感想:ウォーゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.41」:特集「ワーテルローの落日」

ゲームジャーナル41号 ワーテルローの落日

 発売日:2011年12月1日(入手は11月28日)

ゲームジャーナル公式サイト
http://www.gamejournal.net/


□付録ゲーム

「The Sunset of Waterloo ワーテルローの落日」(ゲームデザイン:西川裕)

「The Sunset of Waterloo」は、ナポレオン最後の大会戦となったワーテルローの戦いを再現した、ナポレオニックゲームである。
ゲームは1987年に旧アドテクノスから出版され、2009年にゲームジャーナル収録作品として装いも新たに再販された、幻の名作「The Sun of Austerlitz」の命令チットシステムを踏襲。

 ユニットがカラフルで奇麗。青とか赤とか緑とか派手なのはらしくて良いですね。それにしてもアド・テクノスの魂が21世紀に蘇るとは…



□特集「The Sunset of Waterloo ワーテルローの落日」

 松田大秀氏のリプレイ漫画を皮切りに、ワーテルローの戦いヒストリカルノート、指揮官紹介、参加各国の軍の説明、ワーテルロー系ゲームの紹介、デザイナーズノートなど。ナポレオニックは好きなので読み応えが有りました。

 ワーテルロー系ゲーム紹介で、「積み木のナポレオン」まで網羅されているのに、「翔企画ワーテルロー」は無い…、まあミニゲームだったし仕方ないか。

 と・こ・ろ・で、ゲームの紹介文は締めが「ワーテルロー決戦、しましょうか!!!」だし、ゲーム紹介ワイドグラビアのタイトルは「きっと突破できないお前たちにつげる!」だし、ウェリントンは「それが私のDISTINY。」とか言っているし、この特集、アニメ「輪るピングドラム」に影響されすぎ! 先月発売のコマンドマガジンも似たようなノリだったし、このアニメの何がSLG業界人をそんなに魅了しているのか。


□その他

・[新連載]第二次大戦 各国軍隊 部隊編制研究シリーズ/古谷晋作

 元自衛官の筆者によるタイトルままのシリーズ。一回目はイタリア陸軍。何故イタリア陸軍が弱いかといえば、編制が悪いし、兵器も欠陥品だったから、だそうで、ドイツの将校はイタリア軍を見て「こんな装備で戦争させるなんて人道上問題」と言ったとかなんとか。


・[連載]ウォーゲーム英雄伝説/横口禎彦

 第11回。今回のお題は新大陸征服ゲーム「Conquistador」(SPI/AH 1976年)。歴史話のほうは、超有名征服者コンビ・コルテスとピサロのやった事を1ページずつで紹介。毎回ためになります。

 そーういえば、ツクダホビーが同じ様なノリで「大航海時代」というのを作ってましたよね。もっとも中味は「…、これテストプレイしたのですか?」みたいな物だったようですが…


□次回予告

 No.42(2012年3月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「マンシュタイン最後の戦い」。4号の付録「激闘! マンシュタイン軍集団」の続編で、1943年のクルスク後から1944年に解任されるまでを描くとのこと。例によって「死守命令」とかあるそうです。