感想:アニメ「無彩限のファントム・ワールド」第13話(最終回)「永遠のファントム・ワールド」


Naked Dive(アニメ盤)

TVアニメ「無彩限のファントム・ワールド」公式サイト http://phantom-world.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第13話 『最終話 永遠のファントム・ワールド』

あらすじ

 晴彦の母親はエニグマに取り付かれたせいで意識不明となり、またルルも性格が変化して妙に大人しくなってしまった。小糸は阿頼耶識社がエニグマについて隠蔽していると考え、晴彦に以前阿頼耶識社跡地で拾ってきたアクセス端末を修理するように命令する。アルブレヒトが修理とハッキングを行い、阿頼耶識社のサーバに侵入すると、阿頼耶識社は以前から捕まえたファントムに生体実験を行っていたことがわかる。エニグマ阿頼耶識社が強化改造したファントムが逃げ出したものだった。

 エニグマは晴彦の召還能力を手に入れた後、その能力を応用するため他のファントムのデータを求めて阿頼耶識社を襲撃する。晴彦たちは迎え撃つものの、エニグマには歯が立たない。アリスはルルが晴彦が生み出したファントムで、晴彦と同じ力を持っているのでキスして召還能力を取り戻せと指示する。晴彦はルルとキスして以前より強力な力を取り戻し、エニグマを封印した。

 晴彦の母親は目覚め、阿頼耶識社は官憲に踏み込まれた。ルルの性格は元に戻り、晴彦たちの日常が戻った。おしまい。

脚本:志茂文彦


感想

 人間に作られた何かが脱走、恨みで人間を支配してやる、とか言い出して、そんな相手とラストバトル、とは、5年、いや10年、いや25年くらい前のアニメのシナリオ? あまりに古臭すぎる結末に呆れかえったですよ……


総括

 評価は×。


 超能力を持つ学生たちが異形の存在を封印して回る異能系アニメ。おなじみKAエスマ文庫ラノベが原作。


 第1話は、京都アニメーション作品にも関わらず、妙にエロに傾いており、「舞が上半身は制服、下はブルマという格好で暴れまわる」「晴彦がラッキースケベで玲奈の縞パンに顔をうずめる」「舞が自分で自分の巨乳を揉みまくる」「舞がリンボーダンスで低いハードルを突破するために、自分のおっぱいを揺らしまくる」などの描写に、京アニどうしたの? 今まで違うファン層を開拓しようとちょっと下品な事も許容するようになったの? と興奮したものですが、その後がダメだった……

 2話で無意味にブルマ姿でストレッチしたり、3話で美少女ファントムとのバトルがあったり、とその頃までは快調だったのですが、「第4話 模造家族」でいきなりおかしくなり、「第6話 久瑠美とぬいぐるみ王国」は視聴に値しない内容、「第7話 シュレーディンガーの猫屋敷」は時間の無駄、といった話が繰り返され、結局最初の頃の媚び媚び路線は撒き餌みたいなものでしかなかったのだなぁと実感。

 最終回も四半世紀前のアニメみたいな古臭い展開だったし、結局ホントに「絵が綺麗なだけのアニメ」でしかありませんでした。またしても私には京アニ作品は合わないと実感しただけでした……

【原作】秦野宗一郎
【イラスト】しらび
【監督】石原立也
【シリーズ構成】志茂文彦
【キャラクターデザイン】池田和美
総作画監督池田和美
美術監督】渡邊美希子
色彩設計】宮田佳奈
【小物設定】唐田洋
【ファントムデザイン】澤真平


一条晴彦:下野紘
川神舞:上坂すみれ
和泉玲奈:早見沙織
水無瀬小糸:内田真礼
ルル:田所あずさ
熊枕久瑠美:久野美咲
姫野アリス:井上喜久子