【OVA】感想：アニメ(OVA)「機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションⅢ リターン・ザ・ワールド」(2010年2月23日発売)

機動戦士ガンダム００ [ダブルオー] http://www.gundam00.net/tv/
放送　BS12。2022年1月23日(日)

【※以下ネタバレ】
　

セカンドシーズン第14～25話に新規アフレコ、新作カットを加え再構成した特別編集版。

カタロン、連邦軍をも巻き込んだ、アロウズとソレスタルビーイングの戦いは熾烈を極めていた。敵の猛攻に劣勢を強いられるプトレマイオス。1人、また1人と倒れていく仲間たち。そんな中、刹那は最後の決戦に身を投じていく…。

あらすじ

　イノベイターの先兵である独立治安維持部隊アロウズと、ソレスタルビーイング・反連邦組織カタロンとの戦いは果てしなく続いていた。やがて連邦政府はアロウズの存在を公にし、地球連邦軍をアロウズの下部組織に組み込んでしまう。

　刹那たちはイオリア・シュヘンベルグがイオリア計画を遂行するために製造し、今はイノベイターたちに悪用されている巨大コンピュータ「ヴェーダ」の奪還のための戦いを開始した。ヴェーダは、イノベイターたちの拠点である巨大宇宙船「ソレスタルビーイング」の中に設置されていた。戦いの中で、連邦軍は連邦政府やアロウズの悪行を知って離反し、ソレスタルビーイング側についた。

　「イノベイター」を名乗り全ての陰謀の裏側にいた者たちは、実はイオリア計画のために作られた人工生命体「イノベイド」であった。イノベイドたちはイオリア計画を推進する役目をにない、その過程で人類の中に上位種が出現されると予測されており、その上位種の名前こそが真の「イノベイター」だった。だがイノベイドたちは自分たちの役割に飽き足らず、自分たちが世界の支配者たらんとして、『イノベイター』を僭称していたのだった。

　イノベイドの一人だったガンダムマイスターのティエリアは、肉体は死んだものの精神がヴェーダと一体化することで、ヴェーダのコントロールを奪還した。偽イノベイター集団の首魁リボンズ・アルマークは、刹那との最終決戦に挑むが、イノベイターとして覚醒した刹那に倒された。

　戦いの後、連邦大統領は交代、今までとは異なる温和な政策が実行されることになり、アロウズは解体された。しかし刹那たちソレスタルビーイングのメンバーは、これからも人類の行く末を監視し続けるという任務のため、どこかへと去っていった。

感想

　2008年10月～2009年3月放送の「ガンダム00」第二期のうち、後半クールの総集編。

　いやもう憎しみの連鎖連鎖が物凄い。誰もかれもが「アイツは誰それの仇、殺してやる」と目を血走らせて戦場をうろついているので、雰囲気の殺伐ぶりがエライことに(T△T)　そして一番人を殺してそうな刹那が一番そういうしがらみがないというのはなんという皮肉か。

　という悲惨な戦いと犠牲の果てに平和が訪れたわけですが……、なんかツッコミどころ多い。

・マリー／ソーマがジキルとハイド並みにコロッコロ性格が変わるのでもはやコントになってる
とか

・ルイスはソレスタルビーイング関係者皆憎い！と言っていたのに沙慈と仲直りしているのなんなん？
とか

・終盤にハラキリして死んでいたキャラがいたのは誰？　ミスター・ブシドーかと思ったけど、あとでビリーの背後にしれっと現れていたのでちがうみたいだし
とか

・コーラサワーがマネキン大佐とゴールインして掛け値なしに一番幸せ掴んでいてワロタ
とか(笑)

　いやホント、キャラデザとメカデザは好きなんですが、地獄の様な陰惨な展開はきつかったなぁ。

https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/archive-sunday-animation/sunday-animation-062/
2022年1月23日放送機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションⅢ リターン・ザ・ワールド

【キャスト】
刹那・F・セイエイ：宮野真守
 ロックオン・ストラトス：三木眞一郎
 アレルヤ・ハプティズム：吉野裕行
 ティエリア・アーデ：神谷浩史
 スメラギ・李・ノリエガ：本名陽子
 フェルト・グレイス：高垣彩陽
 グラハム・エーカー：中村悠一
 沙慈・クロスロード：入野自由
 ルイス・ハレヴィ：斎藤千和
 マリナ・イスマイール：恒松あゆみ
 セルゲイ・スミルノフ：石塚運昇
 ソーマ・ピーリス：小笠原亜里沙
 アリー・アル・サーシェス：藤原啓治
リジェネ・レジェタ：朴ロ美
ナレーション：古谷徹

【スタッフ】
企画：サンライズ
原作：矢立肇、富野由悠季
総監督：水島精二
監督：長崎健司
シリーズ構成：黒田洋介
キャラクターデザイン：高河ゆん、千葉道徳
 メカニックデザイン：海老川兼武、柳瀬敬之、鷲尾直広
メカニックデザイン：寺岡賢司、福地仁、中谷誠一、大河原邦男
SF考証：千葉智宏、寺岡賢司
 色彩設定：手嶋明美
 美術監督：若松栄司
音響監督：三間雅文
音楽：川井憲次
製作：毎日放送、サンライズ