【プロレス】感想:プロレス番組『反骨のプロレス魂 ~プロレス黄金期リバイバル~』

長州力DVD-BOX 革命の系譜 新日本プロレス&全日本プロレス 激闘名勝負集

『反骨のプロレス魂 ~プロレス黄金期リバイバル~』|BSフジ http://www.bsfuji.tv/hankotsu/pub/index.html
放送 BSフジ。2017年12月24日(日)

【※以下ネタバレ】
 
 

内容

 ここ最近、若者を中心にプロレスが再びムーブメントとなっている。しかしかつて、プロレスはプロ野球、大相撲と並ぶ日本の国民的人気を誇るスポーツだった。毎週金曜夜8時のゴールデンタイムの“プロレス中継”がお茶の間の人々を熱狂させ高い視聴率を記録。その時、あまたの伝説や名勝負を生み出し数々のスターが誕生した。熱狂を支えた裏には、屈辱の人生から這い上がって来た男たちの物語があった。彼らの「反骨心」なしには、日本のプロレス界が生み出した逸話や伝説を語ることはできなかったといえる。


 今回番組では、プロレス黄金期を支えてきた3人のレスラーたちの人生や思い、今だから語ることのできる秘話を追った。彼らに共通していたのは、「絶対に負けたくない!」という熱き思い。自分自身の存在意義やプライドを賭け、全身全霊でリングに上がった。黄金時代に名を刻んだそのレスラーたちの「反骨心」に迫る。当時の貴重な試合映像や写真資料、関係者、そして本人のインタビューをふんだんに交えてお届けします。

●FILE No.1 長州力

 長州は高校生からアマレスを始めて国体優勝。専修大学アマレス部では一年からレギュラーで、1972年のミュンヘンオリンピックにも出場。アマレスエリートとして新日本プロレスに入るものの、その後ぱっとせず。メキシコへ行きUWAヘビー級のベルトを取ってきたものの、会社からのぞんざいな扱いは変わらずだった。

 1982年10月、ついにキレた長州は同世代の藤波に喧嘩を売って、早速会社も二人のシングル戦をマッチメイク。以後二人は激しくぶつかり合い、その戦いは「名勝負数え歌」と呼ばれるまでになった。そして1983年4月には二人の対決が両国大会のメインに組まれ、長州はメインイベンターに上り詰めたのだった。



●FILE No.2 天龍源一郎

 天龍は力士だったが、部屋の分裂騒動に巻き込まれて、角界を離れ1976年に全日本プロレス入り。しかし海外修行を経てもぱっとせず、日本に戻ってはまたアメリカで修行、ということを繰り返す。しかし1981年に試合で(ライバル団体の)猪木の得意技だった延髄蹴りや卍固めを使って一皮むけ、以後馬場・鶴田に次ぐ全日第三の男となった。

 やがて天龍は全日に移籍してきた長州と激しい戦いを演じる。ところが長州は1987年に全日を辞めてしまい、天龍は抗争相手がいなくなってしまった。そこで天龍はタッグパートナーだった鶴田を相手にして抗争を開始。1989年6月に初の3カウント勝利を奪う。

 そして2015年11月引退。



●FILE No.3 小林邦昭

 小林は1972年に新日入門。1975年入門の後輩の佐山とは仲が良かった。小林は1980年にメキシコ遠征に旅立ち、1982年に帰国するが、その頃には佐山がタイガーマスクに変身して大ブームを巻き起こしていた。小林はジェラシーを感じるとともに、同じ時期にメキシコから帰ってきた長州が藤波との抗争をぶち上げてブレイクしたことにも焦りを感じる。

 1982年10月、小林は試合前のタイガーを襲撃して因縁を作り、4日後のシングルマッチではマスク剥ぎを敢行した。小林は国民的ヒーローの敵役となり、剃刀入りの手紙を送られたこともあったと言う。その後二人は激しい抗争を繰り広げたが、1983年タイガーは突如引退。

 小林はその後は反選手会同盟などで活躍したが、大腸ガンを患い2000年に引退した。その後も新日の管理人として後進の指導に当たっている。

感想

 元新日の鈴木健三がプロデューサー(の一人)として作った番組。案内役が奥さんの鈴木ひろ子というのでいきなり笑った(笑)

 内容は、長州・天龍・小林邦昭の有名人三人の紹介。それぞれの藤波・鶴田・タイガーとの抗争の歴史を、本人や関係者のインタビューを交えて手際よく紹介していました。正直今までに語り尽くされて来たことばかりで、もはや目新しい情報とかは何一つありませんでしたが、まあそれなりに見れる番組ではありました。マニアには物足りなくても、初心者向けならば評価できる内容だったかなぁと思いますね。
 
 

http://www.bsfuji.tv/hankotsu/pub/index.html
『反骨のプロレス魂 ~プロレス黄金期リバイバル~』


2017年12月24日(日) 19:00~19:55


◆「藤波辰爾への闘志を燃やし、反逆の志士としてスターダムにのし上がった長州力」  
 1980年代の新日本プロレスのど真ん中に君臨し、革命的な生きざまでファンを魅了した男、長州力ミュンヘン五輪アマチュアレスリング代表だった長州は、「アマレスエリートのプロレス転向」という看板を引っ提げて新日プロレスに入団し、エリートレスラーとして前途洋々たる船出。そんな長州の存在を脅かす若手レスラーがいた。それが藤波辰爾だった。勢いのある藤波の陰に隠れるかのように、長州の存在感は徐々に薄れていき、やがて劣等感にも似た屈辱的な思いがジェラシーとなり藤波へ向けられる。そんな中、さらに追い打ちをかけるかのように、戦力外通告を意味するメキシコ遠征に出された長州。そして帰国後、猪木、藤波と組み帰国第一戦に臨むのだが、ここである決定的な遺恨が生まれ、今では伝説化された“あの一言”が生まれる…



◆「英才教育を受けたエリート・ジャンボ鶴田への反旗を翻し、努力を重ねて地位を築いた天龍源一郎
 2015年に引退するまで数々の団体を渡り歩き、日本のプロレス界に旋風を巻き起こしてきた風雲昇り龍・天龍源一郎テリー・ファンクvsジャンボ鶴田の試合を観て胸を熱くしたことから、26歳で相撲界からプロレス転身を決意した天龍。1983年から本格的に鶴田とタッグを組むようになったのだが、タッグコンビでありながら、人気は鶴田が圧倒。どんなに活躍しても肩を並べる事が出来ないジレンマから、次第に天龍の中でジェラシーが芽生え始める。日々悔しさを抱きながら、天龍は鶴田を嫉妬の眼差しで見続けていた。そして天龍は、鶴田の“ある一言”がきっかけとなりついに反旗を覆す…



◆「スーパーヒーロー・初代タイガーマスクに対し、悪役に徹し続け、プロレスブームを支えた小林邦昭
 昭和の新日本プロレス全盛期に、スーパースター初代タイガーマスクの敵役として、ジュニアヘビー級人気を支え続けたアンチヒーロー小林邦昭。そこには、悪役を買って出る男の決意に満ちた意地があった。初代タイガーマスクこと佐山聡と運命的な出会いを果たし、やがて「親友」と呼べる存在になっていたが、初代タイガーマスクの人気ぶりに圧倒された小林は、佐山との格差を痛感。そして、1983年10月に行われた試合で小林はとんでもない行動に出る…



出演者・スタッフ
<出演者>
長州力天龍源一郎小林邦昭
越中詩郎藤波辰爾
和田京平(レフェリー)  ほか

 
天龍源一郎引退記念 全日本プロレス&新日本プロレス激闘の軌跡 DVD-BOX (6枚組)
キングオブプロレスリング/BT03-089/C/マスク剥ぎ/小林邦昭