読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

感想:NHK番組「風雲!大歴史実験」『桶狭間の戦い 織田信長 今川軍撃破の秘密』


決戦!桶狭間

風雲!大歴史実験 http://www4.nhk.or.jp/P3924/
放送 NHK BSプレミアム。2017年3月24日(金) 22:00~23:00。

【※以下ネタバレ】
 

桶狭間の戦い 織田信長 今川軍撃破の秘密」

若き日の信長が今川義元に勝利をおさめた桶狭間の戦い。定説だった信長の「迂回奇襲勝利」説が後世の創作だと判明、本当は正面攻撃だった!なぜわずか三千の織田軍が二万五千の今川の大軍を破ることができたのか?背景には信長による部隊編成の革命があった。信長の「直属部隊」と義元傘下の領主たちの「寄せ集め部隊」。指揮命令系統の違いをアメフトチームで大実験。さらに戦国時代の本物のよろいと武器で義元最期の姿を解明。


【出演】高橋英樹,喜屋武ちあき,本郷和人,火災報知器,【司会】徳田章

 

桶狭間の戦い 織田信長 今川軍撃破の秘密

 

内容

桶狭間の戦いの実態とは?

 有名な桶狭間の戦いは、かつては「25000人の今川軍を、3000人の織田軍が迂回して奇襲攻撃した結果、大金星を挙げた戦い」と言われていた。しかし近年の研究の結果、今川軍は各地に分散していたため義元の元にいたのは5000人程度 対 信長の直属部隊2000人、の戦いで、また「信長公記」によれば正面攻撃だったらしいと解ってきた。

 また織田軍は信長直属の精鋭だが、今川軍は各地の領主の部隊の寄せ集めで、今川義元は各領主経由でないと兵士を動かせない、つまり命令系統に問題がある、と推測されている。

 そこで実験。大学生に協力してもらい、「織田軍=20人。指揮官は無線で各人に細かく連絡できる」対「今川軍=50人。ただし5グループに分かれており、指揮官は5人いるグループリーダーにしか指示できない」で旗取りの勝負をしてもらった。するとやはり細かく指示ができる織田軍の方が機敏に動けて有利だった。現実でも2000人の織田軍が、5000人の今川軍を正面から破った可能性は否定できない。



今川義元の死因は?

 当時の最新の鎧は「当世具足」(とうせいぐそく)という鉄で胴体を覆ったものだった。しかし今川義元は先祖伝来の旧式の鎧を着用していた可能性がある。そのような鎧は、小さな皮と鉄の板を互い違いに組み合わせて編んで作ったもの。

 実験で刀、弓、槍の名人にその鎧を攻撃してもらうと、刀や弓では致命傷にはならないが、槍で刺されれば死因になった可能性は十分にある。



桶狭間以降の織田軍

 桶狭間で少数精鋭で勝利した信長だったが、それ以降戦い方を変え、武士ではなく素人を足軽として動員して大軍で戦うスタイルにシフトする。その際に主力武器になったのが「長柄槍」(ながえやり)と呼ばれる槍で、普通の槍が3~4メートルだったの対し、長柄槍は6メートル以上あった。

 これだけ長いとまともに相手を「突く」のは難しいが、当時の雑兵の証言によれば、「突くのではなく上から叩く」ように使ったらしい。実際、長柄槍を振り下ろしてみると重ねた瓦5枚を簡単に粉砕した。これなら敵の頭への攻撃手段として十分有効である。

 また普通サイズの槍を持った名人相手に、長柄槍の素人五人でかかってもらうと、槍の長さで対等以上に戦えた。「数」×「槍のサイズ」で、素人集団が少数の達人を圧倒できたわけである。


感想

 このシリーズは今回初めて存在を知ったのですが、調べてみると2015年から3~4回放送されているようです。戦国時代や源平合戦などをテーマに、色々とやっているようで、今まで知らなかったとは不覚でした。

 今回も学生を動員しての集団での実験やら、槍・刀・弓の達人たちに鎧を攻撃してもらう実験とか、色々と興味深いメニューが目白押しで、すごく面白かったですよ。


 また当世風の演出もあって、歴史ゲーム風の画面(アニメ風の武将の立ち絵があって、下の方にウインドウで台詞が表示されている)が表示されて、信長と義元がセリフをしゃべるのですが、絵は刀剣乱舞のイラストレーターの小宮圀春氏で、声は「織田信長島崎信長」「今川義元銀河万丈」という豪華さ。そして義元が「若造の信長をたたいてやるか」というと、次に信長が「確かに今川軍は大軍。しかし織田が負けると決まったわけではなぃぃぃぃ!!」とか言ってくれるわけですよ(あの島崎声で(笑))。もう笑ったわ。真面目な番組にもこんなオタ要素を盛り込んでくるNHKって結構好きです。


 次回以降の放送は見逃さないようにしないとね。