感想:NHK番組「クローズアップ現代」『人間は不要に? “人工知能社会”の行方』(2015年3月3日(火)放送)


 NHK番組「クローズアップ現代」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHK クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/

 NHK総合での視聴です(放送時間 月〜木 19:30〜19:56)。


人間は不要に? “人工知能社会”の行方


■概要

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3625.html

>出演者 松尾 豊 さん (東京大学大学院准教授)

人工知能によって、6割以上の雇用が奪われるのではないか−今年1月に開かれたダボス会議で世界のリーダーの関心を集めたのは、いま急速に実用化が進む人工知能の、社会的なインパクトだった。開発の先頭を走るアメリカでは、人工知能が、新聞記者に代わってニュース原稿を作成。大学進学の適性試験でも、小論文の採点に人工知能が導入され、その是非をめぐり論争が続いている。そして各国が実用化に向けしのぎを削る、自動車の自動運転技術。欧州では、人命に関わりかねない判断をどこまで人工知能に委ねるべきか、国や自治体を巻き込んだ議論が始まっている。人工知能と社会は、どう折り合いをつければいいのか。最前線のルポから考える。

■内容

 人工知能の発達により、「スポーツの解説記事」「企業の決算記事」など、過去データを引用するような記事は機械が自動で書いてくれるようになった。さらに人工知能は学生の論文の評価にも使われている。ただし今のところは内容の良し悪しでは判断しておらず、ある評価ルールに沿っていれば、内容が支離滅裂で意味が無いものでも満点を出してくれる代物ですが……



 人工知能の進化により、人間の仕事は次々と代替されると予想される。例えば
・電話セールス
・データ入力
・証券会社の事務
・スポーツの審判
・銀行の窓口
・車の運転
・監視カメラを眺める仕事



 スウェーデンの自動車会社ボルボは、自動運転システムの研究を進めている。過去データから、事故の状況を分析し、それらを起こさないようなシステムを開発中。しかしインフラ整備(自動運転者は別レーンを走らせるとか)、事故時の法律の制定(責任は誰にある? 乗っている人? 車メーカー? 人工知能の開発者?)、など問題は色々。


 人工知能に命令されて働かされて嬉しい人がいるはずもないので、社会でどう人工知能と向き合っていくのか的なことを考えないといけないのではないか。



■感想

 機械が人間を支配する日は近づいている……、と1970年代アニメとか特撮とか漫画とかを見ていた人なら恐怖を感じてしまう回でした(「スーパー巨人」とかいう漫画があったよね)。


 ところで人工知能によるプログラマーの代替というのは無いの? 人間向けの記事を書けるくらいなら、仲間(?)のコンピューター向けのソースコードを書くのもいけそうですが……、もちろん一部の超絶技巧を持つプログラマーは別として、大半の人間は「仕様書を読み込ませるとコードを吐き出す機械」で置換可能なのでは? 果てしないテストとかデバッグとかで地獄労働に従事させるのもかわいそうだし、積極的に人工知能で置き換えてあげるのが人類にとって幸福なのでは……