岡本太郎式特撮活劇 TAROMAN/タローマン
TAROMAN NHK https://www.nhk.jp/p/taroman/ts/M7359Q6PQY/
放送 NHK総合。
www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
「なんだこれは!」と驚く5分
岡本太郎が世に送った唯一無二の〈作品〉群、そして心を鼓舞する〈ことば〉たち。
両者ががっぷりと組み合い、超感覚的に岡本太郎の世界へと誘います。
10話それぞれのタイトルは「芸術は、爆発だ!」「真剣に、命がけで遊べ」など太郎のことば。それをテーマに「なんだ、これは!」という特撮映像が展開します。
主役は〈TAROMAN〉(タローマン)。正義の味方ではなく、シュールででたらめなやりとりで奇獣と戦います。対峙する奇獣たちは、〈疾走する眼〉〈駄々っ子〉など太郎の作品を造形化。
番組後半は、山口一郎さん(サカナクション)が登場。各回の〈作品〉と〈ことば〉について、太郎への愛を込めて語ります。
出演 山口一郎(ミュージシャン)
監督 藤井亮(映像作家)
作者 岡本太郎(芸術家)
第1話「でたらめをやってごらん」(2022年7月18日(月)深夜放送)
あらすじ
TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇(1)「でたらめをやってごらん」
[総合] 2022年12月03日 午前2:41 ~ 午前2:46 (5分)
ファスナーつきの赤い奇獣は岡本太郎作品『森の掟』に描かれたもの。「でたらめをやってごらん」という太郎の言葉どおりTAROMANと〈でたらめ対決〉を繰り広げます。
岡本太郎が世に送った唯一無二の〈作品〉、そして心を鼓舞する〈ことば〉。両者ががっつり組み合う特撮映像で、超感覚的に岡本太郎の世界へと誘います。第1話に登場するのは、絵画『森の掟』の中心に描かれた、背中にファスナーを持つ赤い奇獣。「でたらめをやってごらん」という太郎の言葉をあらわすかのように、TAROMANと〈でたらめ対決〉を繰り広げます。番組後半は、山口一郎さんが太郎への愛を語ります。
【出演】山口一郎
登場 … 奇獣「森の掟」
突然奇獣「森の掟」が東京に出現し暴れ始めた。人類はこのべらぼうででたらめな「森の掟」になすすべがなく大混乱に陥る。そこにさらに突然芸術の巨人「タローマン」が出現し「森の掟」にでたらめ対決を挑む。
しかし、普通の人なら、いざでたらめをやれと言われても、自分が見たことのあるような事しかできない。タローマンもまたしかりで、何をすればいいのかと行き詰まってしまい動けなくなってしまう。
しかし岡本太郎は「行き詰まりから芸術が開ける」と言っており、タローマンは唐突に「芸術は爆発だ」を決めて「森の掟」を倒した。
感想
NHKが7月下旬に放送した5分番組。
『1972年に放送されて人気を博した特撮巨大ヒーロー物を、50年後に改めて放送している』という設定で、つい最近(?)作った「昭和風味満載ドラマ」を放送する、という結構ややこしいことをしています。
これが「ハイコンテクストの笑い」の例なんでしょうね。視聴者が昭和特撮を知っている事を前提にして、昭和特撮風味の作品をわざわざ作成して、その事で笑いを取りに行く、という……
しかし、まあ、それはそれで面白いし、一話あたり実質4分ほどしか無い番組なのに、きちんとオープニング曲が有ったり(歌詞が岡本太郎の名言尽くし(笑))、途中に岡本太郎展のCMが入り、その前後にきちんとアイキャッチまである、とか、妙にこだわった作り込みが変に面白いかったです(笑)
あと、ダメ押しで、番組の最後の一分辺りは「サカナクションの山口一郎」(誰?)が登場して、子供の頃からのタローマンファンというフリで、「いやー、令和の世にタローマンが放送されるとは、懐かしい」とか、完全にウソ設定に乗ったトークをするのでこれまたおかしゅうございました(笑)