オリジナルTVアニメーション「リコリス・リコイル」公式サイト https://lycoris-recoil.com
放送 BS11。
lycoris-recoil.com
【※以下ネタバレ】
平穏な日々――その裏には秘密がある
犯罪を未然に防ぐ秘密組織――「DA(Direct Attack)」。
そのエージェントである少女たち――「リコリス」。
当たり前の日常も、彼女たちのおかげ。
歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、
優秀だけどワケありリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。
ここが受けるオーダーは、コーヒーやスイーツの注文から、
こどものお世話、買い物代行、外国人向けの日本語講師etc、
「リコリス」らしからぬものばかり。
自由気ままな楽天家、
平和主義の千束とクールで効率主義のたきな、
二人の凸凹コンビのハチャメチャな毎日がはじまる!
第13話(最終回) 「#13 Recoil of Lycoris」(2022年9月24日(土)放送)
あらすじ
延空木での事件も一件落着--と思われたその時、旧電波塔で倒したはずの真島が、再び千束の前に現れた。延空木に爆弾を仕掛けたという真島は、爆破を賭けて千束に一対一の勝負を挑む。千束自身のタイムリミットも迫るなか、最後の戦いが始まる--。
延空木に再度真島が現れ、千束との決着を要求してきた。真島は爆弾の時限装置を作動させ、一時間後に延空木を爆破すると言い放ち、それを阻止しようとする千束は真島と最後の死闘を繰り広げる。たきなは千束の危機を察知し、撤退命令を無視して千束の援護に向かった。そして転落しかけた千束を間一髪で救出するものの、真島は延空木から転落して姿を消した。ミカは吉松の持っていた人工心臓のトランクを回収し、けじめとして吉松を射殺した。そして「爆弾」のタイムリミットが来たとき、延空木の周囲に打ち上げ花火が大輪の花を咲かせていた。
春。延空木のテロ事件は、世間では派手な宣伝イベントだったという事で決着していた。またリコリコは営業を再開しており、命令違反を犯したたきなも再び店員として勤務していた。たきなはミカからの情報でとあるリゾートの小島に向かい、そこで千束と再会する。千束は延空木の事件のあと、人工心臓の手術を受けていたが、自分が余命短いと勘違いして姿を消していたのだった。
最後。リコリコの面々がハワイで移動店舗を構えて楽しくやっているシーンで〆。
感想
期待した通りというか、「事件は解決し、以前通りの平凡な日々が戻ってきました」で〆てくれていて文句なしでした。終盤の千束の台詞「ハワイ」云々を聞いて、ぼんやり「放送終了後に、二次創作界隈で、千束&たきながハワイに行く話が山ほど作られるんだろうなぁ~」とか思っていたら、本家の方で先手を打ってそこまできっちりやり尽くしていて、ちょっと笑いました(笑)
総括
評価は○(まずまず面白かった)。
「美少女」+「ガンアクション」という二次元(アニメ/漫画)オタクが大好きなテーマのアニメ。一話目からオオッと思いましたが、その予想を裏切らず、最後まで気持ちよく走り抜けてくれました。
国民から存在を秘匿されている秘密治安維持組織「DA(Direct Attack)」では、犯罪者を抹殺するためのエージェントとして、女子高生の服装をした少女たち「リコリス」が活動していた。リコリスの一人・井ノ上たきなは、ある任務の際に命令違反を犯し、懲罰として現場を外され、DAの支部である喫茶店「リコリコ」への転属を命じられる。
リコリコの店員・錦木千束(にしきぎ・ちさと)は、DA司令官の楠木が認める実力者だったが、リコリスらしからぬふるまいにたきなは困惑し通しで……
一話目から、漫画家のいみぎむる氏デザインの女の子は可愛いし、ガンアクションは派手だし、千束とたきなのコンビは一緒に並んでいるだけで心が潤うし、と、ググっと引き込まれました。
まあ最初の頃は「消えた千丁の銃」とか「謎のテロリスト・真島」とか「アラン機関」とかのキーワードが断片的に提示されるだけで話の大筋がさっぱり見えなかったため、「これは複雑な設定が絡み合ったミステリーで、最初はゆるい雰囲気で油断させておいて、途中から一気にシリアスになるのか……?」とか身構えていたのですが……
そのうち「あ、これはあんまり深いこと考えずに成り行きに任せて見ていれば、それでいい奴だ(笑)」と気がつきまして、一気に気が楽になりました(笑)
終わってみれば、予想通り、千丁の銃はどうなったの? アラン機関て何だったの? といったあたりは軽く流してすませており、結局骨太なハードボイルドアクションアニメでは全然なく、可愛い女の子に銃を持たせるための言い訳程度の設定だったわけで……、「これはまんがタイムきらら系アニメに、ガンアクションを組み合わせた程度の、女の子たちの絡みを楽しむアニメ」とアタリをつけてたのは大正解でした(笑)
千束&たきなのコンビに、あと酔っ払い姉さんに、大人びた口調のロリータ娘、が、喫茶店でわちゃわちゃ楽しく会話して、あと時々ガンアクションをやってスカッとさせてくれて、と、これで面白くないわけがないわけで、変にシリアスな設定とか鬱展開とか持ち込まなくて大正解でした。
ラストもみんなでハワイに出かけて楽しく店をやって、アホみたいなシーンで〆、と、女の子キャッキャウフフアニメらしい結末でしたし。
ということで「けいおん!」とか「きんいろモザイク」とか的な女の子たちの日常が楽しいアニメに、ガンアクションを足してみました、という作風は大成功。大満足の一作でした。これは続き作ってもイイっすよ。
制作会社
A-1 Pictures
スタッフ情報
【原作】Spider Lily
【ストーリー原案】アサウラ
【監督】足立慎吾
【ストーリー原案】アサウラ
【キャラクターデザイン】いみぎむる
【副監督】丸山裕介
【サブキャラクターデザイン】山本由美子
【総作画監督】山本由美子 鈴木 豪 竹内由香里 晶貴孝二
【メインアニメーター】沢田犬二
【プロップデザイン】朱原デーナ
音楽
【OP】ClariS「ALIVE」
【ED】さユり「花の塔」