【映画】感想:映画「007 スペクター」(2015年:アメリカ・イギリス)

007/スペクター [Blu-ray]
放送 テレビ朝日系。2021年9月26日(日)

【※以下ネタバレ】
 

メキシコでの休暇中に起こした不祥事により、全ての任務からはずされたボンド。
Mの監視から逃れ単独でローマへと赴く。
そこでボンドは殺害された悪名高い犯罪者の未亡人であるルチア・スキアラと出逢い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。
その頃、ロンドンでは新国家保安センターの新しいトップ、マックス・デンビーがボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めていた。
ボンドは秘かにマネーペニーやQの協力を得ながら、スペクター解明の手がかりとなるかもしれないボンドの旧敵、ホワイトの娘マドレーヌ・スワンを追う。
死闘を繰り広げながらスペクターの核心部分へと迫る中、ボンドは追い求めてきた敵と自分自身の恐るべき関係を知ることになる-。

 

あらすじ

 冒頭。007 ジェームズ・ボンドは、メキシコで大立ち回りの末、謎の組織の一員らしい「スキアラ」という男を殺害する。しかし帰国したボンドは、勝手な行動をとった責任を取らされ、上司のMから停職を言い渡される。

 おりしもMI-6はMI-5と統合が進みつつあり、MI-5の代表C/マックスは00セクションの廃止を目論んでいた。さらにCは9ヶ国の情報組織を統合する「ナイン・アイズ」という計画を推し進めていた。

 ボンドの謎めいた行動は、実は死んだ前任のMからのビデオレターによる依頼に従っていた。ボンドはローマでスキアラの未亡人と会い、スキアラが所属していた謎の組織の秘密会合に忍び込む。その組織のボスは何故かボンドの事をよく知っているようだった。

 ボンドはローマから脱出すると、謎の組織が敵視している男「ペイルキング」ことミスター・ホワイトに接触し、ホワイトの娘マドレーヌが謎の組織の手掛かりを知っているので守ってほしいと頼まれる。そして毒を盛られて瀕死だったホワイトはボンドの銃で自殺してしまう。

 ボンドはマドレーヌから、謎の組織が「スペクター」という名前であると知らされる。そして、マドレーヌから得た手掛かりを元に、スペクターの本拠がアフリカの砂漠の中にあると突き止め、二人で乗り込む。

 スペクターとは世界中に情報網を張り巡らせている組織で、実はCもスペクターの協力者だった。「ナイン・アイズ」計画とは、スペクターの情報収集をより強固にするための物だった。そしてスペクターのボス「フランツ・オーベルハウザー」別名「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」とは、死んだと思われていたボンドの義理の兄だった。

 ボンドはブロフェルドに殺されかけるが、腕時計爆弾でスペクターの基地を粉砕して脱出し、さらにロンドンに戻り、ナインアイズ計画をQのハッキングで阻止した。また生きていたブロフェルドは、マドレーヌを餌にボンドを殺そうとするものの失敗し、逆に捕まった。

 ボンドは引退し、マドレーヌと共に去っていった。


感想

 評価は○(イマイチ)。

 まあアクションシーンは派手でしたが、話がイマイチ解りにくいし、「え、そうなる?」という展開が多くて、なんかイマイチだったなぁと……(あくまでマニア以外の感想ということでご勘弁)

 序盤の悪の組織の会議で「ペイルキングを殺す」云々と言っていたあと、ボンドがすぐにオーストリアに飛んで「ミスター・ホワイト」に会って、という展開で???に……、しばらく見ているうちに、このミスター・ホワイトこそが噂のペイルキングとイコールらしいと悟りましたが、正直訳が解んない……、

 また途中でボンドの仲間が「フランツ・オーベルハウザーは死んでなかったんですよ!」とか言うのですが、生きている死んでいる以前に「オーベルハウザーとは誰ですか?」ってポカーンとなってしまったです。まあ、途中でオーベルハウザーことエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドが親切丁寧に「ボンドとは義理の兄弟で」云々と説明してくれましたが、唐突に出てきた義理の兄貴が悪のボスでした、とか言われてもなぁ感強し。

 さらに、情報で世界を制する巨大組織のスペクターの本拠が、ボンドの投げた腕時計爆弾一個で壊滅してしまったため、「これはギャグなのか……?」とか思ってしまったし……

 最後、ブロフェルドは実は生きていて、ボンドを爆発寸前のビルで苦しめるのは良いのですが、まんまと脱出された上、逆に拳銃の攻撃だけでヘリを撃ち落とされて、道路に這いつくばるはめになるとか、これが世界的な悪の組織のボスの姿なのかと…… 普通あのまま逃走してボンドがチクショーってなると思ったんですけど……

 ということで、なんか見ていてあんまり楽しくなかったです。2015年公開の映画が、地上波放送されるまでに6年もかかっているのは、つまり他の人も同じような評価なのかなぁ……
 
 

全世界(92の国と地域)初登場第1位!
史上空前の大ヒットスパイ・アクション


絶対最強の宿敵“スペクター"が明かすボンドの秘密とは―


【キャスト】
ジェームズ・ボンド:ダニエル・クレイグ(藤真秀)、フランツ・オーベルハウザー:クリストフ・ヴァルツ(山路和弘)、マドレーヌ・スワン:レア・セドゥ(園崎未恵)、
ルチア・スキアラ:モニカ・ベルッチ(五十嵐麗)、M:レイフ・ファインズ(原康義)、Q:ベン・ウィショー(川本克彦)、マネーペニー:ナオミ・ハリス(杉本ゆう)


【スタッフ】
監督:サム・メンデス、製作:マイケル・G・ウィルソン、製作:バーバラ・ブロッコリ
脚本:ジョン・ローガン、脚本:ニール・パーヴィス、脚本:ロバート・ウェイド、脚本:ジェズ・バターワース

 

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