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BITTERSWEET FOOLS ビジュアルファンブック (RASPBERRY BOOKS) 大型本 2002/10 [アダルト]
ラズベリー編集部 (編集)
出版社: ソフトバンククリエイティブ (2002/10)
発売日： 2002/10
【※以下ネタバレ】
本作は、イタリアのフィレンツェで特殊任務に就く人々の日常を描いたインタラクティブ・ノベル。
処女作からして非凡であったminoriの魅力溢れる佳作です。
本書は、複雑な人間関係や世界観の解説、作画＆映像資料やメイキングを交え、
資料性の高い内容を目指しました。DC＆PS2版もカバーしています。
フィレンツェの街角。そこに在るのは傷負いし愚か者たち―「BITTERSWEET FOOLS」の魅力を詰め込んだファンブックがついに登場。
対象ゲーム一言紹介
BITTERSWEET FOOLS
http://www.minori.ph/lineup/bsf/index.html
「BITTERSWEET FOOLS（ビタースイートフールズ）」。minori。ノベル。2001年8月31日発売。PC用18禁ゲーム。原画：相田裕。
現代のイタリア・フィレンツェを舞台に、複数の男女の群像劇を観客的目線で体験するノベル。
minoriのデビュー作。原画担当の相田裕が同人誌で温めていたストーリーをゲーム化しようと、あちこちに持ち込んで断られたものの、その後本作のプロデューサーとなる人物に拾われて、その結果minoriというブランドが立ち上がるきっかけとなった。
（※ゲームは未プレイ：そもそも買ったかどうかも怪しい……）。
本の内容
・キャラ紹介
・攻略情報
・ストーリー紹介
・スタッフインタビュー
他
感想
評価は△（もはや小説本……）
minoriのデビュー作のムック。2001年当時の視点でも地味な絵柄と地味なストーリーの作品ですが、これが堂々とPS2とドリームキャストに移植されているのですから、当時のエロゲバブルの凄さが解ります……（という解釈ですけど違うかな）。
今でも「ガンスリの作者」というイメージが強い（というかほぼそれしかない）相田裕のエロ絵を唯一見れる作品です。もっとも想像通り全くエロくなかったけど。そしてゲーム内容もイタリアが舞台でマフィア関係のハンサムと細い体形の少女のお話って「ガンスリ」やん……
ゲームはノベルで合計20話のエピソードで構成されているのですが、ムックはその各エピソードをこれまた小説風に、しかも各話2～4ページも割いて載せているので、ムックの半分が小説で占められているような状態……、そして絵に関しては小さい物を申し訳程度にちょこっと乗せているだけです。「ビジュアル」ファンブックというタイトルが内容とまったく合っていません……
まあ話の内容がしっかり網羅されていると前向きに評価すべきなのかな。正直読んでもちっとも楽しくなかったけど。
というかこの本を買った時何を考えていたのか自分自身が良く解らない。当時はムックを根こそぎ買っていたのかな……？
余談
・相田裕氏は、この作品の一年後に「ガンスリンガーガール」の連載を始めて大成功し、結果この人が関わった唯一のエロ作品となりました。
・ゲームのオープニングムービーを作ったのが、今や国民的大監督に成り上がった新海誠氏。あの新海誠がエロゲのムックでインタビューに答えているという姿に、「人に歴史あり」と感じさせられます……
・minorはその後快調にヒット作を連発し、業界の老舗として活躍していましたが、2019年に店じまいを宣言しました……
