巨大ロボ好き世代の琴線をかき鳴らす要素が満載で、もう毎話二~三回は見てましたよ。


 「石川賢感」というかバイオレンス感は、TVアニメということで(漫画は未読ですが)いささかマイルドになっていた気はしますが、概ねこんなもんでしょうという感じで合格。


 作画は、巨大ロボをCGで動かすということでやや不安があったものの、見る限りこれも合格。まあ手描き時代に見られたような「超絶作画」というわけにはいきませんでしたが、CGだからというネガティブなイメージは無かったですね。


 声優もOVA版に登場した人たちがどしどし起用されており、

流竜馬 … 石川英郎
神隼人 … 内田直哉
巴武蔵 … 辻親八
橘翔 … 浅川悠
一文字號 …櫻井孝宏
バット将軍 … 若本規夫

といった面々がずらっと登場したのは嬉しかったなぁ。


 テーマ曲は当たり前のようにアニメ界のレジェンドチーム・JAM Projectが担当。オープニング曲も燃えまくりですが、エンディング曲は、過去のOVA三作のオープニング曲をアレンジしたバージョンで、1~4話、5~8話、9~12話、と月代わりにしてくれたのもゲッターアニメ好きのツボをついてました。あと曲と共に流れる映像は原作漫画のコマを流れるように見せてくという演出がまた良かったしね。


 まあ、豪華声優をたくさん呼んだからか、代わりにモブというか「兵士A」「研究所員A」レベルのキャラの演技がアレだったのはいささか醒めましたが、そこは仕方ないというかなんというか。


 放送終了後にちょっと確認しましたが、號が真ゲッターで帰って来るとかいう展開はアニメオリジナルだったそうで、色々と細かい所でオリジナル要素を入れて、漫画未見の人にもわかりやすくなっていた模様。その辺りの心使いも嬉しかった。


 貴重な原作をきちんと綺麗な形でアニメ化してもらって満足のいく作品でありました。

 この作品を契機に、また今後巨大ロボアニメ物が再び作られる流れになればもっと嬉しいけど、無理かなぁ……?
 

制作会社
Bee・Media


スタッフ情報
【原作】永井豪石川賢
【監督】川越淳
【企画】ダイナミック企画
【構成・脚本】早川正
【キャラクターコンセプト】星和弥
【キャラクターデザイン】本橋秀之
【ロボット・コンセプトデザイン】堀井敏之
【プロップ・メカデザイン】岩畑剛一、森木靖泰、鈴木典孝
美術監督】根岸大輔
【美術設定】滝口勝久
【CG I監督&CGデザイン】後藤優一
【音響監督】なかのとおる
【音楽】栗山善親、寺田志保
【音楽制作】ランティス
【製作】真早乙女研究所


音楽
【OP】JAM Project「Bloodlines~運命の血統~」


キャスト
流拓馬:内田雄馬
カムイ・ショウ:向野存麿
山岸獏:寸石和弘
神隼人:内田直哉

 
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