【芸術】感想:NHK番組「ゴッドハンド 流転の秘宝を復元せよ」(2024年1月2日(火)放送)

ゴッドハンド

ゴッドハンド NHK https://www.nhk.jp/p/ts/Q6K2G9MNL9/
放送 NHK総合

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

あなたの知らない”復元師”の世界

 

内容

ゴッドハンド 流転の秘宝を復元せよ
[総合] 2024年01月02日 午後10:20 ~ 午後11:05 (45分)


バラバラに割れた皿も元通り。どんな傷もなかったことにする復元師がいる。長らく、表に出てこなかった技。時価数十億という清朝の花瓶と李朝白磁の修復撮影が許可された


その男の名は繭山浩司。息子の悠とともに一見、修復不可能に思える陶磁器を独創的な手法で復元する。これまで5000点以上を扱ってきた親子の前に18世紀・中国清朝時代の花瓶が持ち込まれる。上部の破損部分には英文が刻まれたプレートがはめ込まれている。その由来を探るべくイギリスへ。見えてきたのは清朝史上最大版図を築いた皇帝とのつながり。どう修復する?さらに小林秀雄が愛したという李朝白磁の瓶の修復へも挑む。


【語り】田中泯

 
 ドキュメンタリー。超高級焼き物の修復。

 復元師・繭山の元に名前を伏せた資産家(仮名 X女史)から清朝時代の花瓶の修復依頼が入る。口のところに金属プレートがはまっているので外して修復してほしいとの依頼。金属プレートを取りはずと予想通り欠けてしまっている。口のところを石膏で修復してから絵付けを行おうとするが、どういう風に絵を復元するのか悩む。

 イギリスの博物館に恐らく対となるそっくりの花瓶が収蔵されている。価値は数十億円。金属プレートに刻まれた文字を専門家に解読してもらうと、中国清朝第六代皇帝・乾隆帝の持ち物だったらしいことが判明する。

 その合間に、白洲次郎の孫の白洲信哉から依頼が入る。朝鮮李朝白磁の瓶の以前修復した部分が欠けたので直してほしいとの依頼。瓶には内部から染み出てきた水や酒が染みを作っている。それの再現もこみで修復。

 四か月かけて清朝の花瓶も修復できました。おしまい。


感想

 壊れた焼き物を全くわからないまでに修復してしまう職人に密着する番組。今回が初ではなく、2023年にも二回放送していた模様。

 美術品版ブラックジャックとかギャラリーフェイクとかを連想してしまう、ほとんどフィクションみたいな設定の人ですが、現実にこんな人いるんですねぇ。NHKもこれはネタになると思ったのか何回も番組にしている模様ですが、確かに面白かった。

 多分付き合いのあるのは超資産家ばっかりだろうから、多分ブラックジャックみたいに「修復する代わりに5000万円頂きましょう」とか言っているんでしょうねぇ(邪推)

 しかし、X女史、修復したことがテレビで全国にばれてしまっているけど良いんですかね?
 
 

この番組について


"ゴッドハンド”の異名をとる男がいる。やきものの復元師・繭山浩司。茶の湯・千家に伝わる450年前の黒楽茶碗、ウィーンの古城で破壊された古伊万里の大皿など、修復を手がけた宝物は5000点に及ぶ。その技を育てたのは口外できぬ「陰の仕事」の数々。全国の美術関係者から預かった数々の破損品を、どんなに目を凝らしても傷跡がわからないまでに復元してきた。全国の美術館には 繭山が手掛けた作品も少なからずあるという。繭山の知られざる超絶技巧と、人類の宝を後世につなごうとする生き様を描き出すシリーズ


語り 田中泯 (ダンサー)