【芸術】感想:NHK番組「レギュラー番組への道 モナピカダリタロー」(2023年1月21日(土)放送)

モナピカダリタロー(NHKオンデマンド)

モナピカダリタロー - レギュラー番組への道 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/RJ5G2XZ4N3/episode/te/ZVM33LMG81/
放送 NHK総合

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

レギュラー番組への道 モナピカダリタロー
[総合] 2023年01月21日 午後11:30 ~ 午前0:00 (30分)


「美術なんて、わからない」。そんなアート嫌いのための素敵な白昼夢。鈴鹿央士がとまどい、Aマッソが妄想する、芸術家はモナ・リザを変身させる。理解するな!感じろ!


「分からなくたっていいんだよ」謎の小さな卵人間に導かれ、鈴鹿央士が摩訶(まか)不思議な世界へ迷い込む…▽現代美術作家・加賀美健が名画に珠玉の「蛇足」を加える!▽Aマッソが書き下ろし妄想コントで印象派に挑戦▽ついに開催「全日本鑑賞時間コンテスト」解説は作者本人▽鳥類学者のアート観察術。なんだこの番組は?新しい美術番組だ!新感覚バラエティーだ!いや「モナピカダリタロー」です。わからないから、おもしろい

【出演】鈴鹿央士,Aマッソ,加賀美健,土田隆生,高橋雅雄

 

内容

・現代美術作家・加賀美健が名画(の複製)にいろいろ手を加えて自分なりの作品に変えてしまう
  モンドリアン「大きな赤の色面と黄、黒、灰色、青のコンポジション
  →家の間取り図にする

  ボッティチェリヴィーナスの誕生
  →ヴィーナスにかけたタオルを落として「キャー」と言わせる的な

  ダ・ヴィンチモナリザ
  →ギャルのプリクラ写真風にする


・名画になるコント
 お笑いコンビ・Aマッソの二人が、オチのシーンが古典絵画になるようなコントを演じる
 ・ルノワール「ピアノに寄る少女たち」
 ・ドガ「カフェにて(アブサントを飲む人)」


・美術鑑賞は突然に
 俳優・鈴鹿央士が日常生活を送っていると突然美術品が割り込んでくる的な企画
 例:マッサージを受けていると、手足を畳まれていつの間にかマティスの「プルーヌードII」のポーズになっている、とか


・全日本鑑賞時間コンテスト
 彫刻の森美術館に置いてある彫刻「<眩驚>-V」(げんぎょう~)に対して、最長どのくらいの時間鑑賞するか、というのを撮影して実況する企画。解説者に作った本人・土田隆生氏を読んできてコメントしてもらっていた。


・アートウオッチング
 鳥類学者・高橋雅雄氏に自然の中を歩いてもらい、「いましたね」とか言って双眼鏡を覗いてもらうと、その先には名画が置いてあって、名画の中に描かれている鳥についてコメントしてもらうという企画。


感想

 NHKが新番組の試作品を見せて視聴者の反応を見る番組「レギュラー番組への道」の一作で、これは芸術をテーマにした短い企画の詰めあわせでした(モンティ・パイソンみたいな←古い!)

 まあ、どれもそこそこは面白かったのですが、一番ウケたのは「全日本鑑賞時間コンテスト」。作った人を解説にしていたのですが「いや、僕は他人の作った作品なんかまじまじ見ませんよ」とかいきなりのぶっちゃけ発言(笑)

 また「芸術作品というのは、作った人が自分が作りたくて作ったものだから、他人に理解はできない。理解しようとするのではなく、鑑賞する人がどう感じたかが大事」と言っていて、おおうと思いました。


 まあ今回は面白かったのですが、これレギュラー番組として作ること可能なの? という企画だったのでレギュラー化は不可能じゃないかなぁ……?