「エロゲ」を知らない私にブルーアーカイブがくれたもの|ジスロマック
https://note.com/yomooog/n/n41e0f72988d8
そして、私は一応ゲーム系に携わる仕事をしていて……自分より、ひと回りふた回り歳が離れた人と話すことも多い。
その人たちが「エロゲ」について語り始めると、それはそれはもう熱い思いを語り始めるのだ。
そしてあのエンドロールを見終えて、「Re Aoharu」が流れるタイトル画面に突入した瞬間、勝手に納得した。「あ、そういうことか」と。全く上手く説明できないけど、「あれだけエロゲについて熱く語っていた人たちが味わってきた“何か”はこれだったのか」と、勝手に納得した。
だから、私がブルアカに一番言いたかったことは、「エロゲという時代の断片を見せてくれてありがとう」です。
ブルーアーカイブってゲーム名しか知らないので、以下的外れかもしれないのですが……
この文章を読んで、どうにも割り切れない気持ちになったのは、どうも「エロゲーとはすばらしい感動を与えてくれる物」みたいに書かれていたからですね。
ワタシ、1980年代から「天使たちの午後」とかプレイしていた世代ですが、1990年代末からKeyが旗振り役となって作られていった「エロは言い訳程度の微量で、主成分は泣かせと感動」というタイプの大流行にも乗ったので、言いたいことは解らなくもないんですよ。
この時代にエロゲに触れた人たちって「エロゲというのはエロを言い訳にしてはいるが、その正体は素晴らしい感動を与えてくれる、限られたエリート向けの、最先端のメディア」だと思っていたから、ネット掲示板では「エロゲにエロは不要」とか書いていたような記憶があるし、昔のエロゲは良かった、と若い人に熱弁するのも解る。単純に仮定して、Kanon(1999年)が発売されたとき20歳だった人間は、今2024年では45歳のおっさんですから、この筆者氏に影響を与えた世代という条件に合致するし。
でもね、正太郎君(鉄人28号の敷島博士風に)、エロゲというのは、その名前の通りエロ要素を持つゲームの事で、泣きゲーとイコールじゃないんですよね。ですので、上記の文章のタイトルは、「泣きゲー」を知らない私にブルーアーカイブがくれたもの」とすべきだったのでは、とそう思ってしまうのです。
Kanon