【映画】感想:劇場アニメ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)

U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

日曜アニメ劇場 https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/
放送 BS12。2023年12月17日(日)

【※以下ネタバレ】
 

シャアVSアムロ 最後の戦いの行方は?


88年に松竹系で公開された『機動戦士ガンダム』の劇場映画。富野監督にとっては初のオリジナル長編劇場作品となる。アムロガンダムに、シャアが赤いMSサザビーに乗り、長きに渡る戦いに決着を付けるべく激突する!生死は不明という形で終わっているが、アムロとシャアの最終決戦を描いた作品といえる。総作画枚数は10万枚、さらに当時最新鋭のCGも駆使し、一年戦争から続く流れを締めくくるに相応しいボリュームを誇る一作だ。

 

あらすじ

 ガンダムZZの後のお話。

 生死不明だったシャア・アズナブルが軍事組織ネオ・ジオンの総帥として再び姿を現し、宇宙に暮らす人々のため地球に暮らす人間を粛正することを宣言した。ネオ・ジオンは地球を人間の住めない星にするため、小惑星を落下させて核の冬を起こすことを目論んでいた。

 ネオ・ジオンは計画の第一弾として小惑星フィフス・ルナを地球に落下させる作戦を開始した。今は地球連邦軍ロンド・ベル部隊に所属するアムロやブライトたちは、ネオ・ジオンの行動を阻止しようとするものの失敗し、フィフス・ルナはチベットに落下してしまった。

 直後、連邦とネオ・ジオンの高官たちの間で秘密会談が開かれ、連邦がネオ・ジオン小惑星アクシズを有償で譲渡する代わりに、ネオ・ジオン武装解除するという合意に至る。連邦側はこれで事態は収拾されたと安堵するが、シャアはこの合意を守るつもりはさらさらなかった。

 ブライトの息子ハサウェイと、連邦高官の娘クェス・パラヤは、地球からは避難する際にたまたま知り合いになる。しかしクェスは偶然出会ったシャアの掲げる理想に共鳴しネオ・ジオンに走ってしまった。そしてすぐにクェスは優れたニュータイプであることが判明し、ネオ・ジオンの重要な戦力となった。一方、アムロは最新型のガンダム・ν(ニュー)ガンダムを入手していた。

 ネオ・ジオンアクシズを入手すると、すぐさま地球に向けて移動させ始めた。そしてそれを阻止せんとロンド・ベル隊は迎撃に向かうが、艦の中にはクェスを連れ戻そうと決心したハサウェイが密航していた。

 やがてロンド・ベル隊とネオ・ジオンの間で最終決戦が始まった。戦いの中でクェスは戦死するが、その様を見て錯乱したハサウェイは、クェスを殺した連邦軍兵士(にしてアムロの恋人)チェーン・アギを殺害した。アムロはシャアとの一騎打ちを制し、ブライトたちはアクシズを破壊して地球落下を食い止めようとしたが、アクシズは半分に分裂したもののその片方が地球に落下し始めた。

 アムロνガンダムの力でアクシズを押し戻そうと試み、それを見たモビルスーツパイロットたちは敵味方を問わず協力するためアクシズにとりつくが、機体が摩擦熱に耐えられず次々と爆死していった。ところが、突然何か奇跡的な事が起きてアクシズは宇宙のかなたに吹っ飛んで行った。<完>

感想

 評価は○(途中までは面白い)

 大体25年ぶりくらいの視聴で、ほぼ内容を忘れており、新作感覚で楽しめました。

 話は程よくまとまっているし、35年前の作品ですが特に絵の質も気にならないし、大体のところは面白かった。

 しかし終盤がいけない。「地球の危機に、ロンド・ベル隊以外の連邦軍は何してたの?」という疑問が残ったし、「ハサウェイがチェーンをいきなり撃ち殺す展開」はどうかと思ったし、あとラストがやっぱり理解できない。キン肉マンの「火事場のクソ力」みたいなのが突然発動したとかそういうとらえ方でいいんですかね……?
 
 

https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/archive-sunday-animation/sunday-animation-121/
2023年12月17日放送 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア


【ストーリー】
一年戦争から13年経ったU.C.0093年……一時はティターンズを相手に共闘したアムロ・レイシャア・アズナブルは、再び敵対する関係に戻っていた。新生ネオ・ジオンの総帥として立ったシャアが、スペースノイドを解放するという名目の元、地球に住む人間の抹殺宣言をしたからだ。彼は核パルスエンジンを付けた小惑星を落下させ、地球上を「核の冬」にしてしまおうと企んでいた。連邦軍内の独立部隊ロンド・ベルに所属するブライトとアムロは、シャアの暴挙を阻止しようと戦いを繰り広げてる。しかし、連邦政府の高官は見せかけの和平と金に目がくらみ、ネオ・ジオンに巨大要塞・アクシズを譲渡してしまう。ルナツーから奪取した核ミサイルを積み、アクシズが地球めがけて進んでいく。これが落下すれば、地球に大氷河期が訪れてしまう! アムロは最新鋭MSνガンダムを駆り、シャアとの積年の戦いに終止符を打つべく出撃する。シャアもまた、ララァを失った痛みを癒すため、互角の条件での戦いでアムロを越えてみせるために、赤きMSサザビーに乗り、アムロの前に立ちふさがる。激戦の中、チェーンやギュネイ、そしてニュータイプとして覚醒しながらもシャアの理想の走狗と化してしまった少女・クェスが無惨にも若い命を散らしていく。死闘の末に、アムロはシャアを降し、その脱出ポッドを押さえる。一方でアクシズの爆破も成功、巨大要塞は半分に割れた。そのまま破片は地球から離れていく予定だったが、計算ミスのため後部部分が地球へと落ちていってしまう。落下を食い止めようとアクシズを支えるνガンダム。機体からサイコフレームの輝きが飛び散る。その輝きが生み出した共振は、多くの人々の心に母なる星を救おうとする願いを生み出していく。アムロに協力しようと、多くのMSがアクシズを支え始めた。そして奇跡はおこる――押し戻されたアクシズは地球の軌道から離れていった。


番組情報
【出演者】
アムロ・レイ古谷徹
シャア・アズナブル池田秀一
ブライト・ノア鈴置洋孝
ナナイ・ミゲル榊原良子
ミライ・ヤシマ白石冬美
クェス・パラヤ川村万梨阿
チェーン・アギ弥生みつき
ハサウェイ・ノア佐々木望
ギュネイ・ガス山寺宏一


【スタッフ】
原作・脚本・監督:富野由悠季
キャラクターデザイン:北爪宏幸
モビルスーツデザイン:出渕裕
メカニカルデザインガイナックス佐山善則
音楽:三枝成章
演出補:川瀬敏文高松信司

 

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